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【ゴルフ】

遼 「10打差以内」ルールに救われた

2013年4月14日 紙面から

アーメンコーナーの13番で、2打目をクリークに打ち込むもパーセーブし、顔をしかめる石川遼。奥左はスネデカー(共同)=13日、オーガスタナショナルGCで

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◇マスターズ<第2日>

 ▽12日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)▽雨のち晴れ、気温17度、弱風▽93選手(うちアマ6選手)

 【オーガスタ(米ジョージア州)大西洋和】石川遼(21)=カシオ=がカットラインぎりぎりで予選を通過した。終盤4ホールで3ボギーをたたくなど77、通算4オーバーの55位タイ。「50位まで」の条件には満たなかったが、首位のジェーソン・デー(オーストラリア)が同6アンダーで終えたため、「首位から10打差以内」のカテゴリーで生き残った。石川のマスターズの決勝進出は2年ぶり2度目、今季は10戦目で4度目。昨年の日本の賞金王、藤田寛之(43)=葛城GC=は85と大崩れし、同20オーバーの最下位で予選落ちした。

 プレーを終えた時点では予選通過は微妙だったため、石川に笑顔はまったくなかった。この日は1番を3パットのボギーにしたのを皮切りに、グリーン上で苦戦の連続。最後までバーディーを奪えず、見せ場のないまま計5ボギーで終えた。

 特に15番からはため息の連続だった。15番パー5は3打目をグリーンの30ヤード奥にオーバーさせ、4打目は逆にショートして乗らず。17番はピン上20メートルを3パット。18番は1打目を右林に打ち込み、2打目は出すだけ。2メートルのパーパットを沈めることもできなかった。

 本人は予選落ちを覚悟していたようで、「ショットの状態が悪くないだけに、予選を突破したかった。もっと練習して(パットなどを)修正するしかない」と無表情で敗戦の弁を手短に語り、報道陣に質問する間も与えないまま、足早に練習場に向かった。石川がプレーを終えてから約1時間半後、デーのいる最終組の結果を待って、ようやく予選通過が決まった。

 成績の下位順にスタートする第3日は、2組目で回る。過去には予選を通れず悔し涙を流したこともあったが、とにもかくにも今年は決勝の土俵には上がれた。日本からやって来た挑戦者の戦いを世界に見せる権利は、まだ残っている。

 

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