2013年4月14日(日)

ジュンク堂、島屋へ 同規模で6月に再開/大宮ロフト閉店

ジュンク堂書店が移転する島屋大宮店。現在ベビー用品や文具売り場などになっている7階全フロアを使用する=13日、さいたま市大宮区の大宮駅東口

 24日に閉店するさいたま市の大宮駅東口の生活雑貨店「大宮ロフト」にテナントとして入居しているジュンク堂書店大宮ロフト店が、同駅東口駅前の百貨店「島屋大宮店」に移転することが13日分かった。6月21日に同店7階にオープンする。

 ジュンク堂は専門書などの品ぞろえの多さを特色とする大規模店として全国展開しており、大宮ロフト店も8階と7階コミックス売り場を合わせて店舗面積約2100平方メートル、書籍点数45万冊と県内最大規模。移転後は「ジュンク堂書店大宮島屋店」として同店7階全フロア約1900平方メートルを使用し、移転前とほぼ同規模で営業を再開する。

 大宮駅東口の集客拠点として年間800万人が来館する大宮ロフト内の同書店は売り上げ全国上位の人気店で、「長らく地元で支持されてきた重要な店舗」として近隣での営業継続を模索していた。大宮店の山岡哲也店長は「やっと移転先をお客さんにお知らせできてほっとしている。新店舗でも当店に期待されている品ぞろえの豊富さを維持していきたい」と語った。

 移転先の島屋大宮店山口健夫店長は「インターネットの書き込みでもジュンク堂の閉店を惜しむ声が驚くほど多い。非常に顧客吸引力が高く、自分が店長に就任した5年前から当店に来てもらえないだろうかと考えていた」と明かした。

 島屋大宮店地下2階には大宮ロフトのABCクッキングスタジオも5月8日に移転オープンする。山口店長は「幅広い世代の知や遊び、憩いの場として店を充実させていく」とし、店舗全体の約3割を特色あるテナントで埋め、シニア層中心だった同店のイメージを刷新する方針。同じ東口駅前中央通り沿いで計画されている大門2丁目中地区の再開発ビルとの相乗効果による新たな人の流れも見込んでいる。

 大宮ロフトのビルは耐震改修後、パチンコ店経営の浜友観光グループが商業施設として運営を引き継ぐ。近く、リニューアル後の店舗概要を公表する予定という。

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