美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


テーマ:










美羽のブログ-NEC_0352.jpg



???「○○ちゃん……」

振り返ると、そこにはレオの姿があった。

レオ「何してるの?そんなに急いで……」

「えっと……」



レオ「アランが料理?……ふーん」

アランが料理していると話すと、レオがふっと目を細める。

「……レオ?」

レオの何か言いたそうな表情に、私は首を傾げた。
するとレオが吹きだすように笑い、口を開く。

レオ「ねえ、アランが料理する理由って、わかる?」

「……理由?」

面白そうに言うレオが、私の顔を覗き込んで言った。

レオ「アランってさ、悩み事とか考え事があると、料理を始めるんだよね」

「……悩み?」

(それって……)

レオの言葉に、私ははっと顔を上げる。

レオ「美味しい料理が食べたければ、どんどんアランを悩ませるといいよ」






キッチンに戻ると、アランが振り返り眉を寄せた。

アラン「おせーよ」

「うん。ごめん……」

私は調味料を手渡しながら、アランを見上げる。

(アラン、何か悩んでるのかな)

「…………」

じっと見上げ考えていると、
やがてアランが鍋に視線を落としたまま呟いた。

アラン「……なんだよ」

アランの低い声にはっと顔を上げ、私は小さく首を横に振る。

「ううん」

(アランに直接聞いても、きっとはぐらかされるだけだろうな……)

そうして息をつき、私はアランと同じように作業台に向かった。



何も聞くことの出来ない沈黙が、キッチンの中に流れている。
アランの手伝いで包丁を握っていた私は、
小気味良い音を響かせながらも、アランのことを考えていた。

(やっぱり、気になる……)

「……アラン、あの」

そうして話かけた、その時…。

「……っ」

包丁が指先に軽く触れ、薄らとした傷がついてしまった。

アラン「何やってんだ、バカ」

「ごめん、ぼーっとしてて」

(でもこれくらいなら、手当てする必要はなさそう)

ほっと指を見おろしていると、アランが呆れたようにため息をつく。

アラン「仕方ねえなぁ」

私の手を取ったアランが、その指先にゆっくりと顔を寄せた…。
そして薄く切った指先を口に含んだ。

「っ…ア、アラン…!」

顔が途端に赤く染まり、私は思わず声を上げる。
すると至近距離で目が合い、鼓動が大きく跳ねた。

アラン「消毒、だろ?」

ふっと笑みを浮かべ、アランが告げる。
アランの口から離れた指先が、空気に触れ冷やりとした。

「あ……」

その途端、足首から力が抜け転びそうになってしまう。

「……っ…」

アラン「あぶね」

片手で私の身体を支えたアランが、私の靴を見おろして息をついた。

アラン「料理の時にこんなの履いてんなよな」

(そうだよね……)

わずかにうつむいた私の顔を覗きこみ、アランが目を細める。

アラン「今度出かける時に、履いてこいよ」

「……う、うん」

何気ないデートの約束に頬を染めると、アランが顔を寄せキスをした。
唇が触れ、一度だけついばむと、アランが顔を上げる。

アラン「…………///」

そっと息をつくアランに、私は小さな声で聞いた。

「あの、アラン……何かあった?」

アラン「……何もねえよ」

呟き、アランが私から離れていった。



そして…―。


一緒に出来あがった料理を食べながら、私は自然と尋ねる。

「アランって、何ケーキが好き?」

アラン「……なんだ、それ」

そうしてけげんな表情を浮かべながらも、アランがぽつりと答えてくれた。

アラン「…………」
アラン「……チョコ」

「……チョコのケーキ?」

思わず聞き返すと、アランがほんのりと頬を染めて私を見る。

アラン「なんだよ///」

「ううん」

(何だか、可愛いなあ……)

私はアランに気づかれないように、口元をほころばせた。






そして公務の合間、私はジルの許しを得て城下を訪れていた。

「あった……!」

チョコケーキの材料を手に、私はほっと息をつく。

(良かった……これで作れるよね)

そうして帰ろうと、歩いていると…―。

男「ねえねえ、何してるの?」

「え?」

ゆく道を遮る男の人に声をかけられ、私は足を止めた。

男「これから、一緒にいいところ行かない?」

「あの、どいてください…」

男「ちょっとだけだからさ」

しつこく迫る男の人に眉を潜め、私は思わず顔をうつむかせる。

(どうしよう……)

するとその時、後ろから力強く肩を引かれた。

「え……っ」

驚くうちに、私の身体が誰かの腕の中にすっぽりと包まれる。

???「触んな」

(この声は……)

アラン「……こいつ、俺の連れだから」

(アラン……!)

私の身体を片手で抱き寄せ、アランが目の前の男の人をにらみつける。
低く鋭いアランの声音に、男の人が震えるように眉を下げた。

男「な、なんだよ。先に言えよな」

「……あ」

人ごみに走り去っていく男の人の後ろ姿を見つめ、
私はほっと胸をなで下ろす。

(良かった……)

すると肩から、アランの腕が離れていった。

「アラン、あの……」

アラン「…………」

振り返ると、アランが私をじーっと見おろしている。

「ありがとう、助けてくれて」

その時、騎士姿のままのアランに、
私を探しに来てくれたのだと気づいた。

「それと……ごめんなさい」

するとアランが深く息をつき、諦めたように言う。

アラン「別にいいけど。慣れたし」
アラン「ほら、もう満足しただろ」

そうして伸ばされたアランの手を自然に取ると、
そのまま引き寄せ、アランが人ごみの中を歩いていく。

「…………」

(こうして当たり前のように手を引いてくれて、嬉しいな)

私はアランを見上げたまま、そっと尋ねた。

「……ねえ、アラン。本当に欲しいものはないの?」

アラン「……聞いて、どうするんだよ?」

「えっと……」

(どうしよう……誕生日のこと、もう話してしまおうかな……)






PR

気になるキーワード