美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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作り終えたチョコを手に、私は部屋のベッドに腰かけていた。

(どうしよう。今日レオの部屋に行ったことがバレたら、)
(レオに迷惑がかかるかもしれないな……)

考えているうちに、ドアが叩かれる。
そして、静かに顔を出したのは…―。

「レオ……!」

レオ「こんばんは、○○ちゃん」

現れたレオの姿に驚き声を上げると、
レオが笑みを浮かべたまま、ゆっくりとドアを閉めた。
そして私の手元を見おろすと、レオが呟くように尋ねる。

レオ「ところで……そのチョコ、誰にあげるの?」

「え……?」

レオ「…………」

どこか不安そうな視線を受け止め、私はわずかに目を瞬かせた。

(私がチョコを渡す相手は、レオに決まってるのに……)

「レオでも、不安になるんだね」

思わず口にすると、レオがふっと吹きだすように笑った。

レオ「当たり前だよ」

手を伸ばすと、レオが私の腰元に手を置く。
そしてそっと、抱き寄せた。

レオ「○○ちゃんのことになると俺は、余裕ないんだから///」

「……レオ?」

名前を呼ぶと腰元を抱き寄せ、レオが私の耳元でささやいた。

レオ「……どうしたら俺だけのものになるか、いつも考えてる///」

「………」

レオと私の身体の間に挟まれたチョコを見おろし、私はそっと息をつく。

(レオも私と同じ気持ちだったんだ……)
(私もレオの隣にいるにはどうしたらいいか、いつも考えてるから)

やがて身体が離れると、私はそっとチョコを差し出した。

「レオのために作ったチョコなの……受け取ってくれる?」

黙ったまま受け取ったレオが、ふっと目を細める。
そしてすぐに包みを開くと、中身を一つ口に入れた。

レオ「うん。甘いね」

いつもよりも無垢に見えるレオの微笑みに、鼓動が跳ねる。
思わず赤く染まった顔をうつむかせると、
レオの指先についたチョコに気づいた。

(もしかしてさっき、溶けちゃったのかな……)

すると気づいたレオが指先を持ちあげ、笑みを浮かべる。

レオ「あーあ、手についちゃった」

「今、拭くものを…っ…」

言いかけた唇に、微かにチョコが香るレオの指先が触れた…。
チョコのついた指先で私の唇に触れ、レオが目を細める。

「……っ」

甘い香りに驚き、私は鼓動を跳ねさせながらレオを見上げた。

(これって……)

知らずに頬が赤く染まると、レオがくすっと笑みをこぼす。

レオ「甘いよ?舐めてみたら?」

「…………」

レオの指先にゆっくりと力が込められ、私の唇に隙間を作っていく。
その隙間から差し込まれた指先に、私の舌が触れた。

(本当に、甘い……)

レオ「…………///」

私が思わず吐息をこぼすと、レオが今度は強く唇を押す。

「…っ…レオ?」

レオが顔を傾け、何の予告もなく突然に唇を重ねた。

「…んっ……」

途端に舌を絡め取られ、私は声を上げる。
こらえきれない熱い吐息が、甘く響いていった。

(もう、息が出来ない……)

激しいキスが繰り返され、音をたてて唇が離れる。
レオの深い息が、私の唇にかかった。

レオ「どうしてこんなに夢中になるのかな///」

そして、どこか面白そうに呟く。

レオ「……溺れてるって、こういうことを言うんだろうね///」

「レオ……?」

先程まで繰り返されていた深いキスのせいで、身体に力が入らない。
レオの胸に顔をうずめ息をつくと、その腕が私の身体を抱きあげた。

「……っ」

そのまま私の身体をベッドに降ろすと、レオが顔の横に手をつく。
そして覆いかぶさるようにして、ついばむキスをした。

「ん…っ…」

優しいキスを受け止めながら、
私はレオの手が胸元へと降りていくのを感じる。
やがて顔を寄せたまま、レオが低い声でささやいた。

レオ「全部食べたい。いい……?///」

その息はほのかにチョコの香り。限りなく甘い…。

「あ……」

私はぴくりと指先を震わせた後で、掠れた声を上げた。

「うん……」

(渡したチョコも、私自身も……レオのものだから)

レオ「…………///」

笑みをふっと浮かべレオが指先を腰元のリボンへと降ろしていく。

レオ「こっち見て、○○ちゃん///」

そしてレオの指先に翻弄されるまま、夜が過ぎていった…。






そして、翌朝…―。

「ん…―」

カーテンの隙間から差し込む朝陽に目を瞬かせ、私は目を覚ました。

(レオは……)

ゆっくりと視線を上げると、
レオが上着を身につけないままベッドに腰かけていた。

レオ「おはよう、○○ちゃん」

その手元には、昨夜渡したチョコがある。

「あ……」

見ると、軽く溶けて形を変えてしまっていた。

「レオ。……あの、新しいものを作って来るよ」

思わず口にすると、レオが笑い声をあげて言う。

レオ「このままでいいよ、味は変わらないんだから」

そしてそのまま後ろに重心をずらし、振り返るように唇を重ねた。

「……っ」

レオ「……一番、好きな味だよ」

唇が離れる直前、レオがぺろりと私の唇を舐める。
その仕草に、背中が震えてしまった。

レオ「……へえ」

私の様子に目を細め、レオが面白そうに言う。

「レオ、もう朝だよ……やめ…」

レオ「無理だよ」

ベッドを軋ませ近づいてきたレオが、
レオを阻もうとする私の手首を優しく取った。

レオ「こんな楽しいこと、やめられない///」

「……んっ…っ」

レオのかむようなキスを首筋に感じながら、
私はただ目を閉じ、レオの背中にぎゅっと抱きつくしかなかった…。






Sweet End






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