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イケメン王宮 ルイ

【ルイ】バレンタイン×スキャンダル 第2話(1) | イケメン王宮◇真夜中のシンデレラ攻略

そして、ルイとは会えない生活が始まり・・・・-。

数日後、私はプリンセスとしての公務に追われる日々を送っていた。

「・・・・・」

私は書類に目を通す合間、大きくため息をつく。

ルイの姿が脳裏に浮かび、私はまつ毛をふせた。

(ルイ、今ごろ何をしてるのかな・・・)

いつの間にかペンの動きは止まっていて、ジルの声が響いてくる。

ジル「・・・プリンセス?」

「あ・・・・・」

ジルの声にはっと顔を上げ、私は慌てて髪を耳にかけた。

「すみません」

(全然集中していなかった・・・・しっかりしないと)

ジル「・・・・・・」

再び机に向かいペンを動かし始めた私に、ジルがふぅっと息をつく。

ジル「仕方がありませんね」

「え?」

思わず顔を上げると、ジルが私を見下し告げた。

ジル「休日を差し上げます」

「休日、ですか・・・?」

たずね返すと、ジルが私の前の白い書類を取り上げて言う。

ジル「プリンセスが上の空では、かないませんからね」

・・・・・・

そして私は ジルに言われるまま、森の中で待っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・」

(ジルには、ここにいればわかりますって言われたけれど・・・・)

私は不安げに、辺りを見回す。

すると、後ろの茂みがガサリと音をたてた。

そして、何も知らない私の前に現れたのは・・・・。

茂みを振り返り、私ははっと息を飲んだ。

「ルイ・・・・・?」

ルイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

思わずかすれた声で呼びかけると、目を細めたルイがうなずく。

ルイ「うん」

ルイ「・・・・ジルが、手をまわしてくれたみたいだね」

そして静かに私の前まで歩み寄ると、優しい声音で告げた。

ルイ「久しぶり」

「うん・・・・」

私の頬は嬉しさを隠しきれず、ほんのりと赤く染まっている。

(こんな風に、会うことができるなんて・・・・)

・・・・・・・・・・・

そして傍にあった切り株に腰掛けると、ルイが話し始めた。

ルイ「もう少し、かかるかもしれない」

「・・・・・・・・・・・」

噂はすでに官僚の重鎮たちの耳にまで届いており、

収拾には、もう少し時間がかかるという。

「そっか・・・・」

(まだ、会えない日々が続くってことだよね・・・・)

ルイの言葉に落ち込みながらも、私は顔を上げた。

(でも私が弱音を言うわけにはいかないよね)

ルイ「・・・・・・・・・・・・」

冷たい風が、森の木々を揺らしていく。

ざわめきを耳にすると、私は静かに口を開いた。

「寒いね、もうそろそろ、行かないと・・・・」

(こうしていると、ずっとこのままでいたくなってしまう・・・・)

そうして立ちあがろうとすると、不意にルイが私の手を掴んだ。

ルイ「待って」

【ルイ】バレンタイン×スキャンダル 第1話 | イケメン王宮◇真夜中のシンデレラ攻略

澄んだ星空が、見渡す限りに広がる冬の夜・・・ー。

私はルイとともに、庭園をゆっくりと歩いていた。

(空気は冷たいけど、気持ちのいい夜だな・・・)

考えながら歩いていると、風がふわりと髪をゆらす。

そのとき、低い呼び声が響いてきた。

ルイ「げむ子」

振り返ると、ルイがふっと目を細めて手を伸ばす。

(え・・・?)

そして私の髪に触れると、ささやくように口を開いた。

ルイ「髪が」

「あ・・・風でからまっちゃったのかな」

ルイの細い指先が、私の髪の絡まりを解いていく。

「ありがとう、ルイ」

ルイ「うん」

私の髪をするりとてのひらに滑らせ、ルイが顔を寄せた。

ルイ「・・・・どういたしまして」

「・・・・っ」

突然のキスに驚き、私は思わず息をのむ。

そしてすぐに、頬を赤く染めた。

(ルイったら・・・)

髪に触れていた手が、やがて私の背中に回った時・・・。

ルイ「・・・・・・」

ルイが何かに気がついたように、ふと振り返った。

「どうしたの?」

ルイ「・・・ううん」

しばらくの間後ろを見ていたルイが目を細め、私の身体を引き寄せる。

ルイ「なんでもない」

屋敷に帰ったルイは、静かな廊下に微かな足音を響かせていた。

ルイ「・・・・・」

不意に足を止め、部屋の前へと視線を向ける。

そこには、屋敷の使用人の姿があった。

ルイ「・・・・・」

ルイの眉が、自然と厳しく寄せられていく。

静寂に満たされた空気に、ルイの深いため息が流れていった・・・。

そして、翌日・・・-。

いつも通り、類にダンスの稽古をしてもらうため、

私はダンスホールを訪れていた。

「・・・?」

(ルイ、遅いな・・・どうしたんだろう)

私は不安になり、ルイの姿を探しにホールを出た。

・・・・・・・・

「あ・・・・・」

城の中を歩き探していると、私は廊下にその姿を見つける。

こちらに向かい歩いてくるものの、私に気づいた様子はなかった。

「ルイ・・・?」

思わず名前を呼ぶと、ルイが顔を上げぴたりと足を止める。

ルイ「・・・・・・・」

そして私の姿を見つけると、低く呟くように告げた。

ルイ「ごめん」

「え・・・?」

(何で、謝るの・・・・・?)

首を傾げるようにして言葉の続きを待つと、ルイが口を開く。

ルイ「ダンスのレッスンは、しばらく休むから」

「え・・・・?」

ルイの言葉に、私は戸惑い目を瞬かせた。

ルイ「先に言わなくて、ごめん」

「・・・・・・・」

沈黙の後で、私は小さな声でたずねる。

「なんで、急に・・・?」

ルイ「・・・・・・・・・・・」

ルイがふと視線をそらし、微かに眉を寄せた。

「ル・・・・」

黙ったままのルイに、呼びかけようとしたその時・・・。

???「げむ子様ー?」

(この声は、ユーリ・・・?)

ユーリの呼び声に気づき、私はわずかに振り返る。

すると、ルイが口を開いた。

ルイ「じゃあ」

「あ・・・・・」

慌てて視線を戻した時には、ルイの姿はすでになく、

振り返ってその後ろ姿を見送りながら、私はため息をついた。

(どうしたんだろう、ルイ)

・・・・・・

そして、その夜・・・・-。

(私、何かしちゃったのかな・・・・・)

ベッドにうつぶせになり、ルイのことを考えていると、

不意に部屋のドアが叩かれた。

「・・・・はい」

顔を上げ小さな声で返事をすると、静かにドアが開いていく。

「え・・・・・」

そこには思いがけず、ルイの姿があった。

ルイ「・・・げむ子」

ドアを静かに閉めながら、ルイが私をじっと見つめている。

「・・・・どうしたの?」

(やっぱり、何かあったんだ・・・・)

私はベッドから起き上がり、ルイの元へと歩みよって行った。

するとルイが、戸惑いながら口を開く。

ルイ「ゴメン。本当は・・・」

そしてルイが、ダンスの稽古を休まなければならないわけを話してくれた。

「そんな・・・・」

ルイの話を聞き、私はわずかに息をのむ。

それは、ルイと私の噂話が城に流れているという話だった。

ルイ「俺も屋敷の人間から聞いて知った」

どこか遠い目をする類が、私を見下す。

ルイ「ただの噂だけど、これ以上広がるとやっかいだね」

噂が広がれば、私やルイの立場が政治的に利用されかねないという。

(そんなうわさがあるなんて、初めて知った・・・・・)

思わず見つめ返すと、ルイが目を細めた。

ルイ「だからしばらく、距離を置いたほうがいいかも・・・・」

「・・・うん」

私は静かにうなずき、胸の前で手をぎゅっと握る。

(・・・・・ルイのためにも、それが一番いい方法なんだよね)

ルイ「・・・・・」

そうしてうつむき考えていると、不意にルイの手が肩に触れた。

(え・・・・?)

気が付くと私の身体は、類の腕のなかにすっぽりと包まれていた・・・。

私の身体を抱き寄せ、ルイが深く息をつく。

ルイ「・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・ルイ?」

私はルイの腕の中でそっと、その名前を呼んだ。

すると優しく力を込めながら、ルイがつぶやく。

ルイ「しばらくの我慢、だから」

(しばらくの・・・・)

私はルイの腕に指先を添え、胸に顔を埋めるようにしてうなずいた。

「・・・・うん」

(私はルイのことを信じて、噂が消えるまで待つしかないよね・・・・)

ルイ「・・・・・・・・・・・・・」

ルイは、腕にさらに力を込め痛いほどに私の身体を抱きしめた。

・・・・・・・・・・・・

部屋を出ると、ルイはふと顔を上げた。

ルイ「・・・・・・・・・」

視線の先には、ジルの姿がある。

ジル「・・・・・大丈夫ですか?」

腕を掴みルイの様子を窺うジルに、ルイがふっと口元に笑みをにじませた。

ルイ「・・・・・うん」

そして、小さな声でぽつりとつぶやく。

ルイ「・・・・本当は泣いて『離れるのは嫌だ』って言ってくれないかって・・・」

ルイ「どこかで期待してたのかも・・・・」

ジル「・・・・?」

声が届かなかったジルが、眉を寄せる。

その様子に目を細め、ルイが足を踏み出した。

ルイ「いや」

そしてジルの横を通り過ぎ、そのまま振り返ることなく去って行った・・・。




【イケメン王宮】ルイ 12話 Honeyルート後半 ★ネタバレ注意★

前半読んだ後、気になって寝るのが遅くなった
ルイ様12話後半・・・
選択肢ってあるのかしら('д` ;)


※選択肢ありましたっ

ちゃんと守って・・・
→ Honey1キープしましたっ!

どこにも行かないで・・・

もう勝手なことしないで






※以下、ネタバレご注意ください・・・!


私たちはシドが普段使っているという裏道を通り、

敵国ーーーシュタインの城に侵入していた。

シド「・・・処刑場はおそらく、あのドアの向こうにある広場だろうな」

「・・・・うん」

(ルイ、待ってて・・・・)

焦る気持ちを抑えきれずに、廊下を急ぐ。

「・・・っ!」

不意に、曲がり角から人影が現れ、ぶつかりそうになって足を止めた。

アルバート「・・・お前は」

頭上から聞こえた声に、ぎくりとして顔を上げる。

(この人・・・ゼノ様のそばに使えていた騎士だ)

アルバート「・・・ウィスタリアのプリンセスが、何故ここにいる」

(まずい・・・っ)

さっと全身から血の気が引いて行く。

シド「おっと、そう殺気立つなよ」

剣を抜こうとして騎士が柄にてをかけると、

シドが私をかばうように間へ体を割り込ませた。

アルバート「貴様・・・っ」

シド「何もお前の大事なゼノ様に危害をくわえようってわけじゃねえ」

眉を吊り上げる騎士にひるむどころか、シドは余裕たっぷりに笑っている。

シド「見逃せよ」

アルバート「笑わせるな」

問答無用だと言わんばかりに、騎士が剣を引き抜く。

(どうしよう・・・)

動揺して動けなくなる私に、シドがちらりと視線を送ってきた。

シド「何ぼーっと見てんだ」

シド「早く行け、間に合わねえぞお姫様」

私をうながすようにシドが軽く顎を動かす。

それを見て、シドの意図がわかった。

(この場を引き受けてくれるって言ってるんだ)

「・・・っ」

シドに頷き、身をひるがえす。

後ろはもう振り返らなかった。

目指す先はただ一つ。あの扉の向こう。

(ルイ・・・!)

微かな物音とともに扉が開き、

ルイは顔を上げ、そして驚きに目を見開いた。

ルイ「・・・ユーリ・・・?」

ユーリ「ルイ様・・・」

ユーリがシュタインの服を身にまとっていると気づき、

ルイがはっとする。

ルイ「お前・・・」

ユーリはルイの反応を黙って受け止め、

縛られたままのルイへ近づき、手足を拘束する縄を切った。

ユーリ「早くここから逃げて・・・げむ子様のところへ行ってあげて」

げむ子の名前を聞いて、ルイに動揺が走る。

しかしそれは一瞬のことで、ルイはすぐに冷静さを取り戻した。

ルイ「・・・・・ダメだ」

ルイ「ここで俺が逃げたら、戦争は止まらない」

ユーリ「・・・ルイ様が死ななくても、戦争は止まるよ」

ユーリ「全部、間違いだったんだから・・・」

ユーリの顔がゆがみ、泣き笑いに似た表情が浮かぶ。

それを見てルイは目をみはった。

ルイ「・・・ユーリ・・・」

すべてを悟ったルイが、声を荒げるでもなく、しずかに呟く。

ルイ「・・・お前、だったのか」

そのとき、廊下から騒々しい声が聞こえてきた。

衛兵「おい、大変だ!」

衛兵「ウィスタリアのプリンセスが処刑場に・・・!」 

ルイ「まさか・・・」

はっと扉の方をみたルイが、弾かれたよに駆け出す。

ルイ「・・・げむ子・・・!」

ユーリをかえりみる余裕すらなく、ルイは部屋を飛び出していた。

(ルイ・・・は・・・?)

処刑場へ駆け込み、息を切らしながらルイを探す。

しかし、処刑台にルイの姿はなかった。

(よかった・・・間に合った・・・)

衛兵「貴様・・・何をしに来た」

ほっと安堵したのもつかの間、衛兵の一人に剣をつきつけられた。

「ゼノ様に・・・お願いがあってきました」

恐怖で声が震えないように、ぎゅっと拳を握る。

「私がハワード公爵に代わり、罰を受けます」

「ゼノ様に・・・あわせてください」

ルイの代わりに罰を受けるーーそう訴えると、衛兵たちがざわついた。

(ルイ・・・ルイは、どこ・・・?)

視線だけ動かし、広場にルイがいないかと探す。

(一目だけでも会いたい・・・)

そのとき、目の前にいる衛兵が低く厳しい声を発した。

衛兵「・・・信用できるか」

「え・・・?」

衛兵「我々は一度だまされたんだ」

衛兵「ウィスタリアの言う事など、信用できるか!」

険しい顔をしたまま、衛兵は怒りをあらわにしていた。

衛兵「貴様、ゼノ様のお命まで狙うつもりだろう・・・!」

「ちが・・・っ」

私の弁解すら聞こうとせず、衛兵が大きく剣を振り上げる。

迫る刃がきらめき、反射的に目をつむってしまった。

(・・・ルイ・・・っ)

祈る思いで、大切な人の名を呼んだその直後ーーー。

剣を弾く重たい金属音が目の前で響いた。

(え・・・?)

ゆっくりとまぶたをあける。

綺麗な金色の髪が、視界で揺れていた。

(・・・・ルイ・・・?)

すぐには目の前の光景を信じられなくて、目を見開く。

そうしている間に、再びまた硬質な音が鳴った。

ルイの構えた剣が、衛兵の剣を押し返したからだ。

「・・・げむ子に触れるな」

衛兵「・・・っ」

衛兵がひるみ、一歩後ろへ後ずさる。

その好きにルイは私の腰を抱き、強く引き寄せた。

(・・・本当に・・・ルイ・・・?)

ルイは私を見おろすと、苦しげに眉を寄せた。

ルイ「・・・君は・・・来るべきじゃなかったのに」

そういって瞳を揺らすルイを、信じられない思いで見上げる。

そんな私をルイがぎゅっと抱きしめてくれた。

(ルイ・・・だ・・・)


「ルイ・・・」

そう認識した瞬間、涙が一粒こぼれ落ちた。

「・・・ルイ、・・・・ルイ・・・っ!」

ルイの体を、ぎゅっと抱きしめ返す。

今はそれどころじゃないとわかっていても、涙が止まらなかった。

ルイ「げむ子・・・」

触れ合う部分からルイの温もりが伝わってきて、

確かな熱を感じるだけで、ますます涙が止まらなくなる。

「・・・ルイ・・・無事で、よかった・・・」

ルイ「・・・げむ子・・・」

衛兵「貴様、縄はどうした・・・!」

鋭い声が上がり、大勢の衛兵たちに囲まれていることを思い出した。

(どうしよう・・・)

無数の剣の切っ先が、私とルイに向けられる。

ルイ「げむ子、大丈夫」

「え・・・」

安心させようとするその声に顔を上げると、ルイに微笑みかけられた。

ルイ「大丈夫だから」

(ルイ・・・?)

ルイは焦るどころか悠然と構えていて、その態度に首を傾げる。

ゼノ「何事だ」

そのとき、広場に静かな声が響いた。

(ゼノ様・・・)

姿を現したゼノ様がいぶかしげに眉を寄せる。

ゼノ「げむ子・・・?」

それから視線を巡らし、ゼノ様の目がルイを捉えた。

ゼノ「・・・ハワード卿の縄を解いたのは誰だ?」

落ちついたゼノ様の問いかけに、ルイが無言で見つめ返す。

衛兵たちは戸惑い、数秒の沈黙が落ちた。

やがて・・・。

ユーリ「俺です」

静かな広場に、毅然とした声が響いた。

「ユーリ・・・?」

ゼノ様の前に進み出るユーリを呆然として眺める。

ユーリ「ハワード卿の縄は、俺が解きました」

ユーリは凛と顔を上げ、ゼノ様と向き合っていた。

ゼノ「何故だ」

ユーリ「ハワード卿の指示で大公が襲われたというのは、事実無根だからです」

ゼノ「・・・何故、お前がそう言える」

静かにゼノ様が問うと、ユーリはわずかに眉間を震わせた。

ユーリ「・・・偽りの書簡は、俺が作り、俺が送ったからです」

「・・・っ」

衛兵たちがざわめく中、ゼノ様は少しも動じずにユーリを見ている。

ゼノ「・・・証拠は」

ユーリ「ここに、俺が盗んだルイ=ハワードの書類があります」

ユーリは懐から一枚の髪を出し、ゼノ様へ差し出した。

ユーリ「この書類のサインと、例の書簡のサインを重ねてください」

ユーリ「一致するはずです」

(ユーリ・・・)

数秒の間、ユーリと視線をかわしていたゼノ様が静かに告げる。

ゼノ「・・・皆、剣を降ろせ」

私をルイを取り囲んでいた衛兵たちは、ためらいながら剣を下ろした。

ゼノ「・・・・ハワード卿、プリンセス」

こちらへ向き直ったゼノ様の声に、顔を上げる。

ゼノ「すまなかった」

ゼノ様の・・・シュタイン国王の謝罪は、

この戦争の、静かな終わりを意味していた。

ゼノ「・・・ウィスタリア城まで、送らせよう」

「・・・ルイ、・・・・ルイ・・・・っ」

ウィスタリアへ向かう馬車の中、

私はルイの腕の中で、何度もルイの名前を呼んだ。

ルイは私をなだめるように、優しく抱きしめ返してくれる。

(ルイだ・・・)

ルイの匂い、ルイの体温・・・

「げむ子・・・」

それに、ルイの声・・・。

私が守りたかった全部が、今ここにある。

「ルイの・・・馬鹿」

ルイ「・・・・・・・うん」

(違う、こんなことが言いたいんじゃないのに・・・)

涙も、言葉も止まってくれない。

「私のことも頼ってって、私、言ったのに・・・っ」

「また勝手に、一人で抱え込んで・・・」

「・・・もう、一人じゃないんだよ・・・?」

ぎゅっとルイにすがりつきながら、全身で想いをぶつけた。

「私も・・・私だって、ルイの力に・・・なれるのに・・・」

ルイ「うん・・・」

ルイは私の言葉をすべて受け入れるように静かに頷いて、

もう一度、ぎゅっと私を抱きしめてくれた。

「ルイは私のこと、守ってくれるんでしょ・・・?」

「ルイがいなきゃ、私・・・大丈夫じゃない・・・」

ルイ「・・・・うん」

「だから・・・」

ーーー選択肢ーーー

ちゃんと守って・・・
「ちゃんと・・・守ってよ・・・」
ルイ「げむ子・・・」
「私の王子様は、・・・ルイしか、いないんだから・・・」
私の言葉に、ルイは一瞬、泣きそうな顔をした。


どこにも行かないで・・・



もう勝手なことしないで
ルイ「ごめん」
「私の王子様は、・・・ルイしか、いないんだから・・・」
私の言葉に、ルイは一瞬、泣きそうな顔をした。

ーーーーーーーーーー

ルイ「・・・げむ子、俺は、ダメだね」

かすれた声で小さく呟き、ルイが私の目元に触れてくる。

ルイ「大事なものを失くすのが怖くて、自分で壊してしまうところだった」

涙を優しくぬぐうその指先が、少し震えていた。

ルイ「ごめん、げむ子」

指先では拭いきれない涙を、ルイの唇が優しく涙を拭う。

ルイ「ごめん・・・」

私の頬に、温かいルイの涙が一粒、落ちた。

「・・・ルイ・・・」

「ルイの大事なものは、簡単に消えたりしないよ」

「・・・・ルイを一人にしたりしない」

ルイがしてくれたように、私もそっと指先を伸ばす。

そして、綺麗な目からあふれるしずくをぬぐった。

「・・・一緒に、いよう・・・?」

ルイ「・・・っ」

☆☆☆

頷いたルイの目から、また涙がこぼれて・・・・

私たちは、唇を重ねた。

☆☆☆

【イケメン王宮】ルイ 12話 Honeyルート前半(●´ω`●) ★ネタバレ注意★

や、やっと気品12000をクリアしました・・・(;´Д`)
12話も、選択肢とかあるのかな?と思いながらのレポです・・・

★★★


※早速選択肢ありました(`・ω・´)

誰かを・・・?
「誰かを、って・・・?」
ルイ「・・・近い将来、君が誰かを選ぶ日がくるって分かっていたから」


ルイを、じゃなくて?
「ルイを、じゃなくて?」
ルイ「・・・そうだね」



私はルイ以外なんて・・・
「私はルイ以外なんて・・・」
ルイ「・・・そう思ってくれてるだけで嬉しいよ」
→ Honeyキープしました!



※以下、ネタバレお嫌いな方は、スルーいただけますと幸いです!

↓ ↓ ↓

ウィスタリアのお城へ戻る頃には、もう夜が明けてしまっていた。

それなのに、部屋へ戻りベッドへ横たわっても眠気が訪れない。

メイドたちから聞いた話では、

シュタイン騎士団はまだ、国境付近に駐留しているらしかった。

(戦の元凶になってしまったルイが捕まって・・・・)

(・・・今は、一時休戦になっていだけなんだよね)

(ルイは・・・無事なのかな)

ベッドから身体を起こし、部屋の隅に置かれた真新しいドレッサーに座る。

ルイからこのドレッサーを贈られたのは、ほんの数日前だった。

鏡に映る自分をみつめながら、あの日を思い出す。 

それは、ルイを国王に、とジルに伝えた日のことだった。

ジル「・・・それでは、国王陛下の体調のよろしい時に、ご報告いたしましょう」

ジル「明日、宣言式についての説明をさせていただきますね」

「は・・・はいっ」

微笑むジルが 去って行き、緊張をため息と一緒に吐き出す。

(ついに、言っちゃったな・・・)

「ウィスタリアのプリンセスとして、ルイ=ハワードを国王に選びます」

たった今、ジルへ宣言した自分を思い出すと、

嬉しいような恥ずかしいような気持ちが胸を占める。

ルイ「・・・・げむ子」

呼ばれて振り返ると、ルイの穏やかな微笑みがあった。

(ルイ・・・)

幸せを感じながら、微笑みかえす。

側に来たルイが、私の手を取り、そっと引いた。

ルイ「一緒に、来て」

「え・・・?」

ルイ「見せたいものが、あるんだ」

 
【2/10】
ルイの部屋まで手を引いて連れて来られた。

中に入ると、ルイは部屋の隅まで行って立ち止まる。

「ルイ、どうしたの・・・?」

綺麗な刺繍の入った布をルイが引くと、

繊細な装飾が施されたドレッサーが現れた。

(・・・・綺麗・・・)

「これは・・・?」

ルイ「いつか君が誰かを王に選んだら、お祝いに贈るつもりだった」

ーーーーー選択肢ーーーーー

誰かを・・・?
「誰かを、って・・・?」
ルイ「・・・近い将来、君が誰かを選ぶ日がくるって分かっていたから」


ルイを、じゃなくて?
「ルイを、じゃなくて?」
ルイ「・・・そうだね」



私はルイ以外なんて・・・
「私はルイ以外なんて・・・」
ルイ「・・・そう思ってくれてるだけで嬉しいよ」
→ Honeyキープしました!
ーーーーーーーーーーーーー
 
(私は、ルイ以外を選ぶつもりなんてないのに・・・)

悲しくなって見上げた私の髪を、ルイの手が優しく撫でてくれる。

ルイ「・・・・・・俺が君に選ばれることはないと思ってたんだよ」

(あ・・・もしかして)

私を遠ざけようとして、突き放していたルイの事を思い出す。

(あの頃から、こんな贈り物を・・・?)

ルイ「・・・座って」

そっと促され、ドレッサーの前に座った。

鏡越しに目が合うと、ルイはふと笑って、私を後ろから抱きしめた。

「ル・・・ルイ?」

赤くなった顔が鏡に映って恥ずかしい。

ルイ「今は、もう・・・君が誰かのものになるなんて、考えるのも嫌だよ」

甘いルイの声が耳元をくすぐる。

ルイ「・・・ありがとう、俺を選んでくれて」

「ルイ・・・」

名前を呼ぶと、ぎゅ、と抱きしめる腕の力が強くなった。

なんだか甘えられているようで、愛おしさに胸が熱くなる。

「私こそ・・・ありがとう」

(ずっと、私を支えていてくれて・・・)

「・・・お返し、何がいいかな」

鏡越しに、ルイへ微笑みかけ、訊ねた。

ルイ「お返し・・・?」

「うん・・・贈り物へのお返し、何がいい?」

ルイ「・・・・・・・」

ルイは私の肩に顎を預けたまま、真面目な顔をして考え込んでいる。

(可愛いな・・・)

無性にその頭を撫でたくなるのを堪えていると、ルイが呟いた。

ルイ「げむ子と・・・」

ルイ「げむ子と一緒に、いろんなことがしたい」

ルイ「・・・これから、一生かけて」

ルイは祈るように囁くと、私の顎をひいて唇を重ねた。

「・・・それが、お返し・・・?」

唇が離れてから、小声で問い返す。

ルイ「そう」

「・・・楽しみだね」

額と額をくっつけて微笑み合い、

私とルイは、何度も優しいキスを重ねた。

(ルイ・・・まだ私、何もお返ししてないよ・・・)

思い出したら胸が切なく締め付けられた。

そっと、鏡に触れた時、不意に部屋のドアが開いた。

シド「何だ、起きてたか」

「・・・っ! シド・・・・」

驚いて腰を浮かし、ドアの方へ振り返る。

シド「情報、持ってきてやったぞ」

無遠慮に部屋の中へ入ってきたシドが、にっと口角を上げた。

シド「ユーリは予想通り、敵国にわたってたみてえだな」

シド「昨夜のうちに、城に到着してる」

「そう・・・・」

予想はしていたけれど、改めて聞かされると胸が痛い。

シド「・・・で、どうすんだ?」

「・・・ルイの無実を証明できる証拠を、持っているとしたら」

シド「ユーリしかいない」

「説得して、ユーリに協力してもらう」

シドの言葉に、私は迷わずそう告げた。

(ルイを助けるには・・・、この方法しかない)

シド「的に協力してもらう?」

「・・・うん」

シド「お前一度、そいつに裏切られてんだぞ?」

シドは呆れたようにため息をついた。

「・・・・・・」

応えられずにいたら、ドアをノックする音がして、

ジルとレオが部屋に入ってきた。

ジル「・・・失礼します」

ジルもレオも、沈痛な面持ちをしている。

良い知らせではないのだとわかり、胸に不安が広がった。

「何か・・・・あったんですか?」

震えそうになる声で問う私を見据え、ジルが重々しく、口を開く。

ジル「シュタインが、兵を引く条件を出してきました」

「・・・・条件・・・」

嫌な予感が胸をよぎり、眉を寄せた。

ジル「ええ・・・・」

ジル「シュタインの受けた被害の代償に・・・」

ジル「ハワード卿の・・・命を、と」


【4/10】
息が止まるほどの衝撃を受けた。

頭の中が真っ白になて、目の前が一瞬、かすんで見えた。

(ルイの・・・命を・・・?)

周りの音が遠く聞こえる中、

どくどくと自分の心臓が鳴る音だけが、やけに大きく聞こえる。

(ルイを・・・)

(殺すの・・・?)

ジル「処刑は、今日の午後だそうです」

ジルの声にはっと我に返った。

「そんなに・・・・早く・・・?」

(それじゃあ・・・たとえ証拠を見つけても、間に合わない・・・)

「ルイは何も・・・悪くないのに・・・?」

すがるように問いかけると、ジルは苦々しく目を伏せた。

ジル「ハワード卿にすべての責任を負わせる事で」

ジル「国同士の衝突を避け、戦を終わらせるつもりでしょう」

(そんなの・・・っ)

「ゼノ様が、そんな判断をするはずない・・・」

とても信じられなかった。

たった一度会っただけとはいえ、

ゼノ様が無慈悲な判断を下す方とは思えなかった。

ジル「・・・・国同士が衝突すれば、お互い支社が大勢でます」

ジル「騎士団員だけでなく、市民も、無事ではすまないでしょう」

(市民・・・)

そう聞いて思い出したのは、城下の子どもたちだった。

(戦争が始まれば、あの子たちをも危険にさらしてしまう・・・)

ジル「大公をはじめ・・・シュタインに一度芽生えてしまった、」

ジル「ウィスタリアへの敵意を弱めるには」

ジル「そうするしかないと、ゼノ様は判断したのでしょうね」

「でも、そんなひどい事・・・」

ジル「それ以上の「酷い事」がまかり通るのが戦争です」

「・・・っ」

冷静に告げるジルの一言に、息をのんだ。

レオ「・・・ルイも、それを避けるために・・・シュタインに行ったんだと思うよ」

ふと、ルイが去り際に見せた微笑みを思い出す。

(ルイは・・・)

(・・・ルイは、私の大事なものを・・・・)

(子どもたちを、守ろうとしてくれてるんだ・・・・)

動揺と混乱でぐちゃぐちゃになっていた頭が、急に冴える。

気持ちを落ち着かせてから、私は改めてジルとレオを見た。

「・・・要は、誰かが責任を負って罰を受ければ良いんですよね?」

ジル「・・・げむ子様?」

レオ「げむ子ちゃん?」

怪訝そうにする2人へ、ゆっくりと語りかける。

「私は・・・プリンセスとしても、げむ子としても・・・・」

「この国を危険にはさらしたくない」

「その気持ちは、ジルも、レオも、騎士団の皆も・・・」

「ルイだって、同じだと思います」

「・・・でも私は・・・プリンセスである前に、一人の人間として」

「愛する人を失いたくない」

きっぱりとそう宣言すると、ジルの瞳にわずかな動揺が揺れた。

ジル「・・・いったい、何を・・・?」

「私がルイに代わり、罰を受けます」

静かにそう言い切ると、ジルとレオの顔色が変わった。

レオ「・・・っ!」

ジル「・・・そんなことが、許されるとでも・・・・」

「そのかわり、ルイが戻ってきたら・・・ルイを、国王に」

(ルイ以上に、王にふさわしい人なんていない)

(たとえ、その隣に立つのが、私じゃなくても・・・)

ジル「それは・・・」

ジルが目をみはり、困惑を見せる。

「プリンセスの役目は、次期国王を指名する事のはず」

「これで・・・私の役目は果たされましたよね・・・?」

ジル「・・・・」

ジルは肯定も否定もせずに、黙って私を見つめていた。

「ルイは、王にふさわしい人間です」

繰り返し、そう告げて、ジルとレオを交互に見る。

「あの書簡のことも・・・」

「ルイの仕業ではないと、すぐに明らかになるはずです」

ジル「げむ子さま・・・」

レオ「げむ子ちゃん・・・」

2人が迷っているのがわかる。

だからこそ、思いを込めて、うったえるようにじっと見つめた。

(お願い・・・ルイのところへ、行かせて)

シド「見上げた根性だな」

それまで黙っていたシドが、愉しげな声を上げた。

次の瞬間、ぐん、と体が宙に浮く。

「わ・・・っ!?」

シドの方に担ぎ上げられたのだと気付き、うろたえた。

「シ、シド・・・!?」

ジル「待ちなさい、シド・・!」

止めに入るジルを振り返り、シドは人の悪い笑みを浮かべた。

シド「プリンセスの言う事は、この国じゃ絶対なんだろ?」

シド「面白そうだ、連れてってやるよ、お姫様」





【イケメン王宮】秘密のLOVELetter ルイ

「恋切手」がたまったので、ルイにも送ってみました 

お返事がきたよーっ!

          

タイトル:『返事』

手紙、ありがとう。

まさかげむ子から手紙が届くなんて、思わなかった。

俺もいつも感謝してるよ。手紙を書くのは得意じゃないけど・・・

君のためなら、いくらでも返事を書くよ

ルイ=ハワード 

          


おおお・・・ルイ ・・・なんてええ奴なんや  と思いましたぁ
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