※展開を早めろ、というお叱りにお応えして、今日は明日予定の分も出しますね。これ、1話目。


7月。
帰国する。
 
久しぶりに出社するフジテレビ。
 
四面楚歌か…
針のむしろか…
 
完全にその逆だった。
笑顔でみんなが迎えてくれる。
 
 
 
分からない。そうでない心境の人も多かったとは思う。
でも、そこはフジテレビだった。
 
現場のみんなは
「待ってるから!必ず帰ってきて!」
 
著作権部の人たちは
「大丈夫、一から頑張ろう!」
 
迷惑をかけたある方のもとに謝りに行った。
 
ものっすごい怒られた。
 
長谷川は傲慢だったこと。
慢心していたこと。
お前を許す気はないぞ!と。
 
でも、最後に、
お前がまだ前を向きたいなら、
半年後、必ずもう一度この部屋に来て、
茶でも飲んでいけ、と。
 
手ぶらで行けなかった。
 
わずか4カ月で、
ビジネス著作権検定を突破したのも、
その人に合格通知書を見せてあげたかったからだ。
今回、その方に挨拶も出来ずに会社を去ったのが
僕の唯一の後悔だ。
 
 
 
 
相変わらず素晴らしい仲間。
フジテレビは、視聴率は落ちていたが、
仲間たちは何も変わっていなかった。
 
 
 
たくさんの応援コメント、
本当に感謝しつくせません。
お礼も言いたいけれど、ちょっと本当に数が多すぎて。
 
でも、批判的に見えるコメントが正論のことも結構あります。
 
数話前のブログで、
フジテレビが僕の処罰に対し、かん口令をしいたことを書きました。
 
少なくない数の人が
「フジは何かやましいことがあるんだろ!長谷川は悪くない!」
と応援してくれました。
ありがとうございます。
嬉しかったです。
 
でも、これはさすがに間違っています。
 
ふつう、企業って処罰の時はそうするんですね。
社員の動揺を抑えるためです。
 
でもね…
 
 
 
でもね…
 
 
 
 
 
 


だからこそ、

おかしなことがあるわけです。
 
 
 
 
 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 
 
 
はい。
ではみなさん、息吸って。
はいてー。
 
頭をリセットしましょう。
 
いいですか?
みなさんの会社の同僚さんが
処罰されちゃったとしましょうね?
 
会社はその同僚さんの今後の生活のために、
「横領」とは言わず、
「経理の不正」
とだけ発表したとしましょう。

全然違うしね。上の二つの言葉の持つ印象は。
 
でも、その日、会社中、噂で持ちきりだよね?
 
OL
の皆さん、もう大変。
噂話に花が咲きますな。
 
 
さて。
 
 
 
 
 
あなたが噂をしたとき
 
 
 
 
 
なんて言います?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや、たとえばの話です。
ちょっと想像してみてくださいよ。
噂です。あくまで。
だって知らないんだし。かん口令敷かれてて。
 
「もー長谷川さんさー、会社の経理、使い込んでキャバクラに行ってたんだってー」
 
言ってそー。
僕が一番言いそうなの、これだな。
 
「いやいや、長谷川ってさ、みんながやってたことやっただけで、
 最近の厳しい経理に見せしめ的にやられちゃったらしいよ?」
 
フジテレビで、一番言われてた説がこれでした。
うん。説得力、ある。さすがフジのみんな。
 
「飛行機のビジネスクラスに乗るって言って、エコノミーに乗ったらしい」
 
あー、なんだか、ほんとに誰か、やってそー。

ネットのどこかにも載ってたよね?
ダメですよ。みなさん、これは。
 

僕が言うな、と?
承知しました。
 
 
ところで、
みなさん、こんなうわさ話って言います?
なーんにも知らない状態で。

ホントにフラットな状態で。

 


 
「ねー長谷川ってさー
 

ニューヨークに派遣されるアナウンサーの住居費って決まってるのに、長谷川は「ペット飼ってる」って言って通常よりも高い住居費を申請してたんだけれど、実はペットを飼ってなくって、その差額を横領してたんだってさー」
 
 
 
 
………
 
 
 
 
言うか?
 
 
これがあの日、カインの散歩をしながら感じた一つの違和感。
 
何が疑問って、もうお分かりですよね?
 
具体的すぎる?
いや、そうじゃなくて。
 
 
このブログの読者には
すでに事情を説明しているので気付かなかったかもしれないが、
 
僕は
 
僕は確かに
 
 
 
 
 
 
一度!自分で支払うべき「家賃の先払い分」を
 
ペットの手数料」
 
「本当に」書き換えているのだ!!