南海トラフ地震:被害想定220兆円 避難者950万人
毎日新聞 2013年03月18日 18時52分(最終更新 03月19日 14時25分)
WGは東日本大震災を受け、想定外をなくす観点から最大クラスの地震を設定。発生頻度については「1000年に1度、あるいはそれよりもっと低い頻度で発生する」と初めて明言した。【池田知広、鳥井真平】
◇南海トラフ巨大地震
駿河湾から九州沖に延びる浅い海溝「南海トラフ」沿いを震源とするマグニチュード(M)9級の巨大地震。付近では90〜150年間隔でM8級の大規模地震が繰り返し発生しており、トラフ沿いの東海、東南海、南海の3領域それぞれを震源域とする大地震への対策がとられてきた。しかし、国は東日本大震災を教訓に、3領域に日向灘などを加えた震源域で連動して起こる巨大地震の想定を開始。最悪のケースでは、震度7の揺れが10県151市町村を襲い、10メートル以上の津波は5県27市町村に、浸水域は1015平方キロに及ぶとした。昨年8月に出された第1次被害想定では、死者最大32万3000人、倒壊建物同238万6000棟。