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イケメン王宮 アラン

アラン 8話(後半) 攻略・選択肢【イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ】

アラン8話、後半の選択肢です


うん・・・・
「うん・・・私はここで、アランが帰ってくるって信じて待ってるよ」
アラン「ああ・・・・」
アランがつぶやき、ふっと目を細めて笑った。
⇒ Honeyでした!

わかった
「わかったよ、アラン」
アラン「・・・・・そうかよ」
アランが言い、満足そうに笑みを浮かべた。

もちろんだよ
「もちろんだよ・・・・信じてるね」
アラン「・・・・・・・」
アランは黙ったまま、口元をほころばせた。





※以下、アラン本編です、ネタバレ御注意ください・・・

翌日、騎士宿舎に向かうと、犬はすでに騎士たちに「アーサー」と名付けられ、可愛がられていた。

「・・・・アーサー」

試しに呼びかけてみると、アーサーが嬉しそうに尻尾をふり駆けてくる。

(可愛い・・・・・・!!) 

飛びついてくるアーサーを抱きしめ、私はぎゅっと目を閉じた。

アラン「・・・・・・」

「やだ、アーサー。くすぐったいよ! アーサーったら」

アーサーと遊ぶ私の後ろには、どこか不機嫌そうなアランが立っている。

アラン「・・・おい」

「え?」

振り返ると、アランがはっとしたように顔を背けた。

アラン「・・・・何でもねえよ」

・・・・・

げむ子が執務室へと向かった後、アランは廊下を歩いていた。

ふと足を止め、曲がり角の先を見やる。

アラン「・・・・・・」

そこは、国王の部屋へと向かう道だった。

行く先を変え角を曲がったアランが、目を細める。

アラン「・・・・何してんだ? あいつ」

そこには、歩き去っていく不審な人影があった・・・・。

そして、夜・・・・-。

私がこそこそと準備をしていると、 いつものようにドアが叩かれた。

ユーリ「夕食の時間だよ、げむ子さま」

「え、あ・・・・うん!」

ドアが開かれると、私は慌てて手に持っていたものを隠す。

ユーリ「え?何を隠したの?」

「な、なんでもないよ」

ごまかそうとする私に近づき、ユーリがひょいっと後ろを覗き込む。

「あ・・・・・!」

ユーリ「・・・・・それって、犬用のおもちゃ?」

不思議そうにつぶやくユーリに、私は慌てて顔を上げた。

ユーリ「もしかして・・・・犬飼ってる?」

返事できないでいる私を見下し、ユーリが軽く首をかしげる。

ユーリ「うーん・・・・ジル様、怒るんじゃないかな? 猫ならまだしも」

(や、やっぱり・・・・)

(でもアランが飼ってるから大丈夫だとは、もっと言えないし・・・・)

ユーリの言葉にかぶせるように、私は口を開いた。

「ユーリ、お願い。内緒にしててくれる?」

すると少し面食らったように、ユーリがうなずく。

ユーリ「いいけど・・・・・そんなに信用しないでね」

笑みを浮かべるユーリに、私はほっと胸をなでおろした。

「ユーリなら信用できるよ。ありがとう」

ユーリ「・・・・・・・・・・・」

その時私は、ユーリが浮かべた複雑な表情に気がつかなかった・・・。

翌朝、私はジルからついに戦争が始まると告げられていた。

ジル「まあ戦争とは言え、国境近くの小競り合いのようなものです」

ジル「あまり危惧するようなことではありませんが・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

黙ったままうつむく私を見下し、ジルが息をつく。

ジル「騎士団は、派兵されることになります」

ジル「あなたの護衛として付いているアラン殿も、しばらく留守になります」

ジルの言葉に、私ははっと顔をあげた。

(やっぱり、アランは戦場へ・・・・・!?)

何か言おうと口を開きかけると、それを制するようにジルが低く言う。

ジル 「プリンセス、あなたが心配することはありませんよ」

ジル「しっかりと勉強や稽古事に励んでください」

釘をさすようなジルの視線に、私はただうなずくしかなかった。

執務室で机に向かいながらも、私は集中できずにいた。

「・・・・・・・・」

立ちあがり、本棚から戦争に関連のありそうな本を取り出す。

(ジルは心配ないと言っていたけれど・・・)

 (どんなに小さくても、戦争という以上危険はあるんだよね・・・・)

立ったまま本をめくり、私は眉を寄せた。

ジル「プリンセス、あなたが心配することはありませんよ」

(そんなことない。プリンセスとしてもウィスタリアの国民としても、)

(他人事では、いられないよ・・・)

そうしてしばらくの間本のページを静かにめくっていると、

後ろから、ため息が響いてくる。

「・・・・・え?」

驚き振り向くと、そこにはジルが立っていた。

ジル「まったく、大人しくしていると思えば、まったく関係ない勉強をされているようですね」

「す、すみまん・・・・・でも」

私が視線を伏せると、ジルがつぶやくように言う。

ジル「・・・・明日一日、休日としましょう」

「え?」

顔を上げると、ジルがじっとわたしを見降ろしていた。

ジル「顔色が悪いですよ。息抜きでもされてきたらいかがですか?」

(・・・・ジル)

私は本を閉じ、小さくうなずく。

「うん・・・ありがとう」

・・・・・

そして夕方、厩舎へと足を運ぶと、そこにはアランの姿があった。

アラン「・・・なに?」

声をかけられずにいた私に気づき、アランが尋ねる。

「アラン、あのね・・・」

私はジルからもらった休日の話を切り出した。

(明日は、 アランとゆっくり話ができたらいいな・・・)

(でも、こんなときに遊びに行く気分にはなれないよね)

アラン「・・・・・・・・・・・・・」

迷う私を見下し、やがてアランが少し考えるようにして口を開いた。

アラン「・・・・・・だったら、行きたいところがある」

★ここでプリンセスチェック!
プレミアのお話はコチラ

息抜きを終えお城へと戻ってくると、殺伐とした雰囲気が漂い始めていた。

(騎士たちは、明日から出かけることになるって言ってたけど・・・)

送ってくれたアランもすぐに厳しい顔つきにもどり、部屋を出て行った。

窓から若い騎士と共に歩いていくアランの姿を見つめながら、

私は一人ため息をつく。

(本当に、私にできることってないのかな・・・・・・・)

するとドアをたたく高い音が響き、ユーリが現れた。

ユーリ「どうしたの、げむ子様。せっかくのお休みなのに、元気ないね」

「ユーリ・・・」

私はユーリを見上げて少し悩んだ後、小さな声でたずねる。

「ねえ、今私にできることって何かないかな?」

ユーリ「え?」

驚いたユーリが、やがてにっこりとほほ笑んで言った。

ユーリ「プリンセスは、お城にいるだけでいいと思うよ?」

「そっか・・・・」

ユーリの言葉に再び息をつき、私は窓の外を見やった。

せめて勉強だけはしておこうと執務室で机に向かっていると、

突然頭の上から声が降ってきた。

???「今日は、休日のはずでは?」

「えっ・・・・・・」

思わず目を見開いて顔を上げると、ジルが呆れた様子で立っている。

ジル「あなたには、他に目を向けていただかなkればならないことがあります」

「・・・・でも、ジル。私にも何かできることってないの?」

ジル「・・・・・・」

するとジルは息をつき、私の手から分厚い戦術の本を取り上げた。

ジル「今のプリンセスの役目は、大人しくしていること」

ジル「そして早く、次の王を見つけることですよ」

・・・・・・・・・・・

そして、日が暮れ始めた頃・・・・・。

私はアーサーと共に庭を散歩していた。

「・・・・アーサー」

足元にじゃれるアーサーの頭を撫でながら、ぽつりとこぼす。

「私には、やっぱり何もできないのかな・・・・」

するとそこに、アランの声が響いてきた。

アラン「お前、何やってんの」

「アラン・・・・・」

私と同じようにしゃがみこみ、アランがアーサーの頭をなでる。

「・・・・・・・・・・・」

私はその様子をじっと見つめていた。

アラン「・・・・なんだよ」

アランの声に、はっと顔を上げる。

アラン「何か言いたいんじゃねえのか?」

「・・・・・え?」

(なんで、わかったんだろう・・・・)

するとアーサーに触れながら、アランが呆れたように言う。

アラン「お前、すぐに顔に出んだよ」

「・・・・・・・・・そうなの!?」

そうしてアーサーから私に視線を移した。

アラン「・・・・言えよ」

「・・・・・・・・・・・」

アランの視線を受け止めたまま、私はユーリやジルと同じことを尋ねた。

(やっぱりアランも、大人しくしていろって言うのかな・・・)

アラン「・・・・・」

少し黙ったアランが、やがて口を開く。

アラン「お前は、信じてろよ」

「・・・・・え」

戸惑いに目を上げると、アランが優しく目を細めて言った。

アラン「お前はこの国の誰よりも、俺たちの無事を信じてろ」

アランの言葉に、私は小さく息を飲んだ。

(信じる・・・アランたちの無事を?)

やがてアランが目をそらし、告げる。

アラン「お前が信じるなら、俺がどんな無茶なことでも叶えてやるから」

「・・・・・・・・・・」

少しの沈黙がおりたあと、アランがもう一度私の目を見た。

アラン「・・・・・・・・・」

(・・・・・出来ることは少ないけれど、それがアランの力になるんだとしたら、)

(私はこの城で、国で・・・・誰よりも信じて待っていよう)

「うん・・・・わかった」

私がうなずくと、アランがふっと目を細めた。

そうしてしばらくの時間が過ぎた後、私は静かに立ち上がる。

時計塔を見上げ、小さく息をついた。

(もう、こんな時間・・・・別れがたいけど、)

(アランは明日の朝早く発つんだから、邪魔はできないよね)

「そろそろ行くね。ありがとう、アラン」

アラン「・・・・・・・・」

すると立ち上がったアランが、私の手をとった。

「・・・・!」

(え・・・・・・・?)

・・・・・・・・・

アランに手をひかれるまま、私はアーサーと共に部屋へと訪れていた。

(アラン、どうしたんだろう・・・)

足をかすめるように、アーサーが部屋の隅の寝どこへと駆けていく。

やがて手が離れると、アランがゆっくりと振り返った。

「・・・・っ」

真っ直ぐな目で見つめられ、鼓動が大きく跳ねる。

アラン「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・アラン?」

やがて視線を外しベッドまで歩いて行ったアランが、

どさりと腰をおろして私を見上げた。

アラン「・・・・・まだお前に、言ってないことがある」

アランの言葉に、私は戸惑って目を瞬かせた。

「・・・・え?」

すると視線をそらし、アランがつぶやくように言う。

アラン「まあ、今言う資格はないんだけどな」

「・・・・・資格?」

(何のことだろう・・・・)

私の声に、アランが静かに息をついた。

アラン「ああ。派兵されることになった限り、俺はまだ一介の騎士だからな」

アラン「今、お前に応えることは出来ねーけど・・・・」

(応えるって・・・・・)

ーーー回想ーーー

「アランが・・・・いい」

アラン「・・・・・・」

「アランを、選びたい」

ーーーーーーーーー

(あの時の、答えなのかな・・・・)

そうして、アランが再び私を見上げる。

(アラン・・・・)

私はゆっくりと、アランに近づいていった。

するとふっと笑みを浮かべたアランが、手を伸ばす。

アラン「お前さ、俺を守るって言ったよな?」

「え?」

アラン「げむ子、俺を守れよ」

アランの言葉に、私の鼓動が早鐘を打つ。

「・・・・・っ」

(アランが、そんな風に思ってくれるなんて・・・・・)

アラン「お前がいれば、絶対に生きて帰ろうって気になる」

アラン「・・・死にたくないってのは、弱い奴の言うことだと思ってたんだけどな」

アラン「・・・・・・・・」

やがて何も言えずにいた私の頬を、アランが軽くつねった。

「・・・・・・・・・・??」

驚いて見下ろすと、アランが軽く首をかしげて口を開く。

アラン「何か言えよ」

「あ・・・・」

(そうだ、私も返事をしないと・・・・・・)

慌てて考え、私は一度息を吸い込んでからゆっくりと言った。

ー選択肢ーーーーーーーー
うん・・・・
「うん・・・私はここで、アランが帰ってくるって信じて待ってるよ」
アラン「ああ・・・・」
アランがつぶやき、ふっと目を細めて笑った。

わかった
「わかったよ、アラン」
アラン「・・・・・そうかよ」
アランが言い、満足そうに笑みを浮かべた。

もちろんだよ
「もちろんだよ・・・・信じてるね」
アラン「・・・・・・・」
アランは黙ったまま、口元をほころばせた。

ーーーーーーーーーーーー

(言葉で伝えられて、良かった・・・・・)

アラン「・・・・・・・・・・」

そうして少しの沈黙が流れた後、アランが私の顔を覗き込んだ。

アラン「・・・・でも、それだけじゃ足りないかもな」

「え?」

私の腰元を引き寄せ、アランが私の身体を膝の上に乗せた。

「・・・・・・・・っ」

驚いて肩に手を置き、私はアランを見下し声をあげる。

「た、足りないって・・・・・」

アラン「・・・・・・・・・」

かあっと赤く染まった顔を向けると、アランが意地悪な笑みを浮かべた。

「・・・・・・・・・あっ」

そうして力を込め、アランが私を見上げて尋ねる。

アラン「お前はこの先、どうすればいいと思う?」

「え・・・・!?」

アランに上目づかいでたずねられ、私の頬がどんどん熱くなる。

腰元を引き寄せる指先に力が込められ、

私はアランの方に置いた手にぐっと力をこめて身体を離した。

「わ、わかんないよ」

アラン「・・・・・・・・・・」

するとアランが私の頭を下に引き寄せ、そのままキスをする。

「・・・・んっ・・・・」

私の顔を寄せたまま、アランがささやいた。

アラン「・・・・・・・・・・・今度はお前の番だったよな」

「・・・・・え?」

私は震えるまつ毛を上げ、アランを見る。

するとアランが身体を反転させ、私の身体をベッドの上に押し倒した。

「・・・・っ」

思わず目をつぶってしまった目をあけると、私を見下すアランが言う。

アラン「教えた分だけ、教え返す約束だろ?」

アラン「俺のことはもう、だいぶ教えたじゃねえか」

「あ・・・・・」

--回想--

「私、アランのことをもっと知りたい」

「私に、アランのことを教えてほしいの・・・・」

アラン「・・・・・・・・・・・・」

----------

(あの時のこと、だよね・・・・)

「・・・・・えっと」

考えていると、アランが唇を重ねてくる。

そのやわらかで強引なしぐさに、私は思わず指先を震わせた。

「・・・・ん・・・っ」

やがて吸いつくような唇が離れると、

アランが私の唇に息を吹きかけるように甘くささやく。

アラン「もっと教えて、お前のこと」

「・・・・・・・・・・っ」

アランの探るようなキスが、どんどん甘く変わっていく。

指先は首筋をなぞり、やがて服にかかった。

「・・・・・・・・ぁっ・・・」

アランの指先や熱に翻弄されるまま、私は目尻に涙を浮かべて思う。

(明日の朝には、アランは出発してしまうんだ・・・・)

アランの爪が軽く素肌をかき、

私は身体を震わせアランの身体にしがみついた。

「・・・っ・・・アラン」

アラン「・・・・・・・・・」

アランの片腕が、私をそっと抱きしめ返してくれる。

(ずっと、このままでいられたらいいのに・・・・)

アランの肩に顔をうずめながら、

私は深まっていく夜に、目を閉じていった・・・。

アラン 8話(前半) 攻略・選択肢【イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ】

アラン8話前半ですヾ(´ω`=´ω`)ノ

びっくりした
「び、びっくりした・・・!」
アランが呆れたように息をつく。
アラン「お前が触りたいって言ったんだろ」


★慣れてるんだね
「人に慣れてるんだね」
アランが息をつき、犬を見下す。
アラン「どっかから迷ってきたんだろ」
→ Honeyキープしました!


元気だね
「元気だね」
アランが目を伏せてつぶやく。
アラン「さっきまでは腹空かせて動けなかったんだけどな」



※ 以下、ネタバレご注意願います・・・><

アラン「後で聞くから、少し黙ってろよ」

かるく首を傾げたアランがささやき、唇を重ねる。

柔らかな感触が、やがてついばむようなキスに変わって行った。

「・・・っ」

何度も繰り返される甘いキスに、吐息が漏れる。

「・・・・・んっ・・・」

深くなるキスに耐え切れず、私がアランの腕を掴んだ時・・・。

風が吹き、窓ガラスが音をたてて震えた。

アラン「・・・・・・・・」

アランがゆっくりと、唇を話す。

(あ、アラン・・・・・・?)

鼓動を高鳴らせたまま、私はそっとまぶたを開いた。

すると、ふっと目を細めたアランがからかうように言う。

アラン「真っ赤」

「なっ・・・・・」

(アランのせいなのに・・・!)

アランを見上げ眉を寄せると、私は小さな声でたずねた。

「・・・・アランはこういうこと、慣れてるの?」

アラン「・・・・・は?」

私の言葉に、アランが呆れたように声をあげる。

アラン「・・・・・普通、今聞くか?」

「だって・・・・」

私は視線をそらし、かすかに身をよじった。

(私だけ焦って、アランは余裕みたいに見えるから・・・)

アラン「・・・・・・」

アランが口元に笑みを浮かべ、腰にまわした手に力をこめる。

「・・・・えっ」

そうして再び私の身体を引き寄せると、額にキスをした。

「・・・・っ」

驚きまつ毛を震わせるうちに、今度は頬にキスされる。

かすかに響く甘い音に、耳元までもが熱くなってしまった。

アラン「俺、今・・・お前のことだけ考えてたいんだけど」

「・・・・!」

アランがささやき、再び唇を重ねる。

限りなく優しいしぐさのはずなのに、

体中がしびれたように動かなくなってしまった。

(なんだか、たっていられない・・・)

しがみつくようにアランの腕を握ると、気づいたアランが顔を離す。

アラン「・・・・・」

(アラン・・・・?)

見上げると、アランが腰元からするりと手を離した。

アラン「・・・・じゃあな」

「え・・・・!?」

そのまま部屋を出ていくアランの後姿を見送ると、

私は力が抜けたようにベッドに腰掛けた。

(び、びっくりした・・・・)

それから唇に手を当て、考える。

(アラン、なんで私にあんなことを聞いたんだろう・・・)

アラン「俺以外のやつ、選べんの?」

(それに、なんでキスなんか・・・・理由を聞くのを忘れちゃったな)

私はもう一度ドアを見つめ、小さく息をついた。

・・・・・・・

そして、翌朝・・・・-。

戦争についてジルに詳しく聞こうと、私は部屋へと向かっていた。

ドアを叩こうと手を挙げた時、中から声が聞こえてくることに気が付く。

(・・・・ジルの声?)

ジル「では、機密事項が漏れていたということですか?」

(え・・・・・!?)

宮廷官僚たちが部屋を出たことを確認し、ドアをたたいた。

ジル「・・・・どうかされましたか? プリンセス」

中では、厳しく眉を寄せたジルが立ったまま書類に目を通していた。

不意に目をあげたジルに見つめられ、私の鼓動が大きく跳ねる。

「いえ、あの・・・・」

(さっきの話って、聞いていいことなのかな)

ジル「では、機密事項が漏れていたということですか?」

ドアの前で聞いてしまった声を思い出していると、ジルが目を細めた。

ジル「何か聞こえてしまいましたか?」

「え・・・!?」

思わず顔を上げると、ジルが息をつきながら言う。

ジル「聞こえていたとしても、プリンセスであるあなたには関係のない話です」

ジル「あなたの役目は、次期国王を選ぶことなのですから」

ジルの言葉に、私はただ口を閉ざすしかなかった。

・・・・・・・

(結局、何も聞けなかったな・・・)

考えながら顔をあげると、廊下の奥にユーリの姿を見つける。

いつもとは少し違う厳しい表情に、私は思わず声をかけた。

「ユーリ、どうかしたの?」

ユーリ「・・・・!」

驚いたように振り返ったユーリが、私に気づき笑みを浮かべる。

ユーリ「なんでもないよ?」

(でも、すこし元気がないように見えたけど・・・)

私は近づき、ユーリの顔を見上げて言った。

「ユーリ・・・あの、何かあったら言ってね」

「話を聞くことしかできないかもしれないけど・・・」

ユーリ「・・・・・・」

私の言葉に驚いたように眉を上げ、ユーリが目を細める。

ユーリ「そうだな。じゃあもう勝手に抜け出して、心配させないでね」

「う、うん・・・・努力する」

慌ててうなずくと、ユーリがかすかに声をあげてわらった。

・・・・・・

その後、勉強を一通り終えた私は、一休みのため庭へと出てきていた。

不意に、聞き知った声を聞く。

(なんだか、アランの声が聞こえるような・・・)

不思議に思いながら、私は庭の茂みの方を覗き込んだ。

アラン「おい、止めろって・・・・」

「え・・・・・?」

するとそこには、犬と楽しそうに戯れるアランの姿があって・・・。

「アラン・・・!?」

庭の片隅で犬と戯れるアランの姿に、私は驚いて声をあげた。

「その犬って・・・・」

すると、飛びつこうとする犬を押しとどめ、アランが私を見上げる。

アラン「ここで腹空かせてたから食い物やったら、なついて・・・・っ!」

制するアランの手をかいくぐり、犬がアランの身体にとびついていく。

(か、可愛い・・・・!)

私はたまらずにかがみこみ、アランに訪ねた。

「触ってもいい?」

アラン「なんで俺に聞くんだよ。こいつに聞けって」

アランが眉を寄せ、犬の身体を引き離す。

「・・・・・触ってもいいですか?」

アランに言われたとおりに尋ねると、途端に犬が飛びついてきた。

ーーー選択肢ーーー

びっくりした
「び、びっくりした・・・!」
アランが呆れたように息をつく。
アラン「お前が触りたいって言ったんだろ」


★慣れてるんだね
「人に慣れてるんだね」
アランが息をつき、犬を見下す。
アラン「どっかから迷ってきたんだろ」
→ Honeyキープしました!


元気だね
「元気だね」
アランが目を伏せてつぶやく。
アラン「さっきまでは腹空かせて動けなかったんだけどな」

ーーーーーーーーーー

(でも、すごく綺麗で賢そうな犬だな・・・)

(どこかに、飼い主の人がいるのかな?)

私は犬を抱き上げると、アランを見上げた。

「ねえ、アラン。 この子の飼い主、探してあげられないかな?」

私の言葉を予想していたのか、

アランは大きく息をついた後で、ゆっくりと立ち上がった。

アラン「ああ、仕方ねえな」

・・・・・・

夕方まで探したものの、飼い主は見つからないまま、

私たちは一旦、犬を連れてアランの部屋へと戻っていた。

(どうしよう・・・)

疲れたのか部屋の隅で丸くなって眠る犬を撫でながら、私は息をつく。

(ジルは、プリンセスが犬を飼うことを許すとは思えないし・・・)

(でも、一度頼んでみようかな・・・)

アラン「・・・・・・」

やがてベッドに腰掛けたまま頬杖をつくアランが、ぽつりと言った。

アラン「俺の部屋に置いてやってもいいけど」

「え・・・・・・・!」

私は勢いよく振り返り、アランを見上げた。

「いいの・・・?!?」

アラン「・・・・・・」

ふっと口元をほころばせるアランを見上げ、私は笑みを浮かべる。

(良かった・・・・)

そうして喜んでいると、ふと視線を感じた。

「・・・・・どうしたの?」

尋ねると、アランがゆっくりと口を開く。

アラン「・・・・・触っていい?」

「えっ・・・・・」

アランの言葉に、私は庭での出来事を思い出して言った。

「触ってもいい?」

アラン「なんで俺に聞くんだよ。こいつに聞けって」

(それって・・・・)

顔が赤くなるのを感じ、私はかすかに息を飲む。

(恥ずかしい。でも・・・・)

アラン「・・・・・」

じっと見つめるアランに、私は小さくうなずいた。

するとアランが立ち上がりそばまでくると、

犬にするのと同じように、私の頭をわしゃわしゃと撫でた。

アラン「良かったな・・・・」

「わっ・・・もう」

思わず見上げると、アランが楽しそうに声をあげて笑っていた・・・。




アラン 7話(後半) 攻略・選択肢【イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ】

アラン7話、後半の選択肢です!

な、何でもな・・・
「な、何でもな・・・・」
(・・・ううん、やっぱりここで言わなきゃいけないんだ)



あのね・・・・
「あ、あのね・・・・」
(緊張する・・・でも、言わなきゃ伝わらないから)
→ Honeyキープしました!


・・・・・・
「・・・・・・・・」
(黙っていても、仕方がないよね・・・今言わなくちゃ)




プリンセスとしての勉強を一通り終えた後、

私は執務室を出て、ロベールさんの部屋へと向かっていた。

ロベール「今度相談がある時は、昼間においで」

(またロベールさんに相談してみたいんだけど・・・)

部屋のドアをたたくものの、反応はない。

「留守なのかな・・。」

つぶやき、私は思いついて顔を上げた。

(もしかして、あそこかも・・・)

・・・・・

庭に出ると、私は最初にロベールさんをみかけた場所を訪れていた。

ロベール「ああ、げむ子ちゃん」

にっこりと笑みを浮かべるロベールさんが、私を振り返る。

そうして私は、ロベールさんにお願いをして事情を話し始めた。

「あの・・・例えばの話、なんですけどね?」

ふっと笑みを浮かべ、ロベールさんが頷いてくれる。

ロベール「・・・・うん、例えばだね」

自分を守るために、好きな人から王にはならないと言われた事、

自分が怪我をしたせいで、その人を傷つけてしまったこと、

そしてその人が、遠くへ行ってしまうかもしれないことを、

ゆっくりと伝わるようにロベールさんに話した。

「・・・どうすればいいのか、わからなくなってしまって」

(自分の気持ちはわかっているのに・・・)

ロベール「・・・・・・」

するとそれまで黙っていたロベールさんが、空を見上げて呟く。

「げむ子ちゃんは、彼の側にいることが幸せなんだよね」

「・・・・・はい」

ロベール「じゃあ、彼の幸せはどこにあるのかな?」

ロベールさんの言葉に、私は思わず目を瞬かせる。

「え?」

ふと目が合ったロベールさんが、にっこりと微笑んでくれた。

・・・・・

そして日もくれたころ・・・。

久しぶりに向かった厩舎の中で、私はアランの姿を見つけた。

(アランの幸せって、なんだろう・・・)

すると気付いたアランが振り返り、ふっと笑みを浮かべる。

アラン「お前って、声をかけるってこと知らねえの?」

「・・・・・・・」

アランのその笑みに、私ははっと顔を上げた・・・。

そして、その夜・・・・ー。

ベッドにうつぶせに寝転がったまま、私はじっと考えていた。

(ロベールさんの、あの言葉・・・)

ロベール「げむ子ちゃんは、彼の側にいることが幸せなんだよね」

ロベール「じゃあ、彼の幸せは、どこにあるのかな?」

枕に顔をうずめ、私は厩舎で見せてくれたアランの笑みを思い出す。

(アランの幸せって、何だろう・・・)

アラン「また守れないんじゃないかって・・・」

アラン「それが、怖いんだ」

(誰かを、命がけで守る事・・・・?)

アラン「国を背負う王になったらもう、お前を命がけでは守れない」

(プリンセスのために、命をかけること・・・?)

「・・・・・・・」

私はゆっくりと起き上がり、呟いた。

「違う・・・」

無邪気なアランの笑みを、思い出す。

(アランの幸せはきっと、誰かとずっと一緒に過ごして行く事なんだ・・・・)

アラン「俺は・・・もう二度と、大事なもんは失えない」

失う事を恐れるアランの言葉に、私は顔を上げた。

(でも・・・・その幸せのために、アランが誰かを守るなら)

(アランのことは、誰が守るの?)

そして謹慎を終え、アランが騎士として復帰をした日・・・・。

いつものように貴族とのデートを終え、私は部屋へと戻ってきていた。

「・・・・・・・・」

知らずに、小さなため息がこぼれてしまう。

戦争の影がちらつき始めてからというもの、

ジルから告げられる私のスケジュールは、さらに忙しいものになっていた。

(こんな毎日を続けていても、多分・・・意味はないよね)

アラン「じゃあな」

ドアを閉めようとするアランに気付き、私は慌てて声をあげる。

「待って、アラン・・・!」

アラン「・・・・?」

引き止めると、アランがけげんな顔で振り返った。

アラン「なに?」

ゆっくりとドアが閉まり、アランが私を見おろす。

ーーー選択肢ーーー

な、何でもな・・・
「な、何でもな・・・・」
(・・・ううん、やっぱりここで言わなきゃいけないんだ)



あのね・・・・
「あ、あのね・・・・」
(緊張する・・・でも、言わなきゃ伝わらないから)


・・・・・・
「・・・・・・・・」
(黙っていても、仕方がないよね・・・今言わなくちゃ)


ーーーーーーーーー 

「アランは私のことを守ってくれるって言ったけど・・・」

アラン「・・・・・・・」

私は痛いほどに胸の鼓動を跳ねさせながらも、顔を上げる。

そうして、アランに告げた。

「私にも、アランを守らせてほしい」

「私にだって、守れるものはあるはずだから」

私の声の余韻が部屋に響き、沈黙が流れて行く。

「今は、何ができるかわからないけど・・・」

沈黙にたえかねて私が呟くと、

アランが力が抜けたような笑みを浮かべて言った。

アラン「なんだそれ」

「・・・・・っ」

アランの言葉に、私の頬がかあっと赤く染まって行く。

(やっぱり、うまく伝えられなかったかな・・・・)

「そ、それだけ・・・」

恥ずかしさを隠すように視線を背け、私はアランに背を向けた。

アラン「・・・・・」

すると近づいてきたアランが、私を背中から抱きしめた。

「え・・・・アラン!?」

突然後ろから抱き寄せられ、私は驚いて声をあげた。

するとアランが耳元で、かすれた声でたずねる。

アラン「なに? 言い逃げすんの?」

「ち、ちが・・・」

(そんなつもりはなかったのに・・・)

慌てて言うと、アランが首筋にふっと息を吹きかけるように笑った。

私の鼓動が、大きく跳ねる。

アラン「ほんと、変なやつ」

「・・・・・・・・・・・・」

私はそっと、胸元にまわるアランの腕にふれた。

(細く見えるのに、すごく鍛えられてるんだな・・・)

よくみるとアランの腕には、たくさんの傷跡が見える。

「アラン・・・・」

私はつぶやくように名前を呼び、腕をぎゅっとつかんだ。

「・・・・・・・・・私もずっと、そばにいるからね」

アラン「・・・・・・・・・・・」

(アランが誓ってくれたみたいに、私も約束したい・・・)

私の言葉に、アランが黙ったまま抱きしめる力を強くする。

その腕の中で、私はそっとささやいた。

「たとえ誰を、王様に選んだとしても・・・」

アラン「・・・・・・・」

アランの腕がぴくりとかすかに震える。

(・・・・・・・・・アラン?)

沈黙が落ち私はかすかに首をかしげた。

(どうしたんだろう・・・・)

何も言わないアランの様子を窺おうと、私が身をよじっていると、

アランが私の体を正面に向かせる。

「えっ・・・・」

そうして、こつんと額をつけた。

「・・・・・っ」

(ち、近い・・・)

近すぎる距離に驚く私に、アランが言う。

アラン「お前さ」

「は、はい・・・・!?」

戸惑いながら目をあげると、アランは私をじっと見つめて言った。

アラン「俺以外のやつ、選べんの?」
 
その視線に、私の鼓動が早鐘を打つ。

「え、えっと・・・」

(アラン、どうしたんだろう・・・)

戸惑う私の頬は、すでに真っ赤に染まっていた。

「だ、だってアランは・・・」

(王さまには、なれないって・・・)

思わず見つめ返すと、アランの腕が私の腰元にまわる。

「・・・・っ」

アラン「どうなんだよ」

再び聞かれ、私ははっと顔をあげた。

「あ・・・・」

(言っても、いいのかな・・・・・?)

私はかすかに息を飲み、それから吐息混じりに口をひらく。 

「アランが・・・いい」

それは、私の心からの言葉だった。

アラン「・・・・」

「アランを、選びたい」

(でも、こんなこと・・・・・)

すると、ふっと笑みを浮かべたアランが、私の腰元を引き寄せた。

「・・・・え」

驚いているうちに、唇が重なる。

「・・・・・!?」

軽く触れた唇が離れると、私は戸惑いに声をあげた。

「な、なんで。アランは・・・・」

アラン「・・・・・・」

じっと私を窺うようなアランの視線に、耳元までもが熱くなってしまう。

「えっと、その・・・」

私が視線を揺らしていると、アランの両手が私の頬を挟んだ。

アラン「わかった」

「・・・・っ」

(アラン・・・・?)

見上げると、アランが軽く首を傾げていった。

アラン「後で聞くから、少し黙ってろよ」

そうして再び顔を寄せ、アランが私の唇に、キスを落とした・・・。


アラン 7話(前半) 攻略・選択肢【イケメン王宮◆真夜中のシンデレラ】

アラン7話選択肢です!

重いから・・・!
「重いから・・・!」
アラン「暴れんな。お前くらい抱えられるに決まってんだろ」
(・・・おとなしくしていたほうがいいのかな)

恥ずかしいよ
「はずかしいよ、アラン」
アラン「・・・誰が見るんだよ」
(そ、そういうことじゃないのに・・・)

お、おろして。。。
「お、おろして・・・!」
アラン「怪我人はおとなしくしてろよ」
(そ、そんな・・・)
→ Honeyにふれました!


※以下、ネタバレご注意ください><

↓ ↓ ↓

「私、アランのことをもっと知りたい」

「私に、アランのことを教えてほしいの・・・」

それだけを言うと、私はアランの隣に腰掛けた。

アランの顔をそっと窺うと、その目はどこか遠くを見ている。

アラン「・・・・・・・・」

そしてしばしの沈黙の後、黙っていたアランが呟くように口を開いた。

アラン「あの頃、俺は・・・・」

アランの低い声が、過去を語ってくれる。

宮廷官僚の家柄ながら、騎士を目指すアランを、両親は応援してくれていたのだという。

レオ「すごく、優しい両親だったんだ・・・・」

(レオも言っていたけど、きっとすごく良いご両親だったんだ・・・)

やがてアランが、表情を暗くしていった。

アラン「あの日、俺が稽古から帰ってきた時にはもう・・・」

部屋の中に、両親が倒れていたのだという。

アラン「その後すぐに、屋敷に火が・・・」

言いよどむアランに気づき、私ははっと顔を上げた。

「わかったよ、アラン。ごめんね、もういいから・・・」

(こんなに辛い話を聞き出すなんて、やっぱり良くなかったよね・・・)

すると私へ視線を向けたアランが、小さく息をつく。

「アラ・・・」

名前を呼びかけると、アランが私の頬をぺしっとやさしくたたいた。

アラン「何て顔してんだ。もう十年前の話だ、今更傷つかない」

アラン「教えてほしいんだろ?」

「う、うん・・・・」

私はアランの触れた額を押さえ、再び黙って話を聞いていった。

その後アランは親戚に引き取られたものの、家を飛び出したのだという。

アラン「・・・・・・・・」

不意にアランが眉を寄せ、難しい顔を見せる。

「アラン・・・・?」

思わず声をかけると、アランが呟いた。

アラン「いや。話はこれで終わりだ」

ふと目が合い、近い距離のままアランが目を細める。

アラン「・・・・・・・」

アランと目が合い、私の鼓動が一度だけ大きく跳ねた。

「うん・・・ありがとう、アラン。話してくれて」

私の言葉に、アランの目がふわりと細められる。

静寂の中、私はアランの瞳に揺れるランプの灯を見ていた。

アラン「・・・・・・・」

やがて視線をそらし、アランが立ち上がる。

アラン「そろそろ戻れ。見つかったらどうすんだよ」

「あ、うん・・・」

(また抜け出した事がばれたら、ジルとユーリに怒られちゃうよね・・・)

アランを見上げ、立ち上がろうとした時・・・。

アランが私の正面に座り、手を伸ばす。

「え・・・!ちょっと、アラン?」

腰元から抱え上げられ、私は肩の上で驚いて声をあげた。



ーーー選択肢ーーーー

重いから・・・!
「重いから・・・!」
アラン「暴れんな。お前くらい抱えられるに決まってんだろ」
(・・・おとなしくしていたほうがいいのかな)

恥ずかしいよ
「はずかしいよ、アラン」
アラン「・・・誰が見るんだよ」
(そ、そういうことじゃないのに・・・)

お、おろして。。。
「お、おろして・・・!」
アラン「怪我人はおとなしくしてろよ」
(そ、そんな・・・)

ーーーーーーーーーー 

そうして私の身体を抱えたまま、アランが部屋を出た。

・・・・

部屋にもどった私はベッドに腰掛け、ゆっくりと身体を横たえた。

(なんだかすごく、長い夜だった気がする・・・)

聞いたばかりのアランの話を思い出しながら、ふと思う。

(あれ、そういえば・・・)

アラン「いや。話はコレで終わりだ」

(レオの話は全然でてこなかったけど・・・)

(聞きそびれちゃったな・・・)

・・・・・・

その頃・・・ー。

アラン「・・・・・・・」

廊下を歩いていたアランが、何かに気づき足を止めた。

夜の薄暗い廊下の先から、誰かが歩いてくる。

???「アラン、何処に行ってたの?」

薄暗い廊下の先には、レオの姿があった。

立ち止まっていたアランが、ふっと眉を寄せる。

アラン「・・・・・」

黙ったまま視線をそむけると、レオが面白そうに訊ねた。

レオ「怪我をしたって聞いたけど・・・」

レオ「げむ子ちゃん、大丈夫だった?」

アラン「・・・・・っ」

レオの言葉に、アランの眉がぴくりとあがった。

アラン「・・・・・アンタには関係ないだろ」

低い声を響かせ、アランが歩き出す。

すれ違おうとしたそのとき、レオが呟いた。

レオ「関係あるでしょ」

その声に、アランが思わず振り返る。

レオ「謹慎処分を申し入れたんだって?プリンセスを怪我させたから・・・」

アラン「・・・・・」

アランが顔を背けると、レオがふっと目を細めた。

レオ「お前が何を迷ってるか、わかるよ・・・」

アラン「・・・・・・・」

薄やみの中で、レオがアランを見つめていた。

レオ「お前は、命をかけなきゃ誰かを守れないのか?」

廊下に響くその言葉に、アランが小さく息をのむ。

レオ「プリンセスとしての彼女を守りたいのなら・・・・」

レオ「まずは自分を、守ってみせろよ」

アラン「・・・・」

それだけを言うと、レオはアランの肩に軽く触れ歩き去っていく。

レオの姿を立ちすくんだまま見送り、

アランはぎゅっとこぶしを握りしめた。

アラン「わかってんだよ」

アランのつぶやきが微かに響くと、先を行くレオが口元をゆるめた。

レオ「ほんと、素直じゃないやつ」

アランから話を聞くことができた、その翌朝・・・ー。

私はいつものように食事をとりながら、一日のスケジュールを聞いていた。

(怪我も、一日経ったら痛みがひいたみたい)

テーブルの下で足を確認していると、ジルがぽつりとこぼすように言う。

ジル「プリンセス・・・」

ジル「あなたには本当に早く、王を決めてもらわねばならないかもしれません」

「え・・・?」

私は思わず顔を上げ、ジルの顔を見た。

(どういうことだろう・・・)

するとジルが、息をつきながら口を開く。

ジル「先日のネーブルスでの会食を覚えていらっしゃいますか?」

「あ、はい・・・」

ーーー回想ーーー
ネーブルス国王「なかなか、不安定な情勢が続いていますな」

ーーーーーーーー

会食でのジルとネーブルス国王の会話を思い出し、私はジルを見つめた。

ジル「・・・・近いうちに、ネーブルスが戦を起こすかもしれません」

「えっ・・・・・?」

私は驚き、声を上げる。

ジル「ウィスタリアは、ネーブルスの同盟国です」

ジル「我が国からも、派兵することになります」

「それは、つまり・・・」

ジルの目が私をとらえ、はっきりと告げた。

ジル「騎士団が派遣されることになるでしょうね」

・・・・・

その後、執務室で勉強をしていても、

私の頭からはジルの言葉が離れずにいた。

ジル「騎士団が派遣されることになるでしょうね」

騎士団長としての、アランの姿が浮かぶ。

(もしかしたら、アランが戦争に行かなければならなくなるってこと?)

嫌な予感に、鼓動が跳ねた。

(そんな・・・)

うつむいたまま、じっと考えていると・・・。

レオ「どうしたの、げむ子ちゃん。怖い顔して」

「・・・っ・・・レオ」

突然響いてきた声に顔を上げると、そこにはレオの姿があった。

レオの笑みにすぐに応えることができず、私の表情は曇ったままだ。

レオ「・・・わかりやすいね」

レオが、小さな声で呟く。

するとレオが、近くにあった椅子を引き腰掛けた。

レオ「ねえ、考えてくれた?」

「え・・・・?」

戸惑い、私はレオの顔を見つめかえす。

レオ「やだな、忘れたの?プリンセス」

レオが身を乗り出し手をのばすと、私の髪をさらりと取った。

レオ「考えてって、言ったでしょ?」

(それって、もしかして・・・)

レオ「アランがだめなら、俺にしておきなよ」

レオ「考えておいてね、プリンセス」

(あ・・・あの時のことだ)

レオ「・・・・・・」

私を見つめ、レオがぽつりと訊ねる。

レオ「・・・・・俺だったらって、考えないの?」

「え?」

見ると、レオがふっと目を細めた。

レオ「アラン以外のやつだったら、もっとすんなり決められるかもよ?」

「・・・・・」

レオの言葉に一度うつむき考えた私は、それからすっと視線を上げる。

「ううん、考えたことはないよ・・・」

(たとえアランが、選んではいけない人だったとしても・・・・)

すると満足そうに微笑み、レオが軽く首を傾げた。

レオ「・・・そっか」

そうして、静かな声色で言う。

レオ「君だったらきっと、アランを幸せにできるよ」

・・・・・・

部屋を出たレオが、ゆっくりとドアに背をつける。

そうしてゆっくりとまぶたを閉じ、口元に笑みを浮かべたままつぶやいた。

レオ「あーあ、振られちゃった」

【イケメン王宮】アラン攻略プレミアストーリー ボーナス(2)変なやつ 

アラン6話のプリンセスチェックで、プレミアルートへ行くアバターを買っちゃいました!

「編み込みカチューシャアップヘア」です
「三つ編みをカチューシャ風にアレンジしてまとめた髪。揺れるおくれ毛がエレガント」
とのこと・・・。

★★★

ちょっとけばくなった・・・?

★★★ 

ゼノ様バースデーアバターの黒リボンと合ってるのは嬉しい感じ

では、 以下、ネタバレご注意ください・・・!

↓ ↓ ↓

「アラン・・・」

私はベッドに腰掛けるアランの頭を抱き寄せ、名前を呼ぶ。

少しの沈黙が流れ、アランがやがて掠れる声で言った。

アラン「・・・何してんだよ」

アランが腕を上げ、私の手をほどこうとする。

アラン「離せって・・・」

「・・・・っ」

腕にアランの指先が触れるものの、私はより力を込めた。

(アラン、震えてる・・・)

伝わるアランの温もりに、私はぎゅっと目を閉じる。

(離れたくない・・・)

やがて諦めたように手を下げたアランが、息をついた。

アラン「変な奴」

「・・・それ、二回目だよ?」

私が思わず笑うと、アランがふっと笑みをこぼす。

アラン「二回言っただけじゃ、足りねえよ」

「え?」

アラン「・・・お前みたいなやつ、初めてだよ」

言うと、アランが私の腰元を引き寄せた。

「アラン・・・?」

アランとの距離が近づき、私の鼓動が速まってしまう。

「・・・・っ」

(このままじゃ、私の心臓の音も聞こえちゃいそう・・・)

私の腕の中で、アランがじっと目だけを上げた。

アラン「・・・いつもと違う」

「あ、髪型を変えているからかな・・・」

すると、ふーんとうなり声を上げ、アランが私の胸元にぎゅっと顔を寄せる。

アラン「似合うよ」

「・・・・っ」

(アラン・・・・・・!?)

いつもとは違うアランの甘える様子に、私の鼓動が跳ねる。

驚いて思わず離れようとすると、今度はアランの腕に力が込められた。

アラン「もう少しだけ・・・・」

「え・・・・」

アラン「・・・・嫌ならいいけど」

「い、嫌なわけないよ」

答えると、アランがふっと笑う気配がした。

アラン「お前柔らかいな・・・大事にしてないと、すぐ壊れそう」

「・・・・・・そんなことないよ」

アランの言葉に顔を赤くしながらも、私ははっきりと言う。

「私、身体だけは丈夫なんだから。そんなにすぐ壊れたりしないよ!」

アラン「・・・・・・・」

すると、アランが目をとじ顔をうずめた。

アラン「・・・・へえ」

静かな時間が、流れて行く。

見おろすと、アランが私の腕の中で静かに呟いた。

アラン「また、守れないんじゃないかって・・・・」

アラン「それが、怖いんだ」

(それは・・・・)

アランの言葉に、私はジルの話を思い出して行く。

ジル「私が知っている事は、アラン殿たちのご両親が宮廷官僚であったこと、」

ジル「権力闘争のすえ、謀殺されたと噂されていること」

ジル「倒れているご両親を見つけたのは、まだ幼かったあの兄弟です」

ジル「そしてすぐに、屋敷には火が・・・・」

(アランは、ご両親のことを守れなかったって思っているんだ・・・・)

「そんな・・・」

アラン「・・・・・・・・」

やがて自然と身体が離れると、アランが私を見上げた。

(どうやったら、伝えられるのかな)

「私はいつも、守られてるよ・・・・」

「アランが王宮にいてくれて、出会えて、本当に良かったと思ってる」

アラン「・・・・・・・」

アランの目が、私をとらえている。

その深い色の瞳に息をのみながらも、わたしはそっと訊ねた。

「ねえ、アラン。あのね」

アラン「・・・・なに」

アランの声は低く響くものの、どこか優しく耳に届いた。

「私、アランのことをもっと知りたい」

アラン「・・・・・」

私の言葉に、腰元に触れたままのアランの指先がぴくりと動く。

「私に、アランのことを教えてほしいの・・・・」

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