2013.4.13 05:03

阪神・藤井彰、激走V打&好リード

藤井彰は二回に先制の内野安打。一塁へ全力疾走だ

藤井彰は二回に先制の内野安打。一塁へ全力疾走だ【拡大】

 (セ・リーグ、阪神2-0DeNA、1回戦、阪神1勝、12日、甲子園)攻守に渡ってチームを3連勝へと導いた。藤井彰だ。マスクをかぶっては万全ではないメッセンジャーを必死のリード。バットではサインを忠実に実行し、先制打を放った。

 「メッセは、あんまり低めに集まっていなかったけど、フォークとチェンジアップが有効だった。(直球は)マツダのとき(広島戦)と比べると遅かったかな」

 背番号「54」の様子がいつもと違う。ボールを思うようにコントロールができていない-。そこで藤井彰の冷静な頭脳がさえた。直球とカーブやチェンジアップの球速差を利用したリードに切り替えた。臨機応変に対応したリードは功を奏し、メッセンジャーの来日3度目となる完封劇を演出した。

 「サイン通り。低めに打つことだけを意識した。普通に打っただけ」

 「打」でもチームに貢献した。二回一死一、三塁の場面。カウント2-1でサインはエンドランだった。プロ15年目のベテランの打球は三塁前へ。三塁ランナーの福留が生還し、高いバウンドの間に藤井彰もセーフに。チームにとって待望の先制タイムリー内野安打となった。

 七回の守備ではラミレスがスイング(遊飛)した際に離したバットが左手を直撃したが「大丈夫です」と“藤井スマイル”。虎投は、そのミットを信じて投げ込めば、ゼロ行進はまだまだ続くはずだ。(渡辺洋次)

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(紙面から)