私にとって、カケラも魅力を感じないロベールさんです(・∀・)
音楽会の楽器としてハーモニカを選んだ私は、中庭で練習を重ねていた。
(ハーモニカって、意外に難しいんだな)
息をつき空を見上げていると、後ろから声をかけられる。
???「○○ちゃん?どうかした?」
振り返るとそこには、私を見おろすロベールさんの姿があった。
「ロベールさん……」
音楽会のことを説明すると、ロベールさんが私の手の中を覗きこむ。
ロベール「ハーモニカなんて、懐かしいね」
「え、もしかして……」
昔吹いたことがあるというロベールさんに教えてもらうため、
私は彼の部屋を訪れていた。
ロベール「ああ。あった」
探し出したハーモニカで、ロベールさんが曲を奏でてくれる。
(わあ、すごい……)
思わず感動に息を呑むと、ロベールさんが薄らと笑みを浮かべた。
ロベール「○○ちゃんも、すぐに吹けるようになるよ」
そして、ロベールさんに丁寧に教えてもらっていると…―。
「え、もうこんな時間……?」
壁にかけられた時計を見上げ、私ははっと息を呑む。
(カーテンが閉まったままだから、気づかなかったんだ……)
思わずこぼした私の呟きに、ロベールさんも時計を見上げた。
ロベール「時間が経つのは、あっという間だな……」
ロベール「随分上達したようだし、これなら心配いらないね」
ロベールさんの笑みに、私も頷き答える。
「はい、ありがとうございました」
そうして部屋に戻ろうと立ち上がると、ふと一つの絵に目が止まった。
(女神様……かな?)
「素敵な絵ですね」
感嘆のため息とともに口を開くと、ロベールさんがふっと目を細める。
ロベール「……このままこの女神のように、側に置いておけたらいいのにね」
何をだよ。
私を?変態かヾ(。`Д´。)ノ
その低い声音に、鼓動が大きく跳ねた。
「……ロベール、さん?」
ロベール「冗談だよ」
名前を呼び掛けると、ロベールさんがにっこりと笑みを浮かべて言う。
ロベール「練習頑張ってね、○○ちゃん」