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2013年4月14日(日) 東奥日報 ニュース



■ 青森市長選 鹿内氏が再選

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写真
当確の報を受け、支持者らと万歳三唱する鹿内氏(右)と妻の久美子さん=14日午後8時1分、青森市本町1丁目の選挙事務所
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当選 68,442鹿内 博(65)無現
48,864蝦名 武(67)無新
▽有権者数 244,557
▽投票者数 118,320
▽有効投票 117,306
▽無効・その他 1,014
▽投票率 48.38%

 任期満了に伴う青森市長選は14日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の鹿内博氏(65)が6万8442票を獲得、1万9578票の大差で、無所属の新人で元副知事の蝦名武氏(67)=自民、公明推薦=との一騎打ちを制し、再選を果たした。「市民派」を掲げ、勝手連などによる草の根選挙を展開した鹿内氏は、現職としての知名度を生かし終始リードした。蝦名氏は国や県とのパイプを強調し、組織力で追い上げたが、及ばなかった。投票率は48.38%と伸びず、2009年4月の前回市長選を8.25ポイント下回った。

 蝦名氏の落選で自民党は、前回市長選で支援した当時の現職が鹿内氏に敗れて以来、悲願としていた県都の「市政奪還」に失敗。7月の参院選に向けた勢いに影響が及ぶ可能性がある。

 今回の市長選は、鹿内氏が1期目に進めた市政改革の継続か、蝦名氏を推薦する国政与党主導の市政に再び転換するのかが最大の焦点となった。

 政党の推薦を受けない鹿内氏は「市民と共につくる市民のための市政」を強調。市政への市民参加や子どもの権利条例制定など4年間の実績を訴えつつ、市議の報酬15%減額、旧県青年の家の取得・利活用、地域資源を生かした産業振興など161項目の公約を掲げ支持を求めてきた。

 強固な支持基盤は持たないが、複数の勝手連が草の根で活動。自主支援を決めた共産党や、自主投票とした民主党、社民党の県議、市議がそれぞれ浸透を図った。市議会保守系会派に所属する複数の市議も支援に回った。一方、公約に掲げた市職員給与の削減案などに労組が反発。現市政に対する批判、低投票率もあり、得票は前回を約4千票下回った。

 蝦名氏は鹿内市政1期目を「何もせず停滞を招いた」と批判。副知事時代に培った行政手腕と人脈をアピールし、国の予算で市のインフラ整備を行う「ローカルニューディール政策」など、国や県と連携した地域振興策を訴えた。

 しかし、懸念された知名度不足は最後まで解消されないまま。自民党は公認候補並みの組織戦の構えで臨んだが、推薦候補の決定過程で生じた意見の食い違いから一枚岩にはなりきれなかった。

 鹿内氏は今後、1期目に市議会が否決した議員報酬15%減額案や、官製談合をめぐる元市幹部の提訴などの重要案件を再提案し、可決を目指す方針。市長選前を理由に骨格編成にとどめた新年度予算に追加する政策経費も議会に諮る意向だ。

 だが、市議の約半数は今回の市長選で蝦名氏を支援しており、各議案が原案通り可決されるかどうかは不透明。鹿内氏は1期目に続き厳しい市政運営を迫られそうだ。

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