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プロローグ
胡蝶の夢
 Once I, Zhuang Zhou,
 was a butterfly in my dream.
 I enjoyed being a butterfly
 all that time.

 以前のこと、
 わたし荘周は夢で蝶となった。
 喜々として蝶になりきっていた。


 I was flying around
 as I pleased,
 and never noticed
 that I was Zhuang Zhou.

 自分でも楽しくて心ゆくばかり
 ひらひら舞っていた。
 荘周であることは
 全く念頭になかった。


 After abrupt awakening,
 I was Zhuang Zhou definitely.

 はっと目が覚めると、
 これはしたり、
 荘周ではないか。


 Now I do not know
 whether Zhuang Zhou was
 a butterfly in his dream,
 or the butterfly is
 being Zhuang Zhou in its dream.

 ところで、
 荘周である私が
 夢の中で蝶となったのか、
 自分は実は蝶であって、
 いま夢を見て荘周となっているのか、
 いずれが本当か私にはわからない。





 挿絵(By みてみん)




       (『Zhuangzi(荘子)』より)







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