通報を受けて虐待予告オフスレの削除依頼を出した高津警察署生活安全課を訪問してお詫びして事情を説明しに行きました。

管轄している藤沢警察署と違って業務が混乱することはなく、特に見回りやパトロールを強化することもしなかったそうです。

通報は1件だけで、電話やメールではなく直接こちらにどなたかが来訪して、通報してくださったとのこと。

その後神奈川県警本部から本件について何件か連絡が来ているとのことで、おそらく苦手板住民からでしょうが、私の身元に関する電話が神奈川県警本部に来たとのこと。

私の今回の行動とその背景にある事情を全て話しました。

藤沢警察署の時と違って、迷惑した、気持ちがあるなら反省文を書いてもらいたい、というようなことは特に言われませんでした。

通報時はオフスレを見ていたそうですが今は見ていないそうです。

担当してくださった署員の方は苦手板の存在も動物虐待を実行すると強く疑われる・助長表現のあるコミュニティがあるということは知らなかったそうです。

ただ、動物虐待事件がたびたび発生しているという問題があることは認識しており、兵庫加古川、広島呉の事件はご存知でした。加古川の事件にかかわっていると疑われている人物が苦手板に書き込みしており、愛護団体によって追跡されているということも、千葉県栄町でランネート入りソーセージがばらまかれたいたこと、こげんた事件など苦手板で起きた事件についても話しました。

厚木でフェレットを虐待する映像をペット大好き板に流して逮捕された事件についても神奈川県内ということもあり、2ch関連の事件として認識しておられました。

神奈川県内の事件ということで里親詐欺虐待で二人逮捕されており、うち黒幕は今もって逃亡中ということも話し、それを認識されていたかは確認できていません。このうち一人が苦手板の固定ハンドルと疑われているということも話しました。

一署員の所感ということで、返答を支障のない範囲で書きます。

①裁判所の令状に基づき事件性を確認してから警察は動くので、それがないことにはいくら市民からの反響が大きいからと言って、感情で捜査をしたりすることはできない。

②どこからが事件性があり捜査対象になるかという線引きは抽象的にはできず、個別の事例に基づいて判断するしかない。動物虐待をほのめかす書き込みについても、今回のように具体的に日時場所が指定されているような場合に限って警察は機動する、そうでなければ機動しない、画像が掲載されていれば捜査する、されていなければ捜査しない、と機械的に線引きできるものではない。飽くまで個別の事例に応じて、裁判所からの令状など法規定に基づいて動く。

③対象が動物だから捜査しない、ということはなく、違法性・事件性が確認されれば警察は動く。だから今回の動物虐待予告のスレッドに削除要請を出したり、管轄している警察がパトロールを強化したりした。ただその違法性・事件性の有無の線引きを一署員の判断で示すことはできず、個別の事例に応じて判断するしかない。

④警察の機動力も無制限ではない。電話回線ひとつとっても容量制限があるから、事件性のない事案に関する電話をたくさんかけられると本当に困っている人の捜査が妨げられることになるので、そういうことを招くことがないように、むやみに警察に電話するよう促すことはしないで欲しい。

私の今回の行動に対しては、私の身が危険だということと実効的な効果はないということで、薦められないという感じで進言されました。

【オフ主結論】

やはり議員に働きかけて法改正してもらい、動物虐待についても違法性のある書き込みについては捜査対象とするよう法制度を変えないことには警察も動けないのだと思いました。

しかし、あまり規制するとかえって手がかりとなる書き込みがなされなくなり、捜査逮捕できなくなってしまうというジレンマに陥ります。

また、現実的に、警察の収容能力にも限界があり、まずは人間が第一なので、動物虐待全て（動物虐待を仄めかす書き込み全て）を捜査することはまず不可能です。

なので、怪しい書き込みのうち抜き打ち的に捜査してしょっぴくという方法が最も現実的であり、また「泳がせてぼろを出させて」捕まえるためにも最善の策だと思います。

さらに、すぐに警察の手を煩わせるのではなく（業務がパンクしてしまいますので）、まずは警察からの連絡を受けて愛護団体に調査・監視してもらい、ある程度証拠がつかめてきてから警察が捜査逮捕に乗り出すという順序にするのがよいと思います。

という前提であの板を運用することによって、抜き打ちだから全て捜査されるわけではないと慢心して手がかりとなる書き込みをする人を残しておく一方で、もし捜査されて逮捕されたら困ると臆して書き込みしなくなる人も現れて、助長表現も減り一方で虐待の証拠も得られ、ちょうどよい程度に落ち着くと思います。