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世界的珍種・腹びれイルカの「はるか」死ぬ
2013.4.4 19:50
[westライフ]
和歌山県太地町の町立くじらの博物館で飼育されていた腹びれのある珍しいメスのバンドウイルカ「はるか」が4日、死んだ。今後、はるかを解剖して骨格や遺伝子などを調べる予定。
はるかは平成18年に太地町の沖合で捕獲された。腹部に通常のイルカでは見られない1対の腹びれを持つ。鯨類の進化の過程を探る上で注目を集め、今年1月からは東京海洋大学などの研究チームが、千葉県の水族館から搬送したオスのバンドウイルカとの繁殖を進めていた。
研究チームのリーダーを務める加藤秀弘・東京海洋大大学院教授(鯨類生態学)らによると、はるかは先月20日ごろからエサを食べなくなるなど体調を崩し、4日午後2時ごろに死んだという。加藤教授は「専門家らが懸命に治療にあたっていた。世界でも例がない貴重なイルカだっただけに、大変残念だ」と話した。
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