「そこまでよ!」振りかえった女幹部の先にグリーンが睨みつけていた。 「ふ・・小娘が・・でももう手遅れよ・・馬鹿なブラックと初心なブルーは私の虜 ・・・レンジャー隊はもう戦えないのよ」 勝ち誇る女幹部。 「貴方を倒して、ブラックとブルーを元に戻しピンクを返してもらう!」 毅然と闘志を剥き出しにするグリーン。 「ハハ・・気に入った。グリーン。レンジャーなどにしておくのは惜しいわ。 我が組織に入れば上級幹部として迎えるが・・・。」 「趣味の悪い冗談ね。」 何故か手応えなく女幹部はグリーンに組み伏せられる 「ま、負けたわ。言うとおりにする、御願い、許して。」 女幹部はか弱い女を演じつつグリーンと身体を密着させた。 「ブラックとブルーに何をしたの?」 女幹部を組み伏せてグリーンは仮借なく問い詰めた。 「く・・薬で」 「おーい!グリーン、そこにいるのか〜」 レッドの呼び声。 「こっちよ!捕まえたわ!」 大声でレッドを呼ぶグリーン。 「レッド、助けて!」 グリーンは驚いた。女幹部が何時の間にか自分になっている。 駆け付けたレッドが見たものはグリーンがグリーンを取り押さえている光景だった・・・
初出:「特撮における変装や擬態」2006/09/23
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