小惑星を捕まえるイメージ。無人の宇宙船から柔らかい素材の袋を広げて小惑星(右)を捕獲しようとするところ=米航空宇宙局(NASA)提供 |
【ワシントン=行方史郎】米航空宇宙局(NASA)は10日、地球に近づく小惑星を捕まえて移動させる技術の開発に乗り出すことを明らかにした。今年2月にはロシアに隕石(いんせき)が落下し、1千人以上が負傷した。NASAのボールデン長官は「地球を守るのに役立つ技術になるだろう」と話している。
今年10月から始まる2014会計年度の予算案に、地球に近づく小惑星を探知して捕獲・移動させるための技術開発費約1億ドル(約100億円)を盛り込んだ。
どのような方法が最適かは今後検討するが、公表された動画では、無人の宇宙船から柔らかい素材の袋で小惑星全体を包み込み、動かす方法が採用されている。計画では2021年までに小惑星を月の近くまで運んできて軌道の安定する場所に置いておき、後から宇宙飛行士が試料の採取に向かう予定という。
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