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【この人物のオモテとウラ】

柔知な裏の骨太

【芸能】

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2013年4月2日 掲載
<堺雅人(俳優)>

「癒やし系だと思う男性芸能人」で小池徹平らに次いで3位、「理想の花婿」5位と「ザ・癒やし系」と名高い堺雅人(39)が菅野美穂(35)とゴールイン。ビッグカップル誕生となった。

 菅野美穂との出会いは12年1月、映画「大奥」での共演。撮影中から慕い続け、猛アタックをかけていた。しかし、撮影中に恋は実らず、同年12月の映画公開時に再度アタック、交際が始まったという。

「ニコニコと穏やかな草食系男子かと思っていましたが……」と菅野美穂も語っていたが、草食系と思いきや、実は、信念を通し続ける骨太な一面を持つ。

 73年、宮崎県生まれ。高校時代から演劇部に入部し、芝居に没頭。92年早稲田大学第一文学部入学、演劇研究会(劇研)に入った。当時は劇研OBの鴻上尚史率いる「第三舞台」全盛期。「出家するのと同じくらい」の気合で入部したと語る。

「朝から晩まで大隈講堂で筋トレと発声練習。上下関係も厳しく、精神的・体力的・金銭的に追い込まれ、当時は50人入って1年間で残るのは3、4人」(演劇関係者)という、ハングリーな下積み生活をこなしてきた。

「学生時代は言われたことを真に受ける『一風変わった一途さ』がありましたね。大遅刻か何かで怒鳴られて、堺くんは翌日、丸刈りにしてきたことがありました。まさか本当に丸刈りにしてくるとは思わず、逆に周囲が驚いた」(劇研OB)

 この時、同じ大隈講堂で歌の練習をしていたのがゴスペラーズで、今も親交がある。3年で大学を中退、親から勘当され、タンポポを食べてしのいだという逸話も。

<早大中退、親に勘当され…>

 92年に劇研内の「東京オレンジ」の旗揚げに参加。看板俳優となり、女性を目で殺すイケメンキャラで「早稲田のプリンス」と呼ばれた。

「看板俳優になって、人のいい青年から急にイケメンキャラに変わった。芝居に真摯な堺は、集客戦略のために自らのキャラまで変えたそうです」(舞台関係者)

 転機は、00年、NHK連続テレビ小説「オードリー」の出演。NHK全国区で知名度を上げ、日本アカデミー賞助演男優賞を2度受賞、09年、映画「南極料理人」で主役まで上り詰めた。

 役柄への取り組み方も真摯で「実在の人物ならば関連資料をくまなく読み込み、架空の人物なら役柄の職業など直接取材して体に役を叩き込む」という徹底ぶり。結婚報道翌日のフジテレビ「めざましテレビ」では、里見浩太朗が、生電話で祝いの言葉を述べ「思いつめたら突き進むタイプ」とコメント。求道心の高さを評価していた。

 菅野に猛烈アプローチしていたことも意外だが「恋愛は意外と追いかけるタイプ。学生時代はほのぼのとして、芯の強い女性が好きでしたね」(劇研OB)と、恋愛に関して男らしい一面も。

 また、「大奥」で共演した宮藤官九郎は「裏でしゃべってる時のテンションが高い」、日本テレビ「スッキリ!!」の加藤浩次は「酒を飲むとよくしゃべる楽しい人」と、快活な人物像が伝えられた。

 柔和な笑顔の貴公子は、実は明るくて骨太。菅野もそんな男らしさに落ちたのかもしれない。
~2013年4月2日以前の記事~

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