NHK連続テレビ小説「あまちゃん」4/1(月)放送スタート!

会見の様子を動画でどうぞ!

じぇじぇじぇー!
今回の脚本は
宮藤官九郎さん。
NHKのドラマは
初挑戦です。

今年の春は、
『あまちゃん』とともにやって来る。
「宮藤官九郎が“朝ドラ”の脚本を書く」。そう聞いただけで、ワクワクしている方もきっと多いのではないでしょうか。これまで数々のドラマ、映画などを手がけてきた宮藤さんですが、NHKで脚本を書くのは今回の“朝ドラ”がはじめてだそうです。どんな物語が展開されるのか、今からとても楽しみです。
待ち遠しい春は今年、『あまちゃん』とともにやって来ます。

「小っちゃな田舎の話をやりたい」

訓覇(くるべ)チーフ・プロデューサーがはじめて宮藤さんと会ったとき、宮藤さんがポツリと言ったそうです。「ぼく、田んぼやローカル線があるような田舎が好きなんです。だから、小っちゃな田舎の話をやりたい」と。そこから話がどんどん展開していき、小さな片田舎からアイドルが登場し、それが町おこしにつながっていくという企画が生まれました。
今回の“朝ドラ”の舞台は東北地方にしたいと考えていたこともあり、物語の舞台になりそうな場所やヒントを探しに、宮藤さんとスタッフは実際に東北へ。そして岩手県の久慈市で海女さんと運命的な出会いをします。それが『あまちゃん』誕生のきっかけになったそうです。
「久慈という町にはぼくが『こうだといいな』というものがすべてそろっていました。海女さんがいたり、三陸鉄道というローカル線が走っていたり、そして町の人たちがあたたかくて・・・。でも、あんまり人は歩いていませんが(笑)」と宮藤さん。
物語では架空の町が舞台ですが、そのヒントとなったのが岩手県の久慈という海辺の町です。

「ほどほど元気で、笑顔がすてきな子」

宮藤さんがイメージしているヒロイン像について聞いてみました。
「設定では、元々東京の子で、地味で、パッとしない高校生です。その子があるきっかけで母親の実家がある海沿いの町にやって来っとき、おばあちゃんが海に潜っているのを見て、『かっこいいな!』と思って、自分もやってみたい・・・そうして彼女自身が変わっていく、そういうヒロインです。
まあ、朝のドラマですから元気があることに超したことはないんですけど、元気って行き過ぎると『あーあ、毎朝元気かよ・・・』ってなりますから(笑)、元気と元気じゃないのを使い分けられる、ほどほど元気で、笑顔がすてきな子がいいですね。
あと、もともと地味な子ですから、本人はみんなのアイドルになるつもりは毛頭ない。だけど、やっているうちに周りは『いいじゃないか!いいじゃないか!』と盛り上がってくる。でも、彼女は自分がやりたいわけじゃないので、『もうやめる!』って言ったりもする。そうなると周りが『そりゃまずい!そりゃまずい!』と騒いだりする。1人の女の子に周りの大人が振り回されるので、だからあんまり、深く物事を考えない子がいいんじゃないでしょうか」

「朝ドラ見て遅刻してました」

NHKのドラマの執筆ははじめての宮藤さん。民放ドラマとの違いや“朝ドラ”に対するイメージを聞いてみました。
「とりあえず商品名は出していけないとずいぶん前から言われているので、うっかり出さないように気をつけようと思っています(笑)。それ以外は、民放のドラマとの違いは感じていないですね。また、ことさら自分の色を出そうとは思ってはいませんが、なんか出ちゃうんだろうとは思います。
あと“朝ドラ”は、実は昔から意外と好きで、『はね駒』(昭和61年放送)くらいからですかね、“朝ドラ”を見てから学校へ行くというのが習慣になっていました。だから遅刻ばっかりしていましたね(笑)」

「母を元気づけることができました」

『あまちゃん』の舞台となるのは東北で、宮藤さんも宮城県のご出身。東北にはまだまだ東日本大震災の影響で苦労されている方が大勢いらっしゃいます。
「ぼくの実家もいろいろと大変でした。そんな実家の母がぼくが“朝ドラ”を書くらしいというのを聞きつけて、すごく喜んでくれました。東北を元気づける前に、まず母を元気づけることができたので、この勢いで東北のみなさんにも元気になっていただければと思っています」

「これまで自分のルーツを出してこなかった」

「こんなに長いドラマを書くのははじめてだし、ご覧になる方も今までの層とは違うだろうし、もちろんぼくのことを知らない方も見ると思います。これまでの自分のクセが通用しないんじゃないかと思ったりしますが、逆にそこが楽しみだったりもします。
今回、取材の過程で東北弁を聞いて、東北弁っていいなって改めて思いました。同時に、これまで自分のルーツを出してこなかったな(宮藤さんは宮城県出身)って思ったので、そういう意味でも楽しみです。
半年間のドラマを書くということがどれほど大変なことなのか、まだよくわかっていないところもありますが、どのくらい大変なのかわからないまま終わっちゃえばいいなと思っています(笑)。
とは言え、4月から放送がはじまりますので、みなさんよろしくお願いします!」

*NHKサイトを離れます