名古屋大学や人工知能研究振興財団(名古屋市東区)などは2014年に、スマートフォン(多機能携帯電話)で名古屋駅構内のナビゲーションや店舗検索ができるシステムを構築する。施設情報の提供や移動経路案内の仕組みを整備し、構造が複雑な名古屋駅の利便性をスマートフォンで高める。14年9月にベータ(試用)版のシステムを公開し、11月に実証実験を開始。15年4―5月に本格稼働する計画だ。
河口信夫名大大学院教授がユビキタス・コンピューティングの研究の一環として、位置情報サービス研究機構(Lisra、名古屋市中区)、人工知能研究振興財団と共同で実験。“駅のスマート化”に取り組む。JR東海や名古屋鉄道など駅の関係会社にも協力を仰ぐ考え。
名大とLisraは無線LANでスマートフォンの位置を測りつつ、スマートフォン内蔵のセンサーで保有者の歩いている向きなどを特定できる屋内位置推定技術を保有する。システムはこの技術を活用する。
構内の店舗のほか階段、エスカレーター、自動販売機、トイレといった各種設備の最新の情報を収集してサーバに蓄積。これに屋内位置推定技術を組み合わせ、駅構内の店舗や移動方法をスマートフォンで示す。ナビゲーションは音声のみで案内する「音声ナビ」で情報提供する考え。
また、各利用者の特性に沿った情報を的確に提示する構想を立てている。例えば、たばこを嫌がる利用者には、完全禁煙の店舗を調べたり、階段の上り下りが困難な障害者や高齢者などには、階段を使わない移動経路を示したりする。
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