美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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プリンセスとして過ごす日々の合間、

休日をもらった私は、ルイの部屋を訪れていた。


ルイ「……本当に、大丈夫?」


ドアに手をかけたルイが振り返り、心配そうに尋ねる。


「急に来た私が悪いから……」


ルイはどうしても今日中に片づけなければならない仕事があり、

一緒に過ごすことが出来ないという。


(急なお休みだったから、約束出来なかったんだよね)

(でも、ルイが待っててほしいと言ってくれたから)


笑みを浮かべ、私はルイを見上げた。


「ルイが戻るまで、待ってるよ」


ルイ「……うん、ありがとう」


口元に笑みを浮かべた、ルイがふっと目を細める。


ルイ「ただ、お願いがあるんだ」


「え……?」


顔を上げると、その真っ直ぐな視線と目が合った。


ルイ「この部屋からは、出ないで」

ルイ「君に、この屋敷は合わないから……」


ルイのその言葉に、使用人たちの様子を思い出す。


あんまりいい人たちじゃないもんね(・ω・`)


(私がいることが公になったらきっと、良くない印象をもたれるよね)

(ルイには、迷惑をかけられないから……)


「うん、わかった」


するとルイがほっと頬をほころばせ、私の手を握った。


(え……?)


ルイに手をぎゅっと握られ、私は視線を落とした。

手を開くと、そこには小さなカギがある。


「これは……?」


ルイ「…………」


見上げると、ルイが悪戯っぽい笑みを浮かべた。


ルイ「君を、閉じ込めるカギ」


おおぅ!ぐいぐいくるね!(*ノωノ)♡


「……!」


(と、閉じ込めるって……)


ルイの言葉に驚き、私は微かに目を見開く。

するとルイが、ふっと表情を崩した。


ルイ「嘘だよ。でも、大切なカギだから……」

ルイ「俺が帰るまで、持っててくれる?」


なんだ、嘘か(・∀・`)←ちょっと残念ww


ルイが私の顔を覗きこみ、じっと目を見つめる。

その仕草にわずかに鼓動を跳ねさせながらも、私は頷いた。


「う、うん……わかった」


そして部屋を出ていくルイの姿を見送り、ドアを閉める。


(ルイが帰るまで、借りた本でも読んでいようかな……)


思いながら、手の中のカギを見おろした。


(結局このカギは、どこのものなんだろう)

(ルイは、大切なものだって言ってたけど……)


考えていると、部屋のどこからか物音が聞こえてくる。


「……っ」


見ると、開きっぱなしになっていた窓から風が吹きこんでいた…。

開け放した窓から風が吹きこみ、カーテンを激しく揺らしている。


「わ……っ…」


強い風で舞い上げる髪を抑え、私は窓の方に駆け寄った。

慌てて窓を閉めると、私は部屋の中へと視線を向ける。


(今日は、風が強いから……)


机の上に置かれていた紙が、床の上に散らばってしまっていた。


「大変……」


片づけの最中、私はふと手元に視線を落とす。


(あれ……?)


手のひらを見おろし、私はさあっと顔色を青くした。


(カギが、ない……)


急いで顔を上げ、辺りを見回す。

そして立ち上がると、窓へと駆け寄り勢い良く開けた。


「…………」


(さっき窓を閉めた時、落としたんだ)

(拾いに行きたい。でも……)


脳裏に、ルイの言葉が蘇ってくる。



―ルイ「この部屋からは、出ないで」―

―ルイ「君に、この屋敷は合わないから……」―



(どうしよう……)

(使用人の方たちに見つかったら、ルイに迷惑をかけてしまうし……)


するとその時、部屋のドアが叩かれた。


???「ルイ、いる?」


部屋のドアが叩かれ、その扉がゆっくりと開かれていく。


(この声は……)


びくりと肩を揺らし振り返ると、

そこにはわずかに目を丸くしたレオの姿がある。


レオ「あれ?○○ちゃん?」


「レオ……」


その姿にほっと息をつくと、レオがふっと目を細めた。


レオ「どうしたの?困った顔してるけど……」


近づいてきたレオが、開きっぱなしになっている窓に手をかける。


「…………」


(レオになら、相談出来るかもしれない)


私はわずかにためらった後で、口を開いた。


「レオ、実は……」


レオにカギを落としたことを話し、私はようやく窓を閉めた。

見上げると、レオが唸り声を上げる。


レオ「うーん。探してあげたいんだけど、俺ももう行かなくちゃいけないんだよね」


「……そっか」


(そうだよね。レオだってルイに用事があってお城から来たんだから)


「ごめんね、引きとめちゃって。なんとか……」


言いかけると、レオが口元に笑みを浮かべていた。


レオ「でも、少しだけ協力するね」







メイド服に身を包んだ私は、辺りの目を気にしながら廊下を進んでいた。


(堂々としていれば案外バレないって、本当かもしれないな)


考えながら、私は先程のレオとの会話を思い出す。



―レオ「メイド服を着て使用人に紛れたら、いいんじゃないかな」―


レオが用意してくれたメイド服を受け取り、私は目を丸くして見上げた。


―「これ、どうやって……」―


―レオ「ん―…?……秘密」―


まさかメイドを脱がs…゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o


(どうやって用意してくれたのかはわからなかったけど……)

(良かった、これで探しにいける)




庭に出た私はルイの部屋を見上げながら、茂みの中を探していた。


「あ、あった……」


ほっと息をつくと、嬉しさに思わず声がもれる。

手の中のカギに、先程のルイの言葉を思い出した。



―ルイ「君を、閉じ込めるカギ」―



ほんのりと顔を赤らめてから、

私はスカートについた砂を払い立ち上がる。


思い出しにやにや(・∀・)w


(早く、戻らなくちゃ)


するとその時、突然後ろから声をかけられた。


メイド「そこのあなた……」


(……!)




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