美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


テーマ:

美羽のブログ-57788.jpg




叩かれたドアを開くと、そこにはレオの姿があった。


レオ「報告は終わったよ」


侯爵の調べは終わり、後は本人に話しを聞くのだという。


レオ「プリンセスが、メイドになってくれたおかげだよ」


笑みを浮かべ頷くと、レオがそっと近づいてきた。


レオ「ところで……」

レオ「今日はもう、俺も何の予定もないんだけど」


「え……」


その言葉に、レオと過ごしたくて姿を探した朝のことを思い出す。

レオが手を伸ばし、私の背中を撫でるように触れた。


レオ「……どうする?」


「…っ…どうするって…」


まだお昼なのにレオってば(*ノωノ)♡←


息を呑んだその時、先程と同じようにドアが叩かれる。


「……!」


(誰か、来たみたい……)


「レ、レオ……っ」


レオ「はいはい」


慌てて身体を離した瞬間に、そのドアが開いた。


ジル「やはり、ここでしたか」


「ジル……?」


姿を現したジルがレオに視線を向け、呆れたように言った。


ジル「レオ、侯爵があなたを訪ねてきているようですが?」


レオ「あれ……?」


振り返ったレオが、わざと困ったような笑みを浮かべた。


レオ「もしかして、バレちゃったかな?」


笑みを浮かべるレオに、ジルがため息をつきドアに手をかけた。


ジル「随分いらだった様子だったので、早く行ってください」


レオ「了解」


ジルが部屋を出て行くと、私はそっとレオを見上げる。


「レオ……」


(バレてしまったって……潜入調査のことだよね)

(どうなってしまうんだろう……)


眉じりを下げ見上げると、レオがふっと笑った。


レオ「大丈夫、心配いらないよ」


「でも……」


侯爵邸で聞いた、レオとお嬢様との縁談の噂が脳裏をよぎる。


「…………」


(どうしても、不安が消えない)


いやいや、だって怒ってるんでしょ?話が見えない。

レオヒロインの思考って時々理解不能(゜ρ゜)


レオ「……○○ちゃん?」


顔を覗きこまれ、私はレオの視線に鼓動を跳ねさせた。


(あの時の、レオの言葉……)



―レオ「……不安なら、○○ちゃんも俺に印残してもいいよ?」―

―レオ「自分のものだって」―



「…………」


レオ「ん?」


目を細めるレオを見上げ、私は頬を赤らめる。

ためらいながらもかかとを上げ、わずかに背伸びをした…。


私はレオの肩に手をつき、小さく背伸びをした。


レオ「え?」


レオの首筋に唇を寄せると、その身体がわずかに跳ねたのがわかる。


レオ「…………」


そっと唇を離すと、目を丸くしたレオが笑みをこぼした。


レオ「大胆だね、プリンセス///」


「あ、ごめんなさい……」


頬が真っ赤に染まり、私は恥ずかしさに顔をうつむける。

するとレオが目を細め、私を見おろした。


レオ「喜んでるんだよ」

レオ「俺は、○○ちゃんのものでしょ?」


そういって自分の首筋をトントンと叩く。

その首筋には、私がつけた赤い小さな痕があった。


「……う、うん…」


嬉しそうに笑みを浮かべたまま、レオがゆっくりと顔を寄せる。

私の頬に手を添え顔を上向かせると、唇に軽くキスをした。


「……っ」


レオ「待ってて。すぐに戻るから」


レオの手が離れ、やがて部屋を出ていってしまう。


「…………」


(まさか自分があんなことをするなんて思わなかったな……)


一人部屋に残され、私は火照る頬に触れた…。







そして、その夜…―。

暖かな日も暮れ、私は涼やかな風の吹くバルコニーに立っていた。


「…………」


(何だか今日は、色んなことがあったな……)


先程のことを思い出し、私は再び頬を染める。



―レオ「喜んでるんだよ」―

―レオ「俺は、○○ちゃんのものでしょ?」―



(あんな風に人を独り占めしたいと思うことなんて、)

(今まで、なかったのに……)


ため息をつくと、私はバルコニーの手すりに体重をかけた。


(レオには、どうしてそんな気持ちになるんだろう)


それが乙女心というものだ(´_ゝ`)


考えながら見上げると、星空が遠く瞬いて見える。

するとその時、後ろから足音が響いてきた。


「……あ」


振り返る前に、その身体を後ろからぎゅっと抱きしめられる。

暖かな腕の中にとらえられ驚くと、低い声が聞こえた。


???「ただいま、○○ちゃん」


「レオ……」


鎖骨あたりにまわった腕をきゅっと掴んで、私はようやくレオの顔を見上げる。


「お帰りなさ…っ……」


そのまま音もなく、レオの唇が重なった…。

唇が重なり一度離れると、レオが改めてキスをする。


「ん……」


(レオ……)


見上げる姿勢のままレオのキスを受け止め、私は身体をよろめかせた。

ついばむキスの後、軽く音をたてて唇を離すと、

レオが目を細めてささやく。


レオ「……何もなかったから、安心して」


「え……?」


そして、侯爵との話を聞かせてくれた。

家庭教師としての正体はバレてしまったものの、

レオの弱みを握ったと、侯爵は喜んでいたという。


レオ「なんで俺が家庭教師の振りをしていたか、深く考えればわかるはずなのにね」


一瞬だけ意地悪く笑みを浮かべたレオが、ふっと表情を崩す。


レオ「まあ、この話は終わり」

レオ「明日はホワイトデーだし、今回のお礼もかねて、何かプレゼントさせてよ」

レオ「何がほしい……?」


その響きに、鼓動がわずかに跳ねた。


(私が、欲しいもの……)


そして腕の中の私の顔をのぞきこみ、レオが優しく尋ねる。


レオ「何でもいいんだよ?君が望むなら……」


レオが「君」だなんてめずらしーい


その視線を感じながら、私は微かに息を呑んだ。


「…………」


(私は……)



分岐:


彼からのお礼を受け取る→プレミアへ

彼の傍で待つ→スウィートへ




PR

気になるキーワード