アラン「今日は一日、奉仕してろよ……」
間近に迫るアランの顔に慌てながら、私は口を開く。
「でも、もう……」
(メイドの時間は、終わったはずなのに)
言いかけると、アランが視線を私の身体のほうへと移した。
アラン「お前だって、着替えてねえだろ」
「それは……」
言葉を詰まらせると、アランがぐっと顔を寄せる。
吐息が吹きかかる距離に、私は思わず息を呑んだ。
アラン「じゃあ今度は、俺が執事やってやろうか?」
「え……」
(執事って、まさか……)
わずかに離れた顔をまじまじと見つめると、アランが短くため息をつく。
アラン「どうせ明日はホワイトデーだしな///」
ご奉仕してくれるのね(*ノωノ)←
それだけを言うと、アランがベッドから立ち上がる。
そしてベッドからはみ出した私の足に視線を落とし、
そのまま膝を折り、私の靴に手をかけた。
「……っ…」
ゆっくりと足から靴を脱がせる仕草に、私は慌ててアランの腕を掴む。
「や……アラン…っ」
アラン「大人しくしとけよ」
はい!(●´ω`●)ゞ
アランの指先が、もう片方の足にもかかった…。
アランが私の足から、靴を脱がしていく。
「ア、アラン……待って」
アラン「何でだよ」
靴を床に落としたアランが、ベッドに手をついた。
静かな部屋にベッドが軋む音が響き、私の鼓動が跳ねる。
アランの指先が、私の手首に触れた。
アラン「お前が悪いんだろ」
「……っ」
アランの指先が、手首から腕を撫で上げていく。
その仕草に、私の背中が粟立った。
「悪いって……」
アラン「男ばっかの場所で、そんな格好で動き回りやがって」
「え……」
(もしかして、それって……)
It's、やきもち(σ・∀・)σ
次の瞬間、アランの手が柔らかな私の二の腕をぎゅっと握る。
顔を寄せると、かみつくようなキスをした。
「ん……」
繰り返されるキスに目まいを覚え、唇が離れた瞬間に大きく息を吸いこむ。
するとその隙間に、アランの熱い舌が差し込まれた。
「……ん…っ」
アランの手が私の腰を強く引き寄せ、さらにキスを深くする。
キスの甘い音がベッドの軋みと重なり、私はその響きに腰を疼かせた。
やがて唇が離れると、大きく息をつくアランを見上げて言う。
「でも、アランだって……」
掠れた声で言うと、アランが私の目を覗きこむ。
アラン「なに」
「あの時……」
私の脳裏には、メイドの女の子を抱き上げたアランの姿が蘇っていた。
(私もあの時、やきもちを妬いてしまった……)
(でもそんなことを話したら、がっかりされるかな)
言葉の続きを口に出来ずにいると、アランが私の頬に手を添える。
アラン「なんだよ」
「……ううん、やっぱり何でもない」
視線を逸らし首を横に振ると、アランが私の顎を上向かせた。
「……っ」
アラン「まだわかってねえの?」
アラン「お前はすぐに顔に出るから、隠し事は出来ねえんだよ」
アランと目が合うと、そらせなくなってしまう。
(アランの言う通りだ。そんな目で見られたら……)
(何も、隠せなくなる)
かあっと頬が赤く染まるのを感じながらも、私は口を開いた。
「……私以外の子に触れるアランを見ると、何だか不安になるの」
「あの……もちろん、仕方がないことなんだけど」
アラン「…………///」
するとアランが、頬の上で指先を滑らせる。
(あ……)
その仕草にまつ毛を伏せると、アランがどこかからかうように尋ねた。
アラン「どんな風に、触れるって?」
鼓動が絶え間なく跳ね、吐く吐息が次第に熱を帯びていく。
私はアランの手に指を重ね、そっと視線を上げた。
「……こういう風には、触れないでほしい」
(これは私の、わがままなのかもしれないけど……)
アラン「……へえ」
笑顔でへえって言われるのが好きです(〃∇〃)←どM
ふっと目を細めたアランが顔を寄せ、軽くついばむキスをする。
そして吐息がかかりそうな距離のまま、低い声で尋ねる。
アラン「他は?」
「アラン、もうわか……っ…」
アランが再び唇を重ね、甘くかむようなキスをした。
(わかっていて、からかってるんだよね……)
「…ん……」
繰り返されるキスの合間に大きく息を吸いこむと、
アランがその隙間に熱い舌を差し込んでくる。
(こんな風に触れられると、言葉にしたくなってしまう)
調教されてますなーww
「……んっ…」
アランに舌を絡めとられ、私はぎこちなく応えていった。
(私だけに、触れてほしいって……)
キスを繰り返すアランの指先が、
腰元のリボンをほどき、メイド服を脱がしていく。
「……ん…」
アランの唇が首筋に落ち、次第に胸元に落ちていった。
その手は確実に、私の素肌を露わにしていく。
(アランって、すごく器用だな。だけど……)
アランの背中に手を回し熱い吐息をつきながら、私は呟いた。
「……アランが、執事じゃなくて良かった…」
アラン「なんでだよ///」
アランが胸元から顔を上げ、私の顔をじっと覗き込む。
「だって……」
(毎日こんなにドキドキするなんて、考えられないから……)
恥ずかしさに、首筋から鎖骨あたりまでもが赤く染まっていた。
アラン「…………///」
私の様子に気づいたのか、アランがふっと笑う。
その手がゆっくりと、胸元をたどり落ちていった。
アラン「俺だってごめんだな///」
「え……っ…」
露わになる素肌に音をたてて口づけを落とし、アランが呟く。
アラン「着替えさせるだけなんて、俺には無理だろ///」
ソレって…( ̄▽+ ̄*)ニヤリw
「ぁ……っ…」
アランの指先が柔らかな部分に触れ、かくように滑っていった。
その仕草に跳ねる身体を抑えるように、私はアランの首にしがみつく。
「アラン…っ……」
甘い夜に声をこぼしながら、私はゆっくりと、目を閉じていった…。
Premiere End