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国際
【北朝鮮ミサイル】戦果挙げつつある脅迫作戦 正恩氏自賛に十分 幕引きは米韓演習後?
【ソウル=黒田勝弘】北朝鮮の戦争脅迫作戦が“戦果”を挙げつつある。北朝鮮はアジアのみならず、米国やG8外相会議など世界中で関心を集めている。ケリー米国務長官は韓中日3カ国訪問に乗り出し、韓国からは脅しに屈するような対話提案が出されている。金正恩第1書記は今や国際的な重要人物になった。
北朝鮮の脅迫作戦は3月に始まった米韓軍事演習を口実に「米韓の侵略戦争策動に対する決死的抗戦」を名目に始まった。「米韓と対決中」のつもりだから「米韓の侵略策動を撃退し勝利した」ことにすれば振り上げたコブシは下ろせる。したがって「ヤマは米韓演習が終わる4月末」というのがソウルの北朝鮮専門家たちの見方だ。
それによると「言葉の戦争」ともいわれる今回の軍事脅迫作戦には3つの背景があった。(1)金正恩第1書記の指導力を内外に誇示し国内での権力基盤を固める(2)米国を直接交渉に引き出す(3)韓国の朴槿恵・新政権に対する牽制(けんせい)-である。
北朝鮮にとって最も重要な目的の(1)については「大胆な軍事作戦で世界中をあわてさせた偉大な指導者」として十分に自画自賛できる成果を挙げている。米韓演習終了を機に「いかなる相手も恐れない大胆不敵な金正恩最高司令官の卓越した戦争指導により米韓軍はなすすべなく引き下がった」とすれば格好がつく。
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