アップするか迷ったけど、せっかくレポしたしね(・∀・)/
「音楽会……ですか?」
食堂でいつものように話を聞いていた私は、ジルの言葉に顔を上げた。
ジル「他国も招いての大規模な催しです」
「そうなんですね…」
頷く私をジルが見おろし、告げる。
ジル「……あなたにも演奏して頂くことになります、プリンセス」
「えっ……」
私は驚き、慌てて首を横に振った。
「私、楽器なんて……」
ジル「先程も言いましたが、これは宮廷をあげての催しとなります」
ジル「期間はありますので、楽器を選んで練習してください」
私の声を遮り、ジルが淡々と告げる。
(そんな……)
私はわずかに息を呑み、目の前のスープに映る自分の姿を見つめた。
部屋に戻ると、ユーリがお茶を入れながら尋ねる。
ユーリ「それで、○○様はどの楽器にするの?」
「まだ悩んでて……決めていないの」
ユーリが腰をかがめ、深くため息をつく私の顔を覗きこんだ。
ユーリ「もしかして、心配?」
ユーリ「それだったら、楽器が得意な人に教えてもらうといいよ」
「うん……」
頷き、私は湯気のたつティーカップに口をつけた。
(私には、どんな楽器が合っているのかな……)
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