美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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アラン「……○○」

アランに寝言で名前を呼ばれ、私の鼓動が大きく跳ねる。

「……っ」

普段とは少し違う甘い響きに、私は頬を染めた。

(こんな風に呼ばれたら……帰りたくなくなっちゃうな)

私はベッドの脇に膝をつき、アランの顔をのぞきこむ。
そしてベッドに腕を乗せると、そこに顔をうずめて息をついた。

「……どうしよう」

思わず呟くと、微かな衣ずれの音が耳に届く。

アラン「ん……」

「……!」

驚きに顔を上げると、目をこするアランがぼーっと私を見つめていた。

アラン「あれ?お前……」
アラン「……何でこんなとこにいんの?」

「あ……」

(そうだ。私勝手に入ってきちゃったんだった)

ゆっくりと身体を起こすアランの仕草に、私は慌てて立ち上がる。

「ごめん、勝手に。もう帰るから……」

アラン「…………」

すると私を見上げるアランが、とろんとした目のまま口を開いた。

アラン「やだ」

「え?」

呟くアランの手が、私へと伸び…。

「……っ…」

私の身体はいつの間にか、ベッドに押し倒されていた。

アランの腕が私の身体に、覆いかぶさるようにのっている。

(動けない……)

アラン「…………」

アランが私の身体を抱きしめ、掠れた声でささやく。

アラン「ここにいろよ」

「……っ…」

甘えたようなアランの声音に、私は何も言えなくなってしまった。


そして、そのまま夜が明けていき…―。



「ん……」

目を覚ました私は、まぶたから差し込む朝陽の眩しさに目を覚ました。

「……!」

すると目の前には、すでに目を覚ましていたアランの姿がある。
私がつけているコサージュを指でつつくようにしながら、
アランがゆっくりと目を上げて、私を見た。

アラン「…………」

「あ、おはよ……」

かあっと頬を染め、私は小さく告げる。

(そっか、昨日はあのまま……)

私の声を聞き、長く息をついたアランが呟くように言った。

アラン「お前さ……なんであいつのこと気にするんだよ」

(あいつって……レオのことだよね)

私はわずかに瞬きをした後、ゆっくりと答える。

「だって……」

アラン「…………」

コサージュに触れるアランの指先の動きが、ぴたりと止まる。

「アランの、お兄さん……でしょ?」

(誕生日が同じだし、レオにもお世話になっているから……)
(レオのことも、何かお祝い出来ればって思う)

アラン「…………」

短い沈黙が流れた後、アランが静かに身体を起こした。

アラン「お前さ、どうやったら俺のことだけ見るわけ?」

「アラン……?」

ぽつりと呟かれたアランの言葉に身体を起こすと、
何かを振り切るように勢い良く、アランがベッドから立ち上がる。

アラン「まあ、いいや」

そして服の裾に手をかけると、ちらりと振り返って言った。

アラン「着替えるから、お前ももう帰れよ」






部屋に戻り着替えを済ませると、私はため息をついていた。

「…………」

(アラン、怒っていたのかな……)



―アラン「お前さ、どうやったら俺のことだけ見るわけ?」―



そうしてアランの姿を思い出しながら、考えていると…。

???「おーい、○○様?」
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