美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


テーマ:










美羽のブログ-NEC_0350.jpg



→アランに聞く


アラン「お前がとれよ」
アラン「俺がどーして欲しいか、わかるだろ?」

顔を寄せるアランの姿に、私の鼓動が早鐘を打つ。

アラン「…………」

じっと見つめられ、私は思わず視線を逸らし口を開いた。

「……わからないよ」

するとアランが軽く首を傾げ、面白そうにささやく。

アラン「口でとって」

「え……」

(口でって……)

頬を赤く染めちらりと見ると、アランが目を細めた。

アラン「早くしろよ///」

「……っ」

わずかにためらった後、私は立ち上がりアランの目の前に立つ。
型に手を置くと、少しずつ顔を寄せていった。

アラン「…………///」

口の端を微かに舐めると、甘さがじわりと広がる。
顔を離し見おろすと、アランがにやりと笑った。

アラン「……美味いだろ?」

「…………」

(味なんて、わからなかった)

私は顔を真っ赤にしたまま、アランから顔を背ける。
楽しそうに笑うアランが、ケーキを食べ続けていき…。



やがてケーキを食べ終えると、アランがベッドにごろりと横になった。

アラン「あー、食ったな」

(アラン、結局全部食べてくれたんだ……)

テーブルを片づけながら口元をほころばせると、名前を呼ばれる。

アラン「○○……」

振り返ると、寝そべったままのアランが小さく手招きをしていた…。

「……?」

(なんだろう……)

呼ばれるままゆっくりと近づくと、アランの手が私の腕を掴んだ。
そのまま強く腕を引かれると、
私は体勢を崩し、アランの胸に倒れ込んでしまった。

「……あっ」

気がつくとアランは私の胸元に顔を寄せ、目をつぶっている。

アラン「腹いっぱい」

「…………」

そっと見おろすと、アランの黒髪が目の前にあった。

(アランの髪って、すごくサラサラだな……)

私は思わず手を伸ばし、その髪を指先で優しく撫でる。

アラン「…………」

目を閉じていたアランが、ゆっくりとまぶたを開いていった。

アラン「……お前の手って、気持ちいいな」

「え」

胸元に吐息がかかり、私はぴくりと指先を震わせる。

アラン「……やめんなよ」

アランが腕に力を込め、再び目を閉じた。

「う、うん……」

(髪撫でられるの、好きなのかな……何だか可愛い)

そのまま手を動かし続けていると、不意にアランが顔を上げる。

(え……?)

じっと見つめられ戸惑ううちに、顔が寄せられて…。

私の胸元に顔を沈めていたはずのアランが、
顔を上げ、そっと唇を重ねた。

「……っ…」

アランの髪を撫でていた私は、驚きに手を止める。

アラン「…………///」

すると軽く身を起こしたアランが、再びキスを落とした。

アラン「……止めんなって言ったろ?///」

少し落ちた私の腕を取り、アランが言う。

「……でも」

(アランの髪を、掴んでしまいそうだし……)

考えていると、アランが私の両脇に腕をついた。

アラン「……ふーん」

私の顔をじっと覗き込むと笑みを浮かべ、アランがささやく。

アラン「……じゃあ、自分で脱いでみて」

アランの言葉に、私はかあっと顔を赤く染めた。

「で、出来ないよ」

(「じゃあ」って、アランったら何を言って……)

すると私の顔をじっと見つめ、アランがわずかに眉を寄せる。

アラン「なんでだよ」

「……恥ずかしいから」

アラン「…………」

すると少し考えた末、アランが小さく顔を傾けた。

アラン「わかった。これから声出さないでいられたら、もうしない」

そして面白そうに目を細め、アランが告げる。

アラン「……我慢してみろよ」

アランが顔を寄せると、私は慌ててその胸を押した。

「なんで、そんなこと……」

アラン「…………」

するとアランが、ふっと笑いながら目を細める。

アラン「今日は俺の誕生日のお祝いなんだろ?」
アラン「……このくらい、許されると思うけど」

「あ……」

(確かに、そうだけど……)

思わず手から力が抜けると、アランがぐっと身体を寄せた。

「…っ……」

強引に唇を重ねられ、私は軽く目を見開く。
驚くまま息を飲むと、その隙間に熱い舌が触れた。

「……っ…」

私はアランの言葉を思い出し、必死で声を抑えていく。



―アラン「じゃあ、これから声出さないでいられたら、もうしない」―



舌を絡め取られても、アランの腕をぎゅっと掴み耐えていると…。

(……!)

アランの指先が、かくように私の脚を撫で上げていった。

「んっ」

その仕草に背中が痺れ、私はたえきれずに唇から声をこぼす。

アラン「……お前の負けだな///」

(ずるいよ……)

笑みを浮かべる姿を涙の浮かんだ目で見上げると、
アランが私の腰に手をまわし、身体を起こした。
そして顔を覗き込み、言う。

アラン「……嫌なら嫌って、今はっきり言えよ」

(それは……)

アランに顔を覗きこまれ、私は言葉を詰まらせた。

「…………」

そして、気が付いてしまう。

(私……嫌じゃ、ないんだ)
(アランのことが、好きだから)

私はアランから視線を逸らしたまま、
震える指先を、自分のドレスの紐にかけた。

アラン「…………」

その様子を見ていたアランがふっと笑みを浮かべ、手を伸ばす。

アラン「お前って、不器用だな」

私の指に手を重ねると、アランが器用に紐を解いていった。

「……あっ…」

アランの片腕が私のうなじを優しく引き寄せ、キスをする。
甘く響くキスを繰り返されると、私の身体がわずかに疼いた。

「ア、アラ……」

名前を呼び掛けた、その時…―。

(あ……この音は…)

部屋の中に、真夜中を告げる時計塔の鐘の音が響く。

(アランの誕生日に、なったんだ)

アランの手が素肌を撫で、力を失くした私の身体がベッドに落ちていった。

「ん……」

身体中に落とされるキスに唇をかみながら、私は手を伸ばす。
そしてアランの首元にぎゅっと抱きつくと、ささやいた。

「アラン……生まれて来てくれて、ありがとう」

アラン「…………」

するとお腹の上にいたアランがわずかに驚いたように顔を上げ、
やがて、嬉しそうな笑みを浮かべる。

アラン「……ああ///」

そしてベッドを軋ませながら身体を起こし、
もう一度私の唇に、優しいキスをした。

「……っ…」

私はアランの温かな身体にしがみつきながら、
夜の間中何度も、アランにささやく。

「お誕生日おめでとう、アラン」

その度にアランは、私の肌に優しく指先を滑らせていった…。






Premiere End






PR

気になるキーワード