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【サッカー】興梠 浦和初弾 首位横浜Mに2差の2位2013年4月15日 紙面から
◇J1第6節(最終日) 浦和2−0湘南2試合を行い、浦和がFW興梠慎三(26)の移籍後初ゴールなどで湘南を2−0で下した。3連勝で勝ち点を16に伸ばした浦和は、首位の横浜Mに2差の2位。昨季J1王者の広島はFW佐藤の2得点で鳥栖に2−0で快勝し、6位に浮上した。前節初黒星を喫した鳥栖は2連敗で勝ち点6の13位に後退。今季J2から昇格の湘南は未勝利のまま同3で16位。 苦しんで苦しんで今季初弾。公式戦9試合、計638分目に生まれた移籍初得点。ネットを揺らしたボールが興梠の苦しみも悩みも押し流した。 「ずっと得点が取れなくて自分のことで苦しかったけど、チームが助けてくれた」 前半30分。敵陣で起点になった興梠は柏木へ球を預けると、一瞬の間を置く。気を抜いたようなそぶりを見せながら、「(柏木)陽介と目が合った。(パスが)出てくるなと思った」と反転して急加速した。湘南DFは慌てて追ったが…。守備陣の背後、GKの鼻先で右足を思い切り伸ばし、柏木が送った浮き球の落ち際をつついた。「触るだけだった」というスライディングシュートがゴール右へ吸い込まれた。 新天地では開幕から1トップに君臨した。ボールを収める能力、スピード、パスは絶品で、得点はなくとも「求められる役割をやっている。責める必要はない」とペトロビッチ監督の信頼は厚い。ただ、興梠本人は違う。4月に入ると「移籍して点が取れなくて戸惑っている」と珍しくこぼした。ストライカーの”開幕”は、やはり得点しかない。両腕を広げて大観衆のコールに浸ると、思い悩んだ心の”シミ”が氷解していった。 「これからどれくらい得点できるのか、自分での楽しみ。決めれば、得点王争いに絡めるくらい決定機があるから」 興梠が完全に覚醒した時、覇権奪還を狙う浦和の最大の課題が消える。 (松岡祐司) PR情報
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