美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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レオ「俺のお願い、聞いてくれる?」

レオの言葉に、私は約束を思い出す。



―レオ「負けた方は勝った方の言うことを一つだけ聞くっていうのは、どう?」―



(約束、だもんね……)

私は頷きながらも、そっと口を開いた。

「わかった」
「でも……その前に、お祝いさせて」

(せっかく二人きりの誕生日だから、もう少しだけお祝いをしたい……)

レオ「…………」

すると少し考えるように沈黙してから、レオがにっと笑みを浮かべる。

レオ「じゃあ、こうしよう。俺を喜ばせてよ」

「え?」

見上げると、レオが目を細めて言った。

レオ「キスしてくれる?」
レオ「誕生日だし……ね」

「……っ」

(誕生日……だから…)

レオの言葉に頬を赤らめながらも、私は静かに立ち上がる。
椅子の下がる音が、耳に微かに響いた。

やがてレオの隣に立つと手を伸ばし、私はレオの頭を優しく抱きしめる。

レオ「…………」

「……おめでとう、レオ」

レオ「うん。でも……」

レオが腕の中で顔を上げ、わずかに甘えたようにささやいた。

レオ「それだけじゃ、足りないよ」

「…………」

腕の中のレオが顔を起こし、私をじっと見つめている。

「でも、私……」

レオ「上手じゃなくても、いいから」

「……っ…」

レオの言葉に引き寄せられるように、私は少しずつ顔を寄せる。
レオの吐息がかかるとぎゅっと目を閉じ、唇を重ねた。

鼓動が、痛いほどに跳ねる。

レオ「…………///」

顔を離すと、レオがくすっと笑った。

レオ「……○○ちゃんの味がする///」

「そんな……っ…」

思わず声を上げると、レオの手が私のうなじを引き寄せ、
唇をふさぐようなキスをする。

「ん……」

私の唇を軽くかむと、レオがささやいた。

レオ「……次は?」

「え?」

顔をまじまじと見つめると、レオがにっこりと笑みを浮かべる。

レオ「分かるでしょ?」
レオ「俺がいつも○○ちゃんにしてること、代わりにして」

(レオが、いつもしていること……)

私はごくりと喉を鳴らし、レオの耳元に唇を寄せた。

「レオ……」

(いつもレオは、こうやって名前を呼んでくれるから……)

耳元でささやくと、レオが途端に身体を離す。

レオ「……っ///」

椅子がガタンと音をたて、私は驚いて顔を上げた。

(……え?)

見おろすと、レオの頬から首筋までが真っ赤に染まっている。

「レオ……?」

レオ「俺、耳は……///」

気づけばレオは、私がささやいた方の耳を抑え視線を背けていた。

「…………」

(何だか、可愛いな……)

私が笑みを浮かべると、レオが立ち上がって言う。

レオ「俺の負けだよ。もう十分受け取ったから……///」

手を伸ばし、私の身体を引き寄せた。

レオ「後は俺の、好きなようにさせて///」

「あ……」

レオの手がゆっくりとしたに降り、腰元を引き寄せる。
顔を上げると、レオがゆっくりとした速度で顔を傾けた。

「……んっ…」

優しく触れるレオの舌が、私の唇を開く。
熱い吐息が絡まり、私の身体からは力が抜けていった。

レオ「…………」

私の身体を抱えあげると、レオが優しくベッドへと運んでくれた…。






レオ「…………」

私の身体を優しく横たえると、レオがベッドに膝を乗せた。
そして静かにベッドを軋ませると、自分の服に手をかける。

「……っ」

服を脱いだレオの姿を直視出来ず、私は慌てて顔を背けた。
すると気づいたレオが、くすっと笑みをこぼす。

レオ「○○ちゃん……」

私の両肩の脇に手を置くと、レオが口を開いた。

レオ「触ってみて」

「え……っ…」

レオが私の手首を優しく持ち上げ、自分の胸に触れさせる。

「あ……」

レオの心臓の音が速いことに気づき、私は視線を上げた。

レオ「俺も、緊張してる」

(レオも、私と同じくらいドキドキしているんだ……)

レオ「こんな風になるのは、○○ちゃんだけだよ」

呟くと、どこか苦しそうに眉を寄せる。

レオ「……どうにか、なりそうだよ///」

「レオ……」

手首からレオの指先が離れると、
私はそのまま、レオの頬に触れた。

レオ「…………///」

目を細めたレオが、ゆっくりと身体の距離を縮める。
そして唇を重ねると、私はレオの重さを感じながら目を閉じた…。

「ん……っ…」

繰り返されるキスを受けとめ、私はレオの肩に指先を沈める。
甘い声が漏れると同時に、私は息を吸いこんだ。

するとその瞬間…―。

(あ……)

真夜中を告げる鐘の音が、遠く響いてくる。

(レオの、誕生日になったんだ……)

レオ「…………」

するとレオが顔を上げ、吐息混じりに呟いた。

レオ「……誕生日なんて、どうでもいいと思ってた///」
レオ「でも○○ちゃんが祝ってくれるなら、来年も楽しみだよ///」

「……うん」

レオの言葉に、私は小さく頷く。

(来年も……って、思ってくれるんだよね)
(ずっと、一緒にお祝いをしたい)

レオ「ありがとう///」

レオが微笑み、私の額にそっとキスをした。

「……っ…レオ」

涙を滲ませ名前を呼ぶと、レオが私のドレスの紐を解く。
その仕草に背中を震わせ、私はレオにしがみついた。

(お礼を言うのは、私の方なのに)

微かに甘い香りがする唇が、私の身体中をたどる。

「ん……」

私は夜の間中、甘い刺激に身をよじらせながら、
レオの名前を、何度も口にしていった…。






Sweet End






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