乙女ゲーム攻略ブログ : (cache) イケメン王宮 アラン|乙女ゲーム攻略ブログ

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イケメン王宮 アラン

双子のSweet Birthday 第2話(2)【イケメン王宮◇イベント】

アラン「・・・・ん?」

「アラン、何してるの?」

キッチンを前に振り返ったアランが、軽く首を傾げる。

アラン「・・・見ればわかんだろ。料理だよ」

(アランが、お料理・・・・)

どこか不思議な感じを覚えながらも、

私は良いにおいにつられるように、その側に近づいていった。

「・・・わあ、美味しそう!」

アラン「・・・・・・」

思わず声を上げた私を見おろし、アランがふっと笑みを浮かべる。

アラン「当たり前だろ」

私はアランを見上げ、その横顔をじっと見つめた。

(アランって、お料理上手だったんだな・・・)

アラン「・・・・なに」

視線に気付いたアランが目を細めると、口を開く。

「何か、私に手伝える事ある?」

私の言葉に、少し考えたアランが呟くように言った。

アラン「・・・・じゃあ」

・・・・・・・・

アランにお使いを頼まれ、私は食堂まで足を急がせていた。

(調味料を、借りてくればいいんだよね・・・)

(私が借りに行ったりしたら、キッチンの人たちも驚くかもしれないけど・・・)

そうして歩いていると、不意に後ろから声をかけられる。

???「げむ子ちゃん・・・・」

(え・・・・?)

双子のSweet Birthday 第2話(1)【イケメン王宮◇イベント】

アラン「・・・・げむ子」

アランに寝言で名前を呼ばれ、私の鼓動が大きく跳ねる。

「・・・・っ」

普段とは少し違う甘い響きに、私は頬を染めた。

(こんな風に呼ばれたら・・・帰りたくなくなっちゃうな)

私はベッドの脇に膝をつき、アランの顔をのぞきこむ。

そしてベッドに腕を乗せると、そこに顔をうずめて息をついた。

「・・・・どうしよう」

思わず呟くと、微かな衣擦れの音が耳に届く。

アラン「ん・・・・」

「・・・・!」

驚きに顔を上げると、目を擦るアランがぼーっと私を見つめていた。

アラン「あれ?お前・・・」

アラン「・・・・何でこんなとこにいんの?」

「あ・・・・」

(そうだ。私勝手に入ってきちゃったんだった)

ゆっくりと身体を起こすアランの仕草に、私は慌てて立ち上がる。

「ごめん、勝手に。もう帰るから・・・」

アラン「・・・・・・」

すると私を見上げるアランが、とろんとした目のまま口を開いた。

アラン「やだ」

「え?」

呟くアランの手が、私へと伸び・・・。

「・・・・っ・・・」

私の身体はいつの間にか、ベッドに押し倒されていた。

アランの腕が私の身体に、覆い被さるようにのっている。

(動けない・・・・)

アラン「・・・・・・」

アランが私の身体を抱きしめ、掠れた声でささやく。

アラン「ここにいろよ」

「・・・・・っ・・・」

甘えたようなアランの声音に、私は何も言えなくなってしまった。

そして、そのまま夜が明けていき・・・・。

「ん・・・・」

目を覚ました私は、まぶたから差し込む朝日の眩しさに目を覚ました。

「・・・・・!」

すると目の前には、すでに目を覚ましていたアランの姿がある。

私がつけているコサージュを指でつつくようにしながら、

アランがゆっくりと目を上げて私を見た。

アラン「・・・・・・」

「あ、おはよ・・・」

かあっと頬を染め、私は小さく告げる。

(そっか、昨日はあのまま・・・・)

私の声を聞き、長く息をついたアランが呟くように言った。

アラン「お前さ・・・・なんであいつのこと気にするんだよ」

(あいつって・・・レオのことだよね)

私はわずかに瞬きをした後、ゆっくりと答える。

「だって・・・・」

アラン「・・・・・・」

コサージュに触れるアランの指先の動きが、ぴたりと止まる。

「アランの、お兄さん・・・・でしょ?」

(誕生日が同じだし、レオにもお世話になっているから・・・・)

(レオのことも、何かお祝いできればって思う)

アラン「・・・・・・」

短い沈黙が流れた後、アランが静かに身体を起こした。

アラン「お前さ、どうやったら俺の事だけ見るわけ?」

「アラン・・・・?」

ぽつりと呟かれたアランの言葉に身体を起こすと、

何かを振り切るように勢いよく、アランがベッドから立ち上がる。

アラン「まあ、いいや」

そして服の裾に手をかけると、ちらりと振り返って言った。

アラン「着替えるから、お前ももう帰れよ」

・・・・・・・・・・

部屋に戻り着替えを済ませると、私はため息をついていた。

「・・・・・・・」

(アラン、怒っていたのかな・・・・)

アラン「お前さ、どうやったら俺の事だけ見るわけ?」

そうしてアランの姿を思い出しながら、考えていると・・・。

???「おーい、げむ子様?」

「・・・・!」

顔を覗き込まれ、私は驚いて息をのんだ。

「ゆ、ユーリ・・・」

ユーリ「ぼーっとして、どうかした?」

いつの間にか私の後ろに立っていたユーリが、心配そうに訊ねる。

ユーリ「元気無いね、ケンカでもしたの?」

「ううん・・・」

私は椅子から立ち上がり、ユーリに向かって微笑んだ。

(このままじゃ、何もできないまま誕生日が終わっちゃう)

(気持ちを切り替えて、喜んでもらえるように何か考えなきゃ)

・・・・・・・・・・

考えながら歩く私は、ふと顔を上げる。

(美味しそうな匂い・・・もうすぐお昼だもんね)

「・・・・あ」

そしてあることをひらめき、私は大きく息を吸い込んだ。

(そうだ。お料理を作るとかは、どうだろう)

(アランの誕生日をお祝いできるような、ケーキも用意したいし・・・・)

思いついた私は、早速キッチンへと向かっていた。

「え・・・・?」

キッチンの中を覗き込んだ途端、私は驚きに声を上げる。

そこにいたのは・・・・ー。

アラン「・・・・ん?」




双子のSweet Birthday 第1話(5) 【イケメン王宮◇イベント】

部屋のノブを握り、私はそっとドアを開いていった。

「アラン・・・・・・?」

私は小さな声で呼びかけながら、ベッドに近づいていく。

横になった姿を覗き込むと、アランは静かに眠っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

その寝顔に、私は昼間の出来事を思い出していく。

アラン「行くのかよ。俺が話があるって言ってんのに」

アラン「・・・・・・・・・・・・」

アラン「バーカ、冗談だよ」

子供のようなあどけない寝顔を見下しながら、私は息をついた。

(話を聞きたかったんだけど・・・・)

(また明日、来ようかな)

そして立ち去ろうと背中を向けると、低くかすれた声が響く。 

「げむ子・・・・・・・・・・・・」

「え?」

思わず振り返ると、アランが目を閉じたまま寝がえりをうった。

「・・・・・・・・・・・」

(もしかして、寝言・・・・・・・・・?)

双子のSweet Birthday(4) 【イケメン王宮◇イベント】

振り返ると、アランが掴んだ手をそのまま引き寄せた。

アラン「・・・・・・・・・・・・・」

「アラン・・・・・・・・・・・・・!?」

アランが強引な力で、私の手を引いていく。

「どこ行くの?アラン」

アラン「・・・・・・・・・・・・」

アランは黙ったまま、前だけを厳しい目で見つめたまま歩いて行った。

廊下の影に隠れると、ようやく振り返る。

「・・・・?」 

そして私を見下し、低い声でたずねた。

アラン「お前、俺に・・・・」

アランが言いかけた、その時・・・-。

どこか遠くから、アランを探す騎士たちの声が聞こえてくる。

アラン「・・・・・・・・・・・」

(あ・・・・アラン、もういかなくちゃいけないんだ)

私の手から、アランの指先が離れて行った。

声の方にわずかに視線を寄せるアランを見上げ、私は口を開く。

「じゃあ、私いくね」

アラン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

すると背を向けた私の方に、アランの腕がまわった。

「・・・・・っ・・・」

突然抱き寄せられると、アランの顔が肩口に埋まる。

「え、アラン・・・・・?」

アラン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

私の肩に息を吹きかけるように溜息をつくと、

アランが小さな声で、ぽつりとつぶやいた。

アラン「行くのかよ。俺が話があるって言ってんのに」

「え・・・・」

アラン「・・・・・・・・・・・・」

肩口に顔をうずめるアランの震えるような声に、鼓動が高鳴る。

(アラン・・・・何だか、さびしそうな声だけど)

その間も、アランを探す騎士たちの声は近づいてきていた。

(どうすればいいんだろう、このまま黙っていた方がいい?)

「・・・・・あの、アラン」

アラン「・・・・・・・・・・・・」

悩みながら名前を呼ぶと、アランの顔が肩から離れていく。

見上げると、アランが顔をそらしたまま小さな声で言った。

アラン「バーカ、冗談だよ」

アランが私の身体をはなし、それ以上は何も言わないまま去っていく。

「アラン・・・・?」

後姿に声をかけるものの、振り返る様子もなく去っていくその背中に、

私は残されたまま、一人首を傾げていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

(アランは、何か話したかったんだよね・・・・・)

そうして私は歩いていくと、先ほどと同じ窓から外を見上げる。

(今夜、アランの部屋に行ってみよう・・・・)

(アランの話を、ちゃんと聞きたい) 

そして、その夜・・・・・・・・。

私は、アランの部屋のドアを叩いていた。

「・・・・・あれ?」

部屋の中から灯りがもれているものの、返事はない。

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

(どうしたんだろう・・・・・・・・・・・・・・)

双子のSweet Birthday(3) 【イケメン王宮◇イベント】

疑問に思い、私はアランの顔を覗き込んだ。

アラン「・・・・?」

するとアランが、ますます眉を寄せ首を傾げる。

アラン「だから、何だよ」

(誕生日のこと、覚えてないのかも・・・・)

気づき、私は思わずつぶやく。

「・・・・・・・レオも、同じかな」

すると私の言葉に、アランがぴくりと眉をあげた。

アラン「・・・・・は?」

眉を上げ、アランが不機嫌な表情を浮かべ私を見下す。

アラン「お前、何であいつの欲しいもの気にしてんだよ」

「え、だって・・・・」

(アランの誕生日は、レオの誕生日でもあるんだし・・・・)

アランの言葉に驚き顔を上げると、目があった。

アラン「・・・・・」

眉を寄せるアランの顔に、私はふと思いいたる。

(本当に、自分たちの誕生日のこと覚えていないのかな・・・・)

「・・・・・・・・」

じっと見つめると、アランがわずかに首を傾げた。

(それだったら、このままサプライズでお祝いしてあげようかな)

アラン「・・・・お前」

アランが、私の顔を覗き込むようにして尋ねる。

アラン「・・・何企んでんだよ」

「何でもないよ」

ごまかすように笑みを浮かべ、私は歩き出した。

(アランに喜んでもらいたいから、今は言わないでおこう)

すると私の手を取り、アランが低い声で言う。

アラン「ちょっと待て」

(え・・・・?)
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