美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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強引に唇を重ねられ、私はレオの腕を掴んだ。


「レ、レオ…っ……」


身体が浮きそうなほどに腰を抱き寄せられ、私は息を呑む。


レオ「……ん?」


からかうようなレオの笑みに頬がかあっと赤く染まり、

私はその胸を押した。


「もし、誰かに見られたら……」


言うと、レオがふっと目を細める。


レオ「……プリンセスとのこんな場面が見られたら問題だけど…」


レオの手が、腰から背中へと、私の身体を撫で上げていく。


レオ「今はただの家庭教師とメイドだよ。よくある話だよね」


「そ、そんな……」


するとその時、再び廊下の向こう側から人の声が聞こえてくる。

その声はやはり、レオの名前を呼んでいるように聞こえた。


「レオ……」


レオ「……仕方がないな」


私の首筋に音をたててキスをすると、レオが身体を離す。


「……っ」


甘い痛みを感じ首筋を抑えると、レオが笑みを浮かべて告げた。


レオ「これを見せるのは、俺だけだからね。気をつけて」


「……え」


それだけを言うと、レオは私から離れ歩き去っていく。


(これって、もしかして……)


廊下に出た私は、窓に自分の首筋を映し見た。


「……!」


そこには、真っ赤に色づいたレオの痕が残されていた…。




レオの痕が刻まれた首筋を隠して、私は廊下を歩いていた。


(もう、レオったら……)


赤くなった顔を冷ませずにいると、廊下の先に人影を見つける。


(あ、さっき話しを聞いたメイドさんたちだよね……)


近づくと、その中の一人が楽しそうに教えてくれた。


メイド「新しい家庭教師の方がいらしたんだけど、すごく格好いい方なのよ」


「え……?」


(それって、レオのことだよね?)


メイド「旦那様も気にいったみたいで、」

メイド「もしかしたらお嬢様のお相手にって考えたりするかもね」


「…………」


メイドたちの話を聞き、私の鼓動は不安に高鳴っていく。


(それって、レオに縁談が持ち上がるかもしれないってこと?)


また女絡みかー(´・ω・`)やだな




そして侯爵邸を出た帰り道、レオと合流をした私は…。


レオ「ありがとう○○ちゃん、すごく助かったよ」


「うん……」


私はレオの言葉に、静かに頷く。


(どうしよう、さっきの話が気になってしまって……)


レオ「…………」


するとふと足を止め、レオが私の腕をふわりと掴んだ。


レオ「気になる?俺がお嬢様と会ってたかどうか……」


「……!」


レオの言葉に驚き、私は慌てて顔を上げた。


「どうして……」


レオ「使用人たちの噂でしょ?耳に入ったんだよ」


微笑むレオが、くすっと喉をならす。


レオ「本当、噂って面白いよね」


「…………」


(私が聞いてもいいのかな……その話しは、本当なのかどうか)

(でも……)


黙ったまま考えていると、レオが軽く首を傾げた。


レオ「……もしかして、その噂信じちゃった?」

レオ「俺がお嬢様とどうにかなるって、思ったの?」


「それは……」


私が言葉を詰まらせると、レオが笑いながら言う。


レオ「そんなこと、あるわけないでしょ」


「……っ」


レオに目を覗きこまれ、私は思わず視線をそらした。


(レオに目を見つめられると、何だか……)


鼓動がたえまなく跳ね、微かに息苦しくなるのがわかる。


レオ「可愛いな、○○ちゃんは」


「からかわないで、レオ……」


ふっと目を細め、レオが手を伸ばした。


(え……?)


レオが手を伸ばし、私のカバンからちらりと見えた飴を手に取る。


レオ「美味しそうなもの持ってるね」


「あ、それは……」


以前に城下で買った、手持ち飴だった。


(子どもたちにあげようと思っていたものだけど……)


レオを見上げ、私は笑みを浮かべて言った。


「レオに、あげる」


(レオは確か、甘い物が好きだったはずだから……)


レオ「本当に?ありがとう」


微笑んだレオが飴の封を解き、口の中に入れる。

そしてカランと音をたてて飴を出すと、私を見おろした。


レオ「……不安なら、○○ちゃんも俺に印残してもいいよ?」


「え?」


自分の首筋を指で叩き、レオがふっと目を細めた。


レオ「自分のものだって」


そして飴を持たない方の手で私を引き寄せ、口を開く。


レオ「ほら……」


その飴を揺らしながら再び首筋を叩く仕草に、私の顔が赤く染まった。


「……っ」


(印って、もしかして……)


自分の首筋についた痕を思い出し、心臓が音をたてて跳ねる。

甘い香りのする吐息をつきながら、レオが誘うように言った。


レオ「早く///」


「……っ」


レオがからかうように言い、私を見おろす。

その視線には逆らえず、私は微かに息を呑みレオの腕に触れた。

そして軽く背伸びをすると、レオの首筋にキスをする。


レオ「…………」


触れるだけのキスが離れると、レオが目を細めて笑った。


レオ「……そんなんじゃ、だめだよ」


言うと、手に持っていた飴を私の唇にあてる。

反射的に口を開くと、飴が舌先に触れた。


「ん……」


その瞬間レオが腰をかがめ、私の首筋に顔を埋める。


レオ「こうでしょ」


「んっ……」


ピリリとした痛みを感じ、私は思わず声をあげた。


(まさか、また……?)


恐る恐る見上げると、レオが笑いながら告げる。


レオ「その飴、甘いね」


「あ……っ」


口の中の飴に改めて気づき、私は首筋までもを赤く染めた。


(レオったら、すぐにからかうんだから……)


そう思いながらも甘い飴に口をふさがれ、私は何も言えなかった。







そして城に戻った私は、部屋で一人休んでいた。


(結果を報告に行くって言ってたけど……)

(レオ、大丈夫だったかな)


するとその時、ドアが叩かれて…―。




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