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海の神に新居 社殿再建される 名取・閖上の日和山

2年ぶりに再建された富主姫神社の社殿。白木の香り漂う真新しい社殿に参拝客が祈りをささげた

 東日本大震災で流失した名取市閖上日和山の富主姫神社の社殿が17日、再建された。5月上旬の春の例祭でご神体が入れられる。震災で打ちひしがれていた港町の住民は「海の神」をまつる祈りの場の復活に、喜びをかみしめている。
 社殿は台座からの高さ2.5メートル、縦1.8メートル、横1.3メートルで、正面のひさしが長い「流れ造り」。ヒバ材を使っている。神社を管理する近くの閖上湊神社の総代や氏子、NPO法人がプロジェクトチームをつくって全国から寄付を募り再建した。
 同市閖上4丁目で被災した宮大工の男性(61)が、津波の直撃を受けた作業場から流された材木を一本一本捜し歩き、拾い集めてことし1月から制作。他の仕事を全て断って一日も休まず作業に当たったという。
 湊神社総代長の電器店経営伊東明さん(61)は「力強さを感じさせるお社ができ、感無量。閖上復興のシンボルとして参拝してほしい」と話した。


2013年03月18日月曜日

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