美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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ルイの膝の上に抱えあげられ、私は慌てて身をよじる。

けれどしっかりと腰をつかむルイの手が、離れることはなかった。


いきなり羨ましい状態じゃまいか(///∇//)


「ル、ルイ……まだお仕事中なんじゃ」


ルイ「うん、そうだね」


ちらりと机の上に視線を向け、ルイがふっと笑みを滲ませる。


ルイ「これからまた、人が来るしね」


「そんな、じゃあ……」


(ますます、私はこんな所にいてはいけないんじゃ)


言いかけると、ルイが私の顔を覗きこんだ。


ルイ「まだ聞いてないから」


「え……」


(それって、もしかして……)


小さく息を呑むと、ルイは私がかけているエプロンを軽くめくる。


ルイ「何でこんな格好で、働いているの?」

ルイ「誰かに、何か言われた?」


「ううん、これは私が……」


ルイを楽しませようと思って(*v.v)。ポッ←ちがう


私の言葉に、ルイがわずかに眉を寄せた。


ルイ「○○が?」


(もう、隠せないかもしれない……)


私はルイの膝の上に腰を降ろしたまま、話し始めた。


「……実は」


落し物をして探していたと告げると、ルイが呟く。


ルイ「落し物って、もしかして……」

ルイ「あのカギのこと?」


ルイの言葉に、私は静かに頷いた。

そしてポケットに仕舞っていたカギを取り出し、手のひらに乗せる。


「……ごめんなさい」


(預かっていた、大切なカギだったのに……)


ルイ「…………」


すると笑みを浮かべ、ルイが私の顔を覗きこんだ。

ルイの手が、頬にかかった髪をさらりと撫で上げる。


ルイ「……このカギは、○○への贈りものだよ」


「え……?」


(私への……?)


ルイの言葉に驚き、赤くなった頬を上げ目を瞬かせた。


ルイ「ジルに聞いたから……そういう日だって」


(そういう日って……)


考えていると、ルイがふわりと口元に笑みを浮かべた。

その笑みに、はっと気がつく。


(もしかして、ホワイトデーのことなのかな)


「あの……何のカギなの?」


そっと尋ねると、ルイが目を細めた。


ルイ「…………」

ルイ「……当ててみて」


その笑みに鼓動が跳ね、それ以上は聞くことが出来なかった…。







そして、その夜…―。

ようやく部屋に戻ってきたルイは、灯りのついていない部屋を見渡した。


ルイ「…………」


そしてメイド服のまま、うとうととする○○の姿を見つける。

口元に笑みをにじませたルイがゆっくりと近づき、その髪を撫でた。


ルイ「○○……」


「ん……」


ルイ「……起きて」







うとうととしていた私は、優しい呼び声に目を覚ました…。


「……!」


ぱっと目を開けると、そこには隣に腰かけるルイの姿がある。


「ごめんなさい、私……」


(待っているといったのに、眠ってしまうなんて……)


ルイ「ううん、大丈夫」


すると私の額に触れ、ルイが優しく低い声音で告げた。


ルイ「もう少し、目を閉じたままでいて……」


(え……)


額に触れていた手のひらがゆっくりと降り、私のまぶたを覆う。

手のひらの暖かな熱を感じまぶたを伏せると、

唇に、柔らかな感触が重なった。


「……っ」


キスされていることに気がつくと、私はびくりと、まつ毛を揺らした…。


私の目を優しく塞いだまま、ルイがゆっくりと唇を重ねた。

触れるだけのキスの後、唇をかむように口づけていく。


「……ん…っ」


その仕草に背中が疼き、私は目の上にかかるルイの手に触れた。


ルイ「…………」


するとようやく手を離し、ルイが笑みを浮かべたまま私の顔を覗きこむ。


ルイ「ごめんね、待たせて」


「ううん……」


間近に見えるルイの顔に鼓動を跳ねさせながらも、私は首を横に振る。


(こんなに暗くなるまで忙しかったんだ……)


ちがうちがう

暗くならないとイロイロできないから(*ノωノ)←


窓の外の暗さに目を止め考えていると、不意にルイの指が私の頬にかかった。


「……っ」


途端に色づいた顔をあげると、

ルイが面白がるような笑みを浮かべ、顔を寄せる。


「ルイ、疲れてるんじゃない?お茶でも……」


テーブルの上に置いてあったポットに手をかけようとすると、

ルイがその手を取った。


ルイ「うん、でも……」


それだけ呟くと、微かな音をたてて、私の肩口に顔をうずめた。

顔を傾けるとルイの髪が、私の頬にさらりと触れる。


ルイ「邪魔、されたくないから……///」


ルイの重さや暖かさを肩に感じ、

私は肩を揺らさないように、静かに息をついた。


「…………」


(ルイ、甘えてるのかな……?)

(普段プリンセスとして接する時とは、違うみたい……)


私はそっとルイの髪に触れ、その頭を撫でる。


ルイ「…………」


するとルイが、びくりとわずかに反応を返した。


「あ、ごめんね」


(嫌だったかな……?)


指先を離した瞬間、ルイの腕が私の身体をぎゅっと抱きしめる。


ルイ「ううん……///」


かわゆーい(´д`*)


肩の上でそっと角度を変え、ルイが私の目をじっと見つめた。


ルイ「いいよ。もっと触っても……///」


どこ触っても…?←おい


「……っ」


その目に胸がぎゅっと縮まるような甘い痺れを感じ、

私は再び、ルイの髪に触れる。


(何だかすごく、可愛いな)


ルイ「…………///」


そのうちに、ルイがゆっくりと顔を寄せるのがわかった。


(あ……)


吹きかかる吐息を感じ、私も引き寄せられるように顔を向ける。


「……ん…」


そうして互いの唇が重なると、

ルイが深く、より甘えるようなキスを繰り返していった…。




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