美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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→自分で考える


アラン「お前がとれよ」
アラン「俺がどーして欲しいか、わかるだろ?」

「…………」

(それって……)

アランの言葉に頬を赤らめ考えた末、私はアランの口元に手を伸ばす。

「取れたよ、アラン」

人差し指でチョコを拭い取り、私は告げた。

アラン「…………///」

すると私の手首を取り、アランが引き寄せる。
驚いているうちに、アランが私の指先を舌先で舐めた。

「……っ…」

慌てて手を引くと、アランが笑いながら自分の唇を親指で拭う。

アラン「美味い///」

そのからかうような視線に、首筋の鼓動が速まっていった。

(……もう、すぐにからかうんだから)

窓の外で柔らかに吹く風が、微かに木々を揺らしている。






料理を口に運びながら、不意にアランが尋ねた。

アラン「お前さ、ずっと誕生日のこと考えてたわけ?」

「うん」

すると、ふーんと唸ったアランが小さく口を開く。

アラン「あいつ……レオのことも?」

「うん、少しは。だって、二人の誕生日でしょ?」

(レオにだって、お世話になっているし……)
(もしかして、アランが悩んでたことって……)

するとアランが、テーブルの上に置いた私の手を握り言った。

アラン「でもこれがもらえるのは、俺だけだよな?」

「え……」

テーブルの上で握られた手に鼓動を高鳴らせながら、
私はそっと、アランを見上げた。

アラン「…………」

微かに不安気に揺れるアランの瞳に気づき、私は小さく息を飲む。

「……うん」

アラン「…………」

途端にふっと目を細めたアランの姿に、私はゆっくりと目を瞬かせた。

「アラン……」

(すごく、ドキドキするけど……)

私は頷き、緊張した指先でアランの手を握り返した。

「アランだけ、だよ……」

(確か騎士が誓う時、こうするはずだよね……)

そして静かに手を持ちあげ、アランの手の甲に唇で触れる。

アラン「……っ…///」

アランの指先がびくりと跳ね、私も同時に顔を上げた。
見ると、頬を真っ赤に染めたアランが目を瞬かせている。

アラン「お前……///」

そうしてふっと吹きだすように笑うと、
私の手をぎゅっと握ったまま、くっくと喉を鳴らした。

「……そんなに笑わなくても…」

(ますます、恥ずかしい……)

私がかあっと顔を真っ赤にすると、
アランが笑いすぎて滲んだ涙を片手で拭いながら言う。

アラン「ほんと、変なやつ」

呟くように言うと、アランが握っていた私の手を離す。
そうして、静かに立ち上がった。

「アラン……?」

アラン「…………」

呼びかけると、アランが私の腰かけている椅子の背に両手をかける。

「……!」

両腕に囲われたまま、私は迫るアランの顔を見上げた。

アラン「ケーキの分の礼、しないとな」

ふっと目を細め、アランが顔を寄せる。
そして唇を重ねると、限りなく優しいキスをした。

「……っ…」

その仕草に、私の背中には甘い疼きが走る。

アラン「…………///」

やがて唇が離れると、アランがささやいた。

アラン「……伝わった?///」

「……うん」

小さく頷くと、アランが私の身体を腰元から抱きあげる。

「ちょ……アラン」

アラン「暴れんなよ」

アランが笑いながら、私の身体をベッドへと降ろした。

「アラン、片付けなくっちゃ……」

力なく言うと、アランが私の髪を手に取って言う。

アラン「後でいいだろ」

そして髪にキスを落とし、私を見上げた。

アラン「今は、俺のことだけ考えてろよ」

髪にキスを落とすアランが、ぱっと手を離す。

「……っ…」

離された髪がわずかに頬を撫でると、アランが目を細めた。
手を伸ばし私の背中を寄せると、そのまま唇を重ねる。

「ん……っ…」

アランの熱い唇が、何度も私の唇をついばんでいった。
息継ぎのためわずかに口を開くと、舌を絡め取られる。

「んん……」

腰元に電流が走るような刺激に、私のまつ毛が涙でわずかに濡れた。

アラン「…………///」

息をつきながらアランが唇を離すと、私はそっと顔を上げる。
すると深く息をつくアランの姿が見えた。

「…………」
「ねえ、アラン。いつから料理が好きなの?」

アラン「……なんだよ、いきなり」

驚いたように目を上げ、アランがわずかに首を傾げる。

アラン「知らねえよ……でも、昔から無心になれるんだよな」

アランの言葉に、私はレオの言っていたことを思い出す。



―レオ「アランってさ、悩み事とか考え事があると、料理を始めるんだよね」―



「いつか、これまで作ってきた料理の話、聞かせてくれる?」

(アランがこれまで、どんなことを想ってきたのか……知りたい)

アラン「……レシピのこと?」

ますます首を傾げるアランに口をほころばせ、
私はその身体に、そっと抱きついた…。

アラン「……○○?」

身体に抱きつくと、アランが私の名前を呼びながら背中を撫でた。

「…………」

ゆっくりと顔を上げると、目が合い鼓動が跳ねる。
すると、その時…―。

真夜中を告げる鐘の音が、部屋に低く響いてきた。

(アランの、誕生日になったんだ)

アラン「…………」

すると目を細め、アランが私の頬に手を添える。

アラン「これまでは、そんなこと気にもとめずに来たけど」
アラン「祝ってくれるやつがいるってのは、いいな」

「アラン……」

アランが頬に手を添えたまま顔を寄せ、首筋にキスをした。

「……っ」

アラン「……来年も作ってくれよ。チョコのやつ」

首元に息を吹きかけるようにささやくアランに、私は頷いて答える。

「う……うん」

やがて嬉しそうに口元に笑みを浮かべたアランが、私の肩を押した。
ベッドに仰向けに倒れると、アランが私のドレスの裾から脚を撫で上げて言う。

アラン「……約束だからな///」

そして優しく、素肌を撫でていった。

「ぁ……っ」

私はアランの指先の力にびくりと背中を反らしながら、
その背中に、ぎゅっとしがみついた…。






Sweet End






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