ジル様もとうとう10話・・! 佳境です!
★★★
選択肢です!!
★★★
お願いできますか?
「手配をお願いできますか?」
ジル「・・・もちろんですよ」
協力してもらえますか?
「私に協力してくれますか?」
ジル「もちろんです」
→ Honeyを保ちました
手伝ってもらえますか?
「私を手伝ってもらえますか?」
ジル「・・・・・はい」
※※以下、ジル10話ネタバレご注意ください!!※※
(ユーリが、脅迫状や誘拐を・・・)
中庭でジルから告げられた事実。
その衝撃から立ち直れないまま、私は部屋に戻った。
ユーリ「ここに執事として入り込んだのは、シュタインにとって有益な情報を得るのと同時に・・・」
ユーリ「国王が倒れて弱体化しているウィスタリアにつけ入るため」
先ほどのユーリの言葉を思い出すだけで、悲しくて胸が苦しくなる。
(ユーリは、・・・このお城にいるあいだ、何を考えていたんだろう・・・)
告白した事がすべて事実だとしても、私はユーリを非難できずにいた。
すると、扉がノックされ、続けてジルが部屋へと入ってくる。
ジル「・・・そんな顔をしておいでだとおもいましたよ」
言いながら、目の前にフラワーシードルの入った容れ物を差し出される。
(あ・・・)
ユーリ「はい、げむ子様の好きなフラワーシードル」
「私、シードルが好きだってユーリに言った事あったっけ?」
ユーリ「ジル様に聞いたんだよ。 げむ子様が食事の席でよく飲んでるって・・・」
(そういえば・・・ユーリが持ってきてくれたこともあったんだよね)
口をつけたものの、大好きなはずのシードルが今は美味しく思えない。
「ジルは・・・知っていたんですね」
「ユーリがシュタインの人間だということも・・・」
「脅迫状や誘拐を企てた本人だというのも・・・全部」
ジル「はい」
「私が二度目に誘拐された時・・・」
「今、ユーリはどこに?」
ジル「・・・あの屋敷でユーリを見つけたので、少し用事を頼んでいるんです」
「・・・ああ言ったのは・・・私が本当のことを知ったら・・・」
「こんな風に落ち込むとわかっていたからなんですね」
ジル「・・・そういうことになりますね」
(・・・私はそうやって、ジルにずっと守られてきたんだ・・・)
ジルの手には、ユーリから受け取ったままの封筒がある。
(ゼノ様からの、招待状・・・)
「・・・ジル」
招待状から顔を上げ、ジルに訪ねた。
「実際にゼノ様と合う事になれば、国交に関わることですよね」
ジル「はい・・・陛下の容態が芳しくない以上」
ジル「今は国のトップはプリンセス・・・貴女です」
(私が・・・この国のトップ・・・)
ジル「シュタイン国王とウィスタリアのプリンセスが公式に会うとなれば」
ジル「相応の責任が伴います」
(・・・それでも・・・)
ずっと守られ、かばわれてきた後ろめたさや、ユーリに対する後悔・・・
いろんな気持ちがないまぜになって、胸がしめつけられるのは・・・
(きっと、私がプリンセスとして向き合えていないことが、)
(まだまだたくさんあるからだ・・・)
「私は・・・」
「ゼノ様とお会いしようと思います」
ジル「・・・それは、ユーリのことがあるからですか?」
(それもあるけど・・・)
※パーティーの回想シーン
「・・・ゼノ様」
「後日、必ず・・・」
ゼノ「わかった、そうしよう」
ゼノ「・・・また会おう、プリンセス」
(私は、あのときゼノ様と約束をした)
(お礼状にも、その旨を書き入れて送った・・・)
「私は、ゼノ様が私と会うとおっしゃってくださった意図を」
「きちんと知っておく必要があると思っています」
決意もあらたに、窓の外を眺める。
(ここからずっと北に、シュタイン王国がある)
(そこに、ゼノ様と、・・・ユーリが・・・)
「・・・ゼノ様に会えば、ユーリがああした理由もわかるかもしれませんし・・・」
「・・・今後も、シュタインと良い関係が築けるようになると・・・思います」
(私はプリンセスとして、ただ守られているだけじゃなく)
(みんなを守れるプリンセスになりたい・・・)
私は外の景色からジルに視線を戻した。
「ジル・・・」
「私に協力してくれますか?」
ジル「もちろんです」
ジル「プリンセスのおっしゃるよう、手配いたしましょう」
「ジル、ありが・・・」
言いかけたところで、ジルにぎゅっと抱きしめられる。
ジル「ですが・・・」
ジル「少しだけ・・・こうさせてください」
レオ「・・・」
レオが仕事用の眼鏡をかけ、机に向かっていると・・・
ジル「・・・」
突然、ジルが部屋へと入ってくる。
レオ「ノックくらいしてよね」
ジル「・・・してもしなくても貴方は一緒でしょう」
レオ「親しき仲にも何とやら、って言うでしょ」
ジル「・・・」
レオの言葉も聞こえていないのか、ジルが考え込む素振りを見せる。
それを見て何かを悟ったのか、レオは真剣な面持ちで訪ねる。
レオ「・・・どうしたの?」
ジル「近く、プリンセスがシュタイン王国の国王と会食されます」
レオ「なるほど・・・それで、げむ子ちゃんが心配で心配で仕方なくて」
レオ「そんな顔をしていると・・・」
ジル「・・・」
レオ「その様子だと、げむ子ちゃんの意思を尊重したんでしょ」
レオ「・・・エラいよ、ジルは」
レオはつくづく関心したように、長い付き合いの友人を見やる。
レオ「・・・まぁ、私情に流されてプリンセスの意思を損なう教育係なんて」
レオ「この国には必要ないけどね」
そういって小さく息をつくと、レオは続けて言った。
レオ「俺は、宮廷官僚として・・・文句言いそうな古株を黙らせればいいんでしょ」
ジル「・・・ええ。お願いしますよ」
礼を告げ、ジルが部屋を出て行こうとすると・・・
レオ「ねえ」
レオが呼び止めた。
レオ「ジルはさぁ・・・」
レオ「げむ子ちゃんのことを本当に守りたいのであれば・・・」
まっすぐ、ジルを見て訊ねる。
レオ「規則を破ってでも、この国の王になるとか・・・考えないわけ?」
ジル「・・・」
私はミケランジェロを連れて、時計塔に来ていた。
「あ・・・ミケランジェロ・・・」
一番上まで上りきると、ミケランジェロは腕をすり抜け、
見晴らしの良い場所に、真っ先にちょこんと座る。
★★★
選択肢です!!
★★★
お願いできますか?
「手配をお願いできますか?」
ジル「・・・もちろんですよ」
協力してもらえますか?
「私に協力してくれますか?」
ジル「もちろんです」
→ Honeyを保ちました
手伝ってもらえますか?
「私を手伝ってもらえますか?」
ジル「・・・・・はい」
※※以下、ジル10話ネタバレご注意ください!!※※
(ユーリが、脅迫状や誘拐を・・・)
中庭でジルから告げられた事実。
その衝撃から立ち直れないまま、私は部屋に戻った。
ユーリ「ここに執事として入り込んだのは、シュタインにとって有益な情報を得るのと同時に・・・」
ユーリ「国王が倒れて弱体化しているウィスタリアにつけ入るため」
先ほどのユーリの言葉を思い出すだけで、悲しくて胸が苦しくなる。
(ユーリは、・・・このお城にいるあいだ、何を考えていたんだろう・・・)
告白した事がすべて事実だとしても、私はユーリを非難できずにいた。
すると、扉がノックされ、続けてジルが部屋へと入ってくる。
ジル「・・・そんな顔をしておいでだとおもいましたよ」
言いながら、目の前にフラワーシードルの入った容れ物を差し出される。
(あ・・・)
ユーリ「はい、げむ子様の好きなフラワーシードル」
「私、シードルが好きだってユーリに言った事あったっけ?」
ユーリ「ジル様に聞いたんだよ。 げむ子様が食事の席でよく飲んでるって・・・」
(そういえば・・・ユーリが持ってきてくれたこともあったんだよね)
口をつけたものの、大好きなはずのシードルが今は美味しく思えない。
「ジルは・・・知っていたんですね」
「ユーリがシュタインの人間だということも・・・」
「脅迫状や誘拐を企てた本人だというのも・・・全部」
ジル「はい」
「私が二度目に誘拐された時・・・」
「今、ユーリはどこに?」
ジル「・・・あの屋敷でユーリを見つけたので、少し用事を頼んでいるんです」
「・・・ああ言ったのは・・・私が本当のことを知ったら・・・」
「こんな風に落ち込むとわかっていたからなんですね」
ジル「・・・そういうことになりますね」
(・・・私はそうやって、ジルにずっと守られてきたんだ・・・)
ジルの手には、ユーリから受け取ったままの封筒がある。
(ゼノ様からの、招待状・・・)
「・・・ジル」
招待状から顔を上げ、ジルに訪ねた。
「実際にゼノ様と合う事になれば、国交に関わることですよね」
ジル「はい・・・陛下の容態が芳しくない以上」
ジル「今は国のトップはプリンセス・・・貴女です」
(私が・・・この国のトップ・・・)
ジル「シュタイン国王とウィスタリアのプリンセスが公式に会うとなれば」
ジル「相応の責任が伴います」
(・・・それでも・・・)
ずっと守られ、かばわれてきた後ろめたさや、ユーリに対する後悔・・・
いろんな気持ちがないまぜになって、胸がしめつけられるのは・・・
(きっと、私がプリンセスとして向き合えていないことが、)
(まだまだたくさんあるからだ・・・)
「私は・・・」
「ゼノ様とお会いしようと思います」
ジル「・・・それは、ユーリのことがあるからですか?」
(それもあるけど・・・)
※パーティーの回想シーン
「・・・ゼノ様」
「後日、必ず・・・」
ゼノ「わかった、そうしよう」
ゼノ「・・・また会おう、プリンセス」
(私は、あのときゼノ様と約束をした)
(お礼状にも、その旨を書き入れて送った・・・)
「私は、ゼノ様が私と会うとおっしゃってくださった意図を」
「きちんと知っておく必要があると思っています」
決意もあらたに、窓の外を眺める。
(ここからずっと北に、シュタイン王国がある)
(そこに、ゼノ様と、・・・ユーリが・・・)
「・・・ゼノ様に会えば、ユーリがああした理由もわかるかもしれませんし・・・」
「・・・今後も、シュタインと良い関係が築けるようになると・・・思います」
(私はプリンセスとして、ただ守られているだけじゃなく)
(みんなを守れるプリンセスになりたい・・・)
私は外の景色からジルに視線を戻した。
「ジル・・・」
「私に協力してくれますか?」
ジル「もちろんです」
ジル「プリンセスのおっしゃるよう、手配いたしましょう」
「ジル、ありが・・・」
言いかけたところで、ジルにぎゅっと抱きしめられる。
ジル「ですが・・・」
ジル「少しだけ・・・こうさせてください」
レオ「・・・」
レオが仕事用の眼鏡をかけ、机に向かっていると・・・
ジル「・・・」
突然、ジルが部屋へと入ってくる。
レオ「ノックくらいしてよね」
ジル「・・・してもしなくても貴方は一緒でしょう」
レオ「親しき仲にも何とやら、って言うでしょ」
ジル「・・・」
レオの言葉も聞こえていないのか、ジルが考え込む素振りを見せる。
それを見て何かを悟ったのか、レオは真剣な面持ちで訪ねる。
レオ「・・・どうしたの?」
ジル「近く、プリンセスがシュタイン王国の国王と会食されます」
レオ「なるほど・・・それで、げむ子ちゃんが心配で心配で仕方なくて」
レオ「そんな顔をしていると・・・」
ジル「・・・」
レオ「その様子だと、げむ子ちゃんの意思を尊重したんでしょ」
レオ「・・・エラいよ、ジルは」
レオはつくづく関心したように、長い付き合いの友人を見やる。
レオ「・・・まぁ、私情に流されてプリンセスの意思を損なう教育係なんて」
レオ「この国には必要ないけどね」
そういって小さく息をつくと、レオは続けて言った。
レオ「俺は、宮廷官僚として・・・文句言いそうな古株を黙らせればいいんでしょ」
ジル「・・・ええ。お願いしますよ」
礼を告げ、ジルが部屋を出て行こうとすると・・・
レオ「ねえ」
レオが呼び止めた。
レオ「ジルはさぁ・・・」
レオ「げむ子ちゃんのことを本当に守りたいのであれば・・・」
まっすぐ、ジルを見て訊ねる。
レオ「規則を破ってでも、この国の王になるとか・・・考えないわけ?」
ジル「・・・」
私はミケランジェロを連れて、時計塔に来ていた。
「あ・・・ミケランジェロ・・・」
一番上まで上りきると、ミケランジェロは腕をすり抜け、
見晴らしの良い場所に、真っ先にちょこんと座る。