美羽のにゃんにゃん物語

イケメン王宮×王子様のプロポーズSeason2
次世代を担う異種混合プリンセスブログ……かもしれない(・∀・)


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予告がすごく気になったから…さ(・∀・)







ゼノ「名を呼ぶことに、何か意味があるのか?」


「…………」


ゼノ様の言葉に、私は微かに息を呑んだ。

冷えた風が、胸の痛みに触れる。


「いえ、ただ名乗らせて頂きたかっただけですから」


私は微笑み、ゼノ様を見つめ返した。


「戻りましょう、ゼノ様」







そして城に戻った、その夜…―。

私はベッドの中で、うつぶせになっていた。


「…………」


ふとした瞬間に、今日の出来事を思い出してしまう。



―「私の名は、○○といいます」―


―ゼノ「名を呼ぶことに、何か意味があるのか?」―



「……っ」


私は枕をつかみ、そのまま仰向けに寝転がる。


(何であんなことを言ってしまったんだろう)


私はぎゅっと目をつぶり、両腕で顔を隠した。


(すごく、恥ずかしい……)


まあ、冷静に考えるとすごく恥ずかしいよねww

私まで恥ずかしくなってきた(*ノдノ)







翌朝、私はゼノ様を見送るため廊下を急いでいた。


(最後までプリンセスとして、見送ろう)

(あの思い出は、胸にしまって……)


胸の痛みを感じながらも、私は顔を上げる。

そうして急ぎ角を曲がると、ばったりとゼノ様に会った。


ゼノ「…………」


「ゼノ様……」


私は慌てて、ゼノ様を見上げる。



゚・*:.。..。.:*・゚ 選択肢 ゚・*:.。..。.:*・゚



A:……っ


「……っ」


ゼノ「見送りは、必要ない」


ゼノ様の低い声音に、私は黙ったまま息を呑んだ。



B:どうかされました?


「……あの、どうかされましたか?」


ゼノ「お前を探していた」


ゼノ様が告げ、目を細めた。



C:お見送りを…


「お帰りになると聞いたので、お見送りを……」


ゼノ「必要ない」


告げるゼノ様が、ぴくりと肩を揺らす私の姿にわずかに目を細めた。



゚・*:.。..。.:*・゚ 選択肢End ゚・*:.。..。.:*・゚



ゼノ「……次は、お前がシュタインに来るといい」


ゼノ様の声が、低く響いてくる。


(え……?)


ゼノ「正式に使者を送ろう」

ゼノ「シュタインは、ウィスタリアのプリンセスを王籍に迎えたいと考えているからな」


Σ(〃д〃)


「え……」


(今、何て……)


思いがけない言葉に、私は小さく目を見開いた。


「それ……は、どういうことでしょうか」


ゼノ「言葉の通りだ」

ゼノ「……それ以上に、何がある」


静かな廊下に、ゼノ様の声だけが通っていく。


(言葉の通りということは、もしかして……)


婚姻という言葉が頭をよぎり、私は小さく首を横に振った。


婚姻!婚姻!!

大事なことなので2回言いましたよー(・ω・´)


「…………」


ますます混乱する頭を静めるように、視線を落とす。


「……でも、私は…」



―ジル「貴女なら、きっとふさわしい人間を選ぶ」―

―ジル「そう思ったから、私は貴女を選んだのです」―



(この国の王様を選ぶという、役目がある)

(それに……)


ゼノ「…………」


考えすぎたせいか青ざめた私の頬を見おろし、ゼノ様が息をつく。


ゼノ「少し休んだほうがいいようだな」


そして私とすれ違うように、廊下を歩いていった。


ゼノ「まだ出発までは時間がある。お前の部屋は、こちらだったな」


「あ……でも」


(もしかして、送ってくれようとしているの……?)


戸惑うまま瞳を揺らすと、ゼノ様が私の目をじっと見つめる。


ゼノ「話の続きが、あるだろう。部屋で訊く」


話すべきなのはゼノ様なんじゃないの?(・∀・)←言うな


「……っ」


見透かしたような言葉と視線に、鼓動がなった。

そうして私はゼノ様の少し後ろについてゆっくりと歩き、

自分の部屋へと、戻っていった…。







部屋に入ると、私は静かにドアを閉めた。


「あの……」


私の声が、静寂に包まれた部屋へと落ちていく。


「ゼノ様、さっきのお話は……」


尋ねると、ゼノ様が静かに振り返った。


ゼノ「言っただろう。シュタインとして正式な婚姻の申し入れのことだ」


目を細め、淡々とした口調で告げる。


ゼノ「……お前もプリンセスならば、このような婚姻は予想できただろう」


「…………」


ゼノ様の言葉に答えることが出来ないまま、私は息を呑んだ。


(確かにプリンセスは国の代表、政略結婚もありえるって聞いたけど……)


そして、レオに教えてもらったことを思い出す。



―レオ「プリンセスは現状、ウィスタリアの唯一の顔だからね」―

―レオ「力を持った他国との婚姻を望む声も、あるみたいだよ」―



(あの時は、レオの話をただ聞くだけだった)

(でも……)


私は唇をそっと開き、ゼノ様に尋ねた。


「……ゼノ様は、良いのですか?」


ゼノ「ん?」


ゼノ様の「ん?」が好きだ!(`・ω・´)♡


ゼノ様の形良い眉が、ぴくりと動く。


「城下ではみな、好きになった人と結婚をしていますので、気になって……」


私は話しながらも、昨日ゼノ様と回った城下でのことを思い出す。

その中には恋人や、仲の良さそうな夫婦、家族の姿もあった。


(みんな自分で選んだ相手と、幸せそうだった)


ゼノ「…………」


するとため息をつき、ゼノ様が言う。


ゼノ「それが、どうした」


うはwどこぞの王子に似てる\(^O^)/


その声が重く低く、私のお腹あたりに落ちてきた。


「…………」


長い沈黙の後で、ゼノ様が何も言わないまま部屋を出ていこうとする。

ドアの横に立つ私はただ、顔をうつむかせるしかなかった。


(私には、ゼノ様が何を考えているのかわからない……)


ゼノ様の手がドアノブを握ると、微かな金属音が部屋に響く。


ゼノ「…………」


押し開こうとした瞬間、ゼノ様がぴたりと動きを止める。

そして黙ったままの私を見おろし、ゼノ様が言った。


ゼノ「国が好きだと言ったな」


「……え?」


私は顔を上げ、ゼノ様の視線に城下での光景を思い出す。



―ゼノ「……いい国だな」―


―「はい……私は、この国が好きです」―



(あの時の……?)


ゼノ「あの言葉……俺も共感を覚えた」


ゼノ様が呟くように言い、それからゆっくりと目を細めた。


ゼノ「悪いようにはしないと、約束しよう」


優しい…(・ω・`)♡


「あ……」


片方だけ見えたその目には、確かに一片の嘘も感じられない。


(ゼノ様は、心の底からそう言ってくださっているんだ)

(シュタインの、国王として……)


「…………」


ゼノ「…………」


黙ったまま見つめ合うと、心臓の鼓動だけが時を刻んでいく。


ゼノ「決断は、ウィスタリアに任せる」


そして今度こそドアを開き、ゼノ様は去っていってしまった。


「…………」


部屋に一人残った私は、ため息をつく。

静かに窓辺に近づくと、大きく窓を開いた。


(ゼノ様と婚姻を結ぶ……そんなこと、考えたこともなかった)


カーテンを舞い上げる風が、私の髪を乱す。

唇を開くと、私は大きく息を吸いこんだ。


(○○としてではなく)


ゼノ様の姿が、脳裏をよぎり私はゆっくりと瞬きをする。


(この国のプリンセスとして決断をしなくちゃ……)







ゼノ様がウィスタリアを去った、その数日後…―。

シュタインからの正式な書面が送られてきた。


「…………」


(やっぱり、ゼノ様は本気だったんだ……)


婚姻を申し入れる文書を手に、ジルが呟く。


ジル「まったく、シュタインが何を考えているのか分かりませんね」


書面を机に置くと、隣に立っていたレオも苦い笑みを浮かべていた。


レオ「ほんと、謎の国だよねー」


ジルとレオを前に、私は何も言えずにいる。

そんな私を見おろし、ジルが告げた。


ジル「今後この婚姻を機に、シュタインが国交を開く可能性はあります」

ジル「大国と関係を結ぶことは、ウィスタリアにとっても有益です」


レオ「そうだね。プリンセスが他国と婚姻を結ぶことはおかしいことではないし……」


レオが腕を組み、ちらりと私を見おろす。


レオ「あとは、○○ちゃんの決断次第ってことだよね」


「…………」


レオの言葉に、私はようやく目を上げる。

するとジルとレオ、二人の視線が私へと注がれていた。


ジル「どうされますか?プリンセス」


ジルに促され、私は静かに口を開く。


「私は……」



―ゼノ「どうした、立てないのか?」―


―ゼノ「……何でも話せ。構わない」―


―ゼノ「気がまわらなかった。次からは別に服を用意しよう」―



(……もう、心は決まってる)

(たぶん、最初から)


閉じていた目を開くと、私は口を開き告げた。


「……シュタイン王国へ、行きます」




End




ってことでいってきまーす(・v・)ノ



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