長谷川豊 【公式ブログ】 長谷川豊のAMERICAN JOURNEY FINAL

2013年04月


「HAPPY FATHER’S DAY!!」

 
 
うわ、最悪…。
 
そうなんです。
アメリカってね、日本と同じで、
母の日、とか父の日ってあるんです。
 
で、まさに、
長谷川の処分が出た、あの週の日曜日、
よりによって
 
「父の日(ファーザーズデイ)」
 
だったわけです。
 
 
 
 
本気で落ち込んだ。
人生で最悪の父の日だ。
 
誰がこんな父親に感謝するって?
 
今まで、仕事だ、仕事だって、
なかなか家にも帰ってこないで、
 
ニューヨークに来たら、
ゴルフだ、ゴルフだって家にはなかなかいなくて、
 
挙句の果てに、
横領犯の汚名ですか?
 
 
 
はっきり言って家の恥だよ。
 
 
 
子供たち、
嫁さん、
いや、それだけじゃない、親戚一同、
どれだけの迷惑だよ。
もう、まっとうに生きてけないじゃん。
 
 
 
 
家に帰りたくなかった。
はじめて、家に入るのが嫌になった。
 
こんな自分がとにかく嫌で、辛くなった。
外を散歩して、時間を潰している自分がいた。
 
 
 
 
 
12時を超えた。
さすがにもうみんな、寝てんだろ。
家に入ろう。
酒でもがぶ飲みして、
そしたら少しは寝られるだろ。
 
家は暗かった。
よかった。
家族、みんなもう寝てる。
最悪の父の日。
 
 
電気をつけた。

 

 

しかし、

 


僕の目の前に、こんな光景が飛び込んできた。







IMG_0483












 
 
なんだよ?これ?
 
模造紙?
模造紙を張り付けて作ったのか?
 
壁一面の…垂れ幕。
 
 
 DSC02134

 


 











涙があふれてくる…って!
おいおい、僕、そんなキャラじゃ…
 
 
HAPPY!
 

 


ハッピー?
ハッピーなわけないだろ?
 
 
 
涙が溢れ出す…
 
 
 
卒業!

 


 
誰が卒業だよ、誰が?
 
僕は…
 
クビになったんだよ!
 
悪いことして、アナウンサー、クビになったんだ!

 

 

 

 

涙が、止まらなくなってくる。
 
 
 
なんだってんだ!?顔がぐしゃぐしゃになってるのが分かる。
超カッコ悪ぃ。
人が殺された現場で、
平気でリポートして直後に焼き肉食える人間だぞ?僕は!
 
 
 
 
おめでとう お疲れ様でした!
 
 
 
 

 
…………
 
 
ウメ子だな…。
最後の「お疲れ様でした」の「た」の字だけ、
 
 
ピンク色じゃないか!
しかも、絵具、はみ出してるし。

きれいに塗れよ!

 

 


 
 
 
…… 
 
 
家族は
僕のために、
ステイプルズ(←文房具店)で
模造紙を買ってきていた。
 
 
 
家族は
僕を元気づけようと
垂れ幕を作ってくれていた。



突然ある日、横領犯の家族の汚名を着せられて、
いったいどれだけ辛かったろうか。
黙って、笑顔で、
それでも、きっと、好奇の目にさらされていたに違いないのに…。


そんな家族の苦労なんか知らないで、
僕が家の周りをうろうろしている間に。
みんなで色塗って。
壁に貼り付けて。
 
 
 
 
 
 
男ってのはね、
泣くもんじゃないっす。

分かってます。
 
ださいです。よわっちいし。
 
でもね。
すいませんが、あの日だけは泣きました。
ものっすごく泣きました。
 
ちなみに、あれ以来、
今日まで一度も泣いてないっす。
 
もう、一生分泣いたんで。
 
でもね、ようやく気付いたんです。
 
人間って、
一番の軸足がぶれると、弱くなる気がする。
何が一番大切か、
それが見えなくなると、
人間、心がもろくなると思うんですね?
 
僕は、翌日からすっかり
寝られるようになりましたし、
ご飯も食べられるようになりました。
 
毒舌人間、長谷川、すっかり復活♪

 

 

 

このブログを通じて、

やりたかったこと二つ目のこと。


少ない人であっても、

僕のニュースを聞いて、

心配してくださっていた方がいるらしい。

 

「長谷川、元気にしてるのか?」

「長谷川、大丈夫なのか?」

 

 

 

はい。

大丈夫です。

今、僕は元気です!

 

そう、ただ、伝えたかったんです。


気づいたので。


 
 
 
僕にとって、
 
何より大切で
 
何が何でも守ってやらないといけないのは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
こいつら(家族)だ!
(↑当たり前)

人間って、本当に大切なものを失うと、

力が出なくなる。

 

聞いたことはあったが、本当にそうだと思った。

僕はブログで3つのやりたいことがあった。

1つ目が謝罪。

そして、二つ目が…

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ニューヨークにおける、FCIの力は確かに大きかった。
気持ちいいほど、誰も連絡をしてこなくなる。

僕はある旅行会社と一緒に
企画を立ち上げ、
アメリカに住む日本の皆さんに


「こんなアメリカ旅行は楽しいですよ!」

という旅行の企画を作っていたのだが、
もちろん、HPからはその企画のVTRは
即時消されていた。

僕、出演してないのに。徹底してるもんだ。

そのお世話になった旅行会社の方に
メールを送る。
 
数日後、返信。

「あの企画がなくなってしまわないかが一番心配でしたが、続行のようでホッとしました」

そして、頑張ってください、
とだけ続き、その後一切の連絡はなくなった。
そらそうだよね。
返信くれただけでも感謝しなきゃ。
 
 
 
後に聞いた話だが、
FCIの営業の人間が
直後から精力的に日系企業を回り、
「ご迷惑をおかけしました!」
と言いながら、
必ずと言っていいほど
「長谷川とはもう連絡を取らない方がいいですよ」
とふれまわっていたそうだ。

なるほど。
 
誰も接触してこなくなったわけだ。
 
 
 

連絡があるのは日本の友人と仲の良かった先輩だけ。

「おい!長谷川、お前いったい何やったんだ?」

先日のブログにも書いたとおり、
フジテレビの中ではかん口令がひかれていた。
フジテレビの社内、
懲罰委員会に出たメンバーくらいしか、
何が何だか分からない状態だったそうだ。
 
後に人伝えで聞いた話だが、
アナウンス室のみんなが緊急に呼び集められ、
長谷川の処分が発表されたとき、
数人が上司に喰ってかかっていたそうだ。

いや、僕をかばう、とかでは全然なくて、
「何があったのかだけでも教えてください!」
と。
もちろん、言えない、の一点張りだったそうだが。
 

会社の、特に僕と接したことのある人間は
みんな知っている。

僕の性格を。

僕はかなり間が抜けている。
僕はまったくもっていい加減で、
多くの人に迷惑をかける人間だ。

でも、

多分、お金にまつわる卑怯な真似はしない。
っていうか、あんまりお金に興味ない。

特に競馬場での僕を知っている人間は
僕のニュースを聞いても、どうにも納得できない。

そんな人たちが
連絡をくれるものの、
僕も、正確に、順を追って説明できるような
そんな精神状態にない。
 
 

ネットでは、もはや、お祭り状態となっていた。

「長谷川、会社の金を着服して、ピアノバーに使ってたらしいぞwww」

あ、ピアノバーって日本で言うところの
キャバクラですね。
面白いもんで、ニューヨークのマンハッタンにあるんですよ?
完全に日本人しかいないキャバクラ。
もんのすごく高いのに、結構みんな行ってるらしい。

「いや、航空券をちょろまかしたらしい。総額数千万だそうだ!」

「ビジネスきっぷを申請して、自分はエコノミーで帰ってたらしい!」

このブログの2話目で報告したペットの住居費をって話もそのころ出てきた。

週刊誌も過熱する。

「女性従業員は『ざまあみろ』と言ってます(フジテレビ関係者)」
「あいつはもともと、自分って格好いいオーラを出しててね…女性評判は最悪でした(フジテレビスタッフ)」

僕、自分カッコいいオーラ出てたんだ(←悪い気しない)。
思わず鏡の前に言って確かめてみた。

コンマ2秒で、僕にはカッコいいオーラは皆無であることを知り、部屋に戻る。
なんで母は僕を福山雅治とうり二つに産んでくれなかったんだろうか。
 
 
  
なんとか、世話になった一人と連絡が取れ、
その週の土曜日に会えることとなった。
 
 
土曜日、
久しぶりに外出。
街に出て、マンハッタンの街並みを見る。

すごい。
精神状態で、こんなにも見え方が違うんだ…。

建物が、
高い壁が、僕に覆いかぶさってきて、
押しつぶしそうに見える。

今までは雄大な建物が僕を包んでくれてるようにさえ感じてた。

 


…書いてて思ったが、普通にどっちも気のせいか。
 
 
 
懇意にしてくださった方になんとか事情を説明する。
心からお詫びし、
こんな事になったことをただただ、謝った。
 
お礼を言って、家に帰ろうとすると、
信じられない看板が目に入った。
 
 
「HAPPY FATHER’S DAY!!」
 
 
うわ、最悪…。


これは刺さった。
正直な話、一番ダメージがあった。


僕はニューヨーク時代、とにかく仲間たちに恵まれていた。

詳しくはNY時代のブログを見ていただければわかるのだが、
仲間たちとの生活だけで、僕のブログは一項目ある。
最高の仲間たちだった。

せめて、詫び一つ入れられないのか?

「社員の動揺を抑えるためだ」

社長の言うこともわかるような分からないような…。
でも、このまま僕が無言でいなくなるのって余計に怖くないか?



結果、その週の土曜日早朝、
誰も絶対に出社しない時刻にW君監視の下、
荷物整理をして、
FCI
をあとにした。

僕の2年間のFCIの生活は、そんな風に終わった。




フライトの後でもある。
社長室を後にしたが、
もう、ふらっふら。
体力的にも精神的にも、相当にこれはきつい。

家に帰る。
家族が黙って寄ってきてくれる。
嫁さん、泣きながら抱きしめてくれる。

次男はいつも通りDSをしながら
「ねーお土産はー?」
と聞いてくる。

あるよ?いろんな意味で土産話が。


夜、家族に自分の口から説明。

長男は憤慨していた。
アメリカの補習校で、将来の夢、
「アナウンサー」と書いてくれた長男。
もう、絶対に目指してはくれないだろうな…。

長女のウメ子(4歳)は一緒に泣いていた。
とりあえず、




ノリで泣いていたと思われる。




直後に
「コウメちゃん、お茶漬けー」
と言って梅茶漬けを食べてたし。





そうだ。

僕も何か食べないと。
ご飯でもレンジでチンして、
いいな、僕もお茶漬けでも…。



これが食べられない…



驚くことに、
永谷園のふりかけをかけてるのに食べられない!

永谷園、関係ないが
とにかく、力が出ない。

だめだ。

こんなんじゃ!

ねむれない!

ダメだ!

これじゃ倒れちまう!!





何なんだ?このかわいそうな感じ?
僕らしくもない!
偉そうで尊大で、女子アナに毒づいて、
へらへら笑って…

みんなから文句言われてんのに、
気にも留めない。
そんな打たれ強い自分、大好き!

そんな感じじゃないか、長谷川って!






そうだ。
ゴルフ!!
僕はアメリカに行ってゴルフが大好きになったんだ。

少しでも運動すれば、
ご飯も食べられる。
きっと夜も寝られるぞ!



打ちっぱなしに行く。
打つぞ!
100球だ!
思いっきりナイスショットして、気を紛らわすんだ!




50球打った段階で、
完全に体が動かなくなった。
うずくまる様にして、倒れこんだ。

隣のおじさんに残りのボールをあげて去る。

「おいおい、お前、大丈夫か?」

と心配するおじさん。
はい。大丈夫じゃないですね。諸般の事情により。




ネットを見てみる。
うわ…ものすごい…
打たれ強いっつったって、さすがにこれは…ちょっと…


その中でもショックだったのが
ウィキペディアだった。

誰でも編集することのできるこのサイトは
僕を攻撃する最高の場となっていた。

僕の好感度を上げるような書き込みは即時削除される。

反面、僕を中傷するような書き込みは完全に維持される。

今までもずっとそうだったが、
だが、かつては一つ、実はウィキペディアの中で
ちょっと嬉しい記述があって、

僕はあるアイドルグループを応援していたのだが、
昔、僕のウィキペディアには
「このグループのファンだ」
と書かれていて、結構それが嬉しかったりしていた。




…あ…AKBとかじゃないです。
僕、アイドルとか、好きじゃないんで。
まぁ、いいや、この話はもう。




ファンの人が書き込んでくれていたのだろう。

なんだか受け入れてもらってる感じで嬉しかった。





事件から2日後。

当然、その書き込みは削除されていた。
そうだ。
僕は世間ではもう、横領犯だ…。
僕みたいな存在は、逆にみんなに迷惑かける。ファンだなんて、言えない立場になったんだ…。


FCI
HPを見てみる。
おいおい…
僕が出ている作品、
僕が出演しているインタビュー
僕がスタッフとともに作っていた企画まで消去されてる!

なんだ?これ!?
なんでこんなにエキセントリックな反応になる??

この作品はディレクターたちの作品だぞ!!?
僕がナレーションを当てている作品まで消してるのか?!

なんで、彼らの作品が消されなくちゃいけない?
ディレクターたちは何も悪くないだろ!!


FCI
内では、即日、
全スタッフに指令が出ていた。

「長谷川に対して連絡を取ることを一切禁ずる」






夜、寝られない。

何も手に付かない。

僕の人生で、一番つらく、厳しい5日間。



しかし、



あの日から5日後。
僕の目に、あるものが飛び込んできた。



僕は、
何が一番大切なのか、やっと、やっと知ることが出来たのだ。



とにかく、一番やりたかった視聴者の皆さんへの謝罪はできた。

伝わっても、伝わらなくても。

 

でも、読んでて、多くの人が思った気がするのだ。

謝罪はわかった。

謝罪は。

じゃあ…

 

去年の6月に謝れよ!

 

はい。これが正論になるんです。

今、2013年よ?

何か月たってんだ?と。

 

そう。

僕はあの時、辞めるわけにはいかない気がした。

僕が、14年続けてきた

これはただの僕の意地だった。

 

 

少しだけ、あの時のことを話させてほしい。

時間を2日前のブログの直後まで戻す。

 

あの日、僕に起きたことを続ける。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
絶望的な状況で、フジテレビを後にする。
目の前に広がるレインボーブリッジ。
僕は自信と誇りを持って、
14年間この光景を見ていた。なのに今は…。
 
上空に鋼色の空が広がっている。
雨降ってないだけましか…。
 
僕は小倉さんと笠井アナに連絡をした。
謝りたい。
とにかく報告しないと…
 
僕の電話を受けた小倉さんは
とにかく驚いていた。
とにかく、今、どこだ?と。
笠井を連れてすぐ行くから待ってろ!とのこと。
 
しかし、人事部から連絡が入る。
 
「長谷川君、すぐにニューヨークに戻るように」
 
ちょっと、待ってくれ…混乱してるが、
今はまだ、多くの人たちに先に謝りたい…。
僕は頭を下げなければいけない相手がたくさんいる…。
 
僕は自分のお金ですべての費用をねん出するので、
1日だけでいいので猶予をもらえないか?と懇願。
 
W君からもメールが来る。
「延泊は認められません。即時帰米してください」
 
小倉さんたちにすら会えないのか…?
あんなにお世話になって…詫びすら入れられないなんて…
 
空港行きのバス停に荷物を持ってゆく。
 
お?
おお??
見慣れた人がって!おい!
 
小倉さんと笠井さん、
バス停に走ってきてくれた。
 
周りの人、大注目。
 
涙が出るほどうれしかったが、
とにかく、頭を整理しながらあったことを報告した。
 
二人の落ち込みようと言ったら…。
 
小倉さん、これまでどれだけ可愛がってくれたか…。
笠井さん、これまでどれだけ迷惑かけたか…。
 
言葉少なのまま、
バスが来てしまう。
笠井さん…じっとしてられなかったのだろうか?
「空港に到着する時間、見てくるよ」
時刻表を見に行った笠井さん。
 
その時、それまでほとんど口を開かなかった小倉さんが僕の目を見ていった。
 
「長谷川さ、俺思うんだけどさ…」
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
ニューヨークまでの飛行機は14時間。
一睡もできるわけない。
 
でも、不思議なもんで。
面白いもんですねー、ああいうときって。
逆にあまり何も考えられなくなって。
 
とにかく、天井を見つめながら
ぼーーーっとしてました。
 

 


僕の人生、ほとんど目の前にマイクがありました。
 
子供のころから何かイベントがあると、司会は僕。
 
高校のとき、
僕、柔道部で…
ん?
あぁ、柔道部でした。
超弱かったけどね。(一応、黒帯持ってます)
 
でも、話すの、得意だろって、
記念に出た弁論大会で県優勝。
そして、全国大会では3位。
 
声いいよねって、
ほとんど練習せずに出た国民文化祭の朗読大会では全国1位だった。
 
以上、プチ自慢でした。
 
僕の人生で、マイクを取ったら、
僕なんてカスしか残らない。
 
フジテレビを受けてる時、
当然、日テレさんも2次、テレ朝さんも書類通過、TBSの事前セミナーでも、
最終の3人まで残っていた。要は全部受かってた。
フジテレビ、受けに来てた男子学生3000人ほどの中で、
僕はただ一人内定をいただいた。
1999年入社組、同期の大学生で、
全国で1番最初に内定をいただいたの、
僕です。その僕が…
 
以上、プチ自慢パート2でした。

 

 

 


 

茶化すな!と?

 

了解です。続けます。


 
僕がこんなことになったら、
僕が受かるために落とされたみんな、なんて思うんだ?
優秀な他の学生、沢山いたのに…。
 
力が出ない…
僕は今…
カスだ…。
 
 
気が付くとJFK空港にいつの間にか到着していた。
空港から出ると、
 
あ、あれ?
 
「Mrハセガワデスカ?」
 
ハイヤーが横付けされている?なんで?
そのままFCIへ連行された。
 
車の中で、iPhoneを付けて、ヤフーを見る。
記事が目に飛び込んでくる。
 
「長谷川アナ、降職処分!」
 
フジテレビ、記者発表してる。
なんてことだ…。
人生で東スポの一面は飾ったことはあったが、
ヤフーのトップを飾ったのは初めてだ。
 
いや…そこじゃない。東スポはいい、この際。
あぁ。これで、日本の皆さん、みんなに知れ渡ったわけか。
みんな、どれほど落ち込んでるだろう…
家族みんな、どれだけ、
辛い思いをするんだろう…
 
FCI
に上がる。
社長がいつもとはずいぶん違った厳しい顔で言う。
 
「長谷川君のした行為は許しがたいものである」
 
何言ってんだよ、爺さん、
あんた、会社の金使って、ゴルフ、何百ラウンドしてんだよ。
 
と、毒づいてる余裕はなかった。
 
 
 
 
「明日より、君は帰国準備に入りなさい。あと…
 
 
 
 FCI職員に、今後一切連絡しないように」
 
 
 
…………へ?…………



このブログを開設して、
1
日目から実は多くの記者の方々からご連絡、いただきました。
「記事にしましょうよ!」って。

そんな記者のみなさんに、出来るだけ説明しました。
いえ、今後は想像されてるような展開じゃないんですって。
ごめんなさい、暴露ブログとかじゃないんですって。

記者のみなさんの、あのガッカリ感、漂う顔と言ったら…(苦笑)。
 
 
 
だって
最初から言ってるじゃないですか…
文句あるなら、裁判してるってば。
1話目、見てください。
写真付きで、「お世話になったフジテレビ」って。
ニューヨーク行きの時も、
どれほどのサポートだったかって…書いてるじゃないですか…。

でもね、
みなさん、見ておいてくれたはずです。

これがネット社会の現実なんです。

言ったでしょ?保存しといてくださいねって。

言ってなくても、やってなくても、
長谷川、
「フジテレビの暴露ブログ」を立ち上げて、
「フジテレビの糾弾」を始めて、
フジの仲間からは痛い奴、って勝手に言われて…。
コンビニ、行ってみてください。今、まさに雑誌とか売ってるんじゃない?
長谷川のブログ、「怨念ブログ」だって(←ちょっと面白そう)。


いいですけどね。
慣れっこです。
僕は、もともと、そういう対象になりやすい人間なだけです。
どうせ、びくともしないし。やりやすいんだろうな。

昔からそうです。
CS
の放送とかで、ディレクターさんと相談して、
打ち合わせして、
1週間前からあおっといたからねーどんどん暴言はいちゃってよ~」
放送が終わったら、いつの間にか暴言アナ。

ディレクターさんが用意した
マルチプレゼンを順番通りにスタジオ解説して
こんなニュースが…ってやったら
いつの間にか、民主党支持してる偏見報道アナだってさ。
2009
年の衆院選、
僕、投票したの、自民党若手の臼井正一さんだぞ?
彼、何やってるのかな?
頑張ってたから応援してたのに。
 
 
 
なんて愚痴っててもしょうがないので、
話を進めると、
僕が去年の6月から
とにかく一貫してどうしてもしたかったこと、
それが視聴者のみなさんへの謝罪でした。
直接会えないから。

テレビで、僕を応援してくれてたみなさんに、
こんなことになって、ただただ、謝りたかったんです。
 
たったそれだけ?

「たった」?

そんな風に、僕は思わない。

僕は中学生になった長男がいます。
自慢の息子です。
小学3年生の二男がいます。
素晴らしい息子です。
幼稚園の年中となった娘がいます。
可愛い、最高の子供たちです。

 
いつも
ずっと、
やつらに言ってきてたんです。
 
「悪いことしたんだったら謝りなさい」
 
 
 
政治家、追いまわして、
取材対象者追いまわして、
僕はずっと言ってたんです。

「説明責任は感じないんですか?!」
「謝罪はないんですか!?」

ほかの局のリポーターより、
ずっと僕はきつい取材をしてました。
質問をしてました。
なのに、
自分のことだけ、だんまりってか?
説明もせずにフジテレビで守ってもらってますってか?

出来るか!そんな真似!


ずっと、ずっと、どれだけつらかったか!!

子供たちの親として、取材者として、
どれだけに恥ずかしかったか!
 
 
フジテレビの暴露話?
 
いいですよ?
じゃあちょっとしましょうか。
僕があんなことになって、
フジテレビが僕に何をどうしたと思います?
 
当時の発表、ネットで検索できるでしょ?
 
見てみてください。
 
どこに書いてあります?
 
「横領した」って!
 
一言でも書いてありますか?

「経費」を「不正使用」したんです。フジテレビは事実を言っただけです。
 
懲罰委員会、完全にかん口令が敷かれたんです。
長谷川がこれからの社内での生活、しにくくならないように配慮してやれって
誰かが言ってくれたそうです。
 
僕、去年の7月に
日本に戻ったんですけどね、
帰った翌日から、みんなが飲みに誘ってくれて、
後輩が集まってくれて、
先輩が誘ってくれて…。
 
お昼なんて、毎日のように著作権部の人たちが
「長谷川君、お昼行こうよ」って。
僕が一人にならないように。
「大丈夫だよ!著作権に長谷川ありって言われるようにしてやろうよ!」って。
そんな8か月を送ってきました。
 
辞めるって言って、
どれだけ慰留してくれたか。
みんな、何回送別会、開いてくれたか。
局長なんて、退職届すでに出してんのに、
「僕のスタンスは慰留で変わらないから」って最後まで言い続けて。
「時間、あけようよ、ご飯行かないか?」って。
 
ネットのみなさん、
僕は2年日本を離れていたので
なんだか良く分かりませんが、
今、フジテレビがずいぶん社会から嫌われている状態なことは
僕も感じています。

僕は良く分かりません。理由は。
本当に日本のテレビ、見てなかったんで。
でも、
 
あんまりフジテレビの元仲間たちのこと、

「ウジテレビ」とか言ってバカにされるのは
僕もなんだかつらい気持ちがします。

みんな、フジテレビの中で働く多くの人間のこと、
誤解しないでほしい、とは思います。
僕は少なくとも、本当にお世話になったし、
恩義を感じてます。今でも。 
 

 
分かってます。
こんなこと言っても、どうせ、僕の言葉なんて、
ほとんど届かない。

書き込みも予想つきます。
「フジテレビに買収されやがった」的な。
だから最初から決めてる内容だって言っても関係なし。
 
僕を横領犯だ、と見る人間はこれからも減ることはなく、
子供たちもこれからもつらい思いをするでしょう。
 
それでも、
僕の声が、届く人がいるかもしれない。

小さな声が届く可能性も、

きっとあると信じます。

 

そんな僕自身の正義のために辞めたのです。

 

僕を応援してくれてた、

すべての皆さん。

 

 

本当に、

 

 

本当に!

 

 

 

 

 

 

 

すいませんでした!!!

 

 






あー、今晩から少しはうまい飯、食える♪








ん?これで終わりかって?
いやいや(笑)。
これでおしまいなわけないでしょ?
これじゃわかりませんもんね。
「なぜ辞めたのか?」が。

さーて、
謝ることは謝った。
いつもの僕のペースに戻すぞ!




長谷川です。
 
やっと、僕に起きた事、僕がした事、をある程度の説明が出来ました。
相当に嘘偽りなく、書いてる自信はありますが、
もちろん、これはあくまで僕の視点からの話であり、
僕の一方的な話であることはご存じのとおりです。
 
僕はフジテレビを辞める時に、
このブログを立ち上げようと思いました。
 
「ブログを始めるために退職」
 
こんな理由でフジテレビを辞めた史上初めての阿呆だと思います。
 
僕はこのブログにおいて、
3
つのことをしようと考えました。その一つを
やっとできる状況になりました。
 
はい。
 
 
息吸って…
 
 
ふーーーーっ
 
 
 
……
 
 
 
 
 
本当に…
 
 
 
 
本当に…!!
 
 
 
 

 
 
すいませんでした!!!
 
 
 


 
はぁ…
 
 
よかった。
ちょっとすっきりした。
 
 
 
はい?
なんです?
なんだそれ?って?

いや、だから、やっと出来たのです。
謝罪。

??

意味が分からない?

あー。
説明します。説明しますから。
 

僕ね、嫌いなんです。
あの、日本人的なやつ。
何の話かって?

ほら?ありません?
記者会見、とか言って。
いきなり、スーツ着た副社長(←社長は出てこない)とかが出てきて。

会見場に現れて、
いきなり、
「お騒がせして申し訳ありませんでした(深々と一同、礼)」
フラッシュ、パシャパシャ!みたいな。
うわ、15秒も頭下げてる、みたいな。

あれ、大嫌いなんです。
あ、僕の感覚ね。これは。

でも、言いたくなりません?
「騒いだのは、こっち(マスコミだけ)だよ!」
ってか、別に、騒がせた事って、それ自体は悪いことなのか?
何があったのか、まず説明しろよって。
何に謝ってるのか、言えよって。
 

僕の感覚ではね、
まず、何が起こって、その経緯は何で、
だからここについて間違ってるんだって言わないと、
それって謝罪じゃなくて謝罪ショーでしかないって感覚があるんです。
 
 
 
おととい、僕のしたことについて、
ざっくりと説明しました。
多くの応援コメント、本当にありがとうございました!
全部読ませていただいてます。
ほんと、嬉しかったです。励みになってます。

でもね

それ以外の方々のコメント、見てみてください。
彼らは誹謗中傷なんてしてない。
冷静に見て、
僕のあの時の判断って、やっぱり間違ってるし、
会社に迷惑かけちゃったんです。それを指摘してくれれてるだけなんです。

僕はブログを開設するにあたって、
すでに、ほぼ全話、すでに書き終えてまして、
今日の段階で、誠心誠意、謝罪することはもう決まってたんです。

あのコメントたち、承認、どうしようかなーって
迷ったんですよね…。
バレバレですもんね。この展開…。

そうなんです。昨日のブログの冒頭で悩んでたの、これです。
きつめに見えるコメントこそが、今回の本質です。

 
このブログでは、出来るだけ、当時の僕の状況と心境を
正確に、綴っていこうと考えていました。
要は、僕の体験を読み手の皆さんに疑似体験していただけるような…。
W君やⅠさんにも、当時のどろどろした感情を思い切りぶつけるようにしました。

W君について、ちゃんと書いたので、分かった人は分かってるとおりです。

コメント欄にもたくさんありますね。

きつい態度をとったかもしれないけれど、

彼、「僕のため」に本当に頑張ってくれたんです。

あんなことして、彼の得には全くならないんだから。

Ⅰさんもそう。今でも苦手ではあるけれど、

嫌われ役を仕事でしてくれてるだけなんです。

ただ、僕に何が起こったのかを説明する上では、

省くのは不可能な人たちであった事は事実です。 


会社の金を横領し、私腹を肥やしました
ってことだけは絶対にないです。
使い込みも全く違います。

それは誓います。
そんな意思も一ミリもありませんでした。

そもそも、お金、取る気なら、もっと別の方法でやるし。

ってか、そんな余計なこと考えられる状態じゃなかったし。

渡米直後なんて。

でもね、虚偽報告は間違いなく責められるべき。

横領と、そう捉えられるきっかけを作ったのは僕自身です。
みなさんの指摘の通りなんです。
英語も出来ないのに、ふらっとアメリカに行ったり。
みんなにいい顔しようとして、
いい加減に、
じゃーこーしましょー
じゃーあーしましょーって。

「批判的なコメント」、いただいた皆さん、
みなさんのは批判コメントなんかじゃありません。
ただ、冷静に分析し、僕の間違いを指摘してくれてるだけってちゃんとわかってます。
だから、そんなコメントをくれた皆さんにも感謝しています。
 
→続く


さて…長谷川、基本的に、よほど文章が長すぎる!とか、

いくらなんでも誤字・脱字が多すぎる!!って以外は、

コメントをほぼスルーで承認してるんですが…

浅はかだったかな…?

昨日一日で、結構みなさんに読み解かれてしまったみたいですね。



書き手として、下手くそだな~(苦笑)。

もっとちゃんと引っ張れると思ったんだけれど…。

かと言ってねぇ…気づいてる人のコメントばかり消し去っててもねぇ…。



そうですね。

結構な数の人が気付き始めてる通りです。

そう。

だから、僕は否定的なコメントも積極的に載せてきたんです。はい。なはは。



まぁいいや。この話は明日。

さて、では昨日の続きです。

お気づきの通り、完全に、「当時の僕のまま」で文面を作ってあります(苦笑)。









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







赴任から

時計の針を1年と8カ月進める。



僕たちの家族はすっかりニューヨーク生活にも慣れ、

子供たちも英語も覚え始めていた。

僕の仕事も慣れ始め、とくダネ!のニューヨークコーナーは

視聴率も絶好調だった。



2012年3月。

ずっと親切にしてくださっていた労務担当の方が

報道に引き抜かれる。

さすが優秀…。頑張ってもらいたいなぁ…。


が、その後任がまた…大変な感じの人だった。


みなさん、周囲に一人くらいいません?


「違うから」

ってみんなに言われてるのに、

とにかく、いったん思い込んだら、絶対に人の話、聞かないタイプの人…

新しい労務担当、Ⅰ氏はまさにそんなタイプの人間だった。

長谷川、一番苦手なタイプ。

現場的な感覚から言うと、最も制作現場にいちゃダメなタイプ。

決めつけたり、人の意見、柔軟に聞き入れられないと、

事件の現場が自分の思っていたのと違ったときに、

対応できない。

柔軟性のない人って、説得するのも面倒くさいし、

長谷川、そういう人間、可能な限りスルーしてきた。



その時もスルーしたかった。

でも、出来るわけない状況もある。



ある日、突然、Ⅰ氏がニューヨークにやってきたのだ

前触れなく!



会議室の呼ばれた長谷川の前に、笑顔のI氏。



「よっ!久しぶり」



うわっ!出た!気持ちわ…いや、お久しぶりで…

っていうか、何しに来たの?この人…?



「まぁ、座ってや」



頼むから変な感じの関西弁やめて。

うわ、何かキメ顔作り始めた…。



「ええかな~長谷川、あのさぁ」



Ⅰ氏はなんだか得意顔で、2枚の書類を出してくる。



「長谷川~なんやろね?この2枚の書類は?説明してくれる?」



よく覚えてないが、

とにかく、Ⅰ氏は長谷川が書き換えた敷金についての書類と、

実際に支払っていた「家賃の先払い」を示す書類を提示してきた。


1年8カ月。


長かった。本当に初めての海外生活。

色々あったし。結構忘れてることも多かったが、

でも、さすがになんとなく思いだす。

そして、このⅠ氏がキメ顔をしている理由も察しが付く。

さしづめ不動産業者を脅しかけて、

書類を全部提出させたのだろう。



Ⅰ氏は得意顔だった。

とにかく、終始、あなたは名探偵コナン君にでも憧れてるんですか?的な口調で詰め寄ってくる。

ぐむむ…久しぶりに生理的に受け付けん…ではなく、

さて、どうしたもんか。


Ⅰ氏の中では

こいつ、領収書を書き換えている!!

横領犯見つけたぞ!!

俺の手柄だ!!


という図式が完全に出来上がってるらしい。



いや…書き換えたがよ…

まぁ…一般的に、領収書の改ざんって、横領の時によく目にするがよ…。

こっちだっていろんな事情ってもんが…
でも、目の前にいるの、最も説明を聞かないタイプだ…。


のらりくらりしながら

なんだか僕は途中から腹が立ってきた。


そもそも、長谷川になんでいの一番に話を聞きに来なかったんだ?

当事者の僕に真っ先に話を聞いたらいい。全部の話がわかるじゃないか。

なんで、不動産業者や周辺を言い方悪いが捜査するような真似をする?


しかも、この敷金として登録したお金を

僕がうまいこと、取ろうとしている、と決めつけている。


だから、敷金って言ってもセキュリティーデポジットなんだから

帰任時に返すんだってば!

全額。

ってか、すでにその分は用意できてるし。


長谷川、書類の書き換えを認め、素直に謝罪。

詳しい事情は話さなかったけど、

速やかに返金することを約束する。


翌日、全額返金。



まぁ、しょうがないわな。



冷静になった今、考えたらわかる。

そりゃ駄目だ。いや、まぁ事情はあったとしても、

会社に正確な報告をしていないのはダメだ。

いくらなんでも、僕の取った行動も冷静さを欠いていた。

報・連・相がなってない。

当時の自分を振り返りながら反省。


反省文も翌日、人事に提出。

どれだけパニック状態だったか

丁寧に説明する。

誤解を受けたかもしれないが、

とにかく、返す予定のお金であったことは強調。



すると、しばらくして、懲罰委員会が開かれる、との連絡。



あちゃ~

やっちまったか。

懲罰委員会ってことは、処罰されるってことね。


参ったけれど、しょうがないや。


当時、本社に送った顛末書にも書いてあるが、

とにかく、必要と思ってやったことだが、

今にして思えば、

回避できる方法はいくらでもあった。

大反省だ。しょうがない。処分を受けるしかない。



人事部が窓口、と言うので、

懲罰委員会に提出してもらう資料を提出。

13点提出した。


その一部こそが、これからアップする、と約束した(←もうちょっと待ってくださいね)

個人メールであり、労務担当とのやり取りメールだった。


今回はすべての人にそれらを見ていただきたかったので、

つまり、懲罰委員会の方々と

出来るだけ同じような視点で僕のケースを見ていただきたかったので、

PDFで資料アップすることにしたのだ。



はぁ…また会社に迷惑かけちまった…。

もともと、僕は問題児だからなぁ…。



自己嫌悪。



スタッフのみんなにも謝らないと。

謹慎とかになっちゃうんだろうなぁ…。

減給は免れないよなぁ…。


あぁ、嫁さんに怒られる。


仕方ない。

また、懸命に働いて取り戻そう。






6月11日。月曜日。

日本に戻って来い、と呼び出される。


あぁ、処分だ。

憂鬱だ。でも、みんなに迷惑かけちゃったししょうがない。



人事部に来い、と言う。


よりにも寄って、

そんなタイミングで、西山喜久恵アナに遭遇



「あっら~~~はっせ~~!元気ぃ??」



元気なわけないっす。マジで。先輩、今、そんな感じじゃないっす。



「なんでいるの?ねぇ、なんで?仕事?」



まぁ、広い意味に仕事っす。

いや…仕事じゃないか…。

いいすね…先輩、いろんな意味でまぶしいっす。



素晴らしいテンションの西山アナをやり過ごし、

人事局長室へ。



あぁ。

やだなぁ…。

何言われるんだろ…。

減給かなぁ…。

停職?謹慎かなぁ…。




「長谷川君、君に対する処分が出ました」



はい…。




「社員就業規則第74条4項(←書類の虚偽記載)、ならびに…






「社員就業規則第74条1項(←業務上横領)に違反したことにより…」





え。

なんて?

横領??

あれが、横領になるのか?







「主任から主務職1級(←新入社員)への4階級の格下げ、さらに…









 ニューヨーク支局勤務の解職、

 そして











 アナウンス職の剥奪
とする」






これが、あの日、僕に起きたこと。

そう言えば、領収書、なんて書こう

 

ここで迷った。

 

正確に「家賃を先に払いました」と書くと、

間違いなく、W君の目に触れるわけだ。

 

すると、実は家賃の値下げ交渉が出来ていないことがばれてしまう。

ここまで頑張ってきた不動産業者さん。

立場を悪くするのもなぁ

 

もう一度、業者さんに相談。

ベテラン担当者さんの助言で

「ペット手数料」と書いておいた。

ペット不可のところを飼えるようにしてもらいました、的な。
 

契約成立。
良かった。本当に良かった。

家族も無事、渡米。

 

家族が来たのが10月4日。

家の契約にサインが出来たのは、なんと
10月3日だった。

ほんと、ギリギリだった。

 

これは普通の人には理解できない感覚だろう。

でも、海外駐在を一回でも経験している人なら理解してもらえるかもしれない。

家族が来る1日前まで家のサインが出来ない

どれほど恐ろしいか。
ほんと、恐怖だった。

 

空港で嫁さんと家族たちを迎える。

 

嫁さん、可哀想に

体がずいぶん痩せてしまっていて、ずいぶん苦労かけさせてしまったか。

そらそうだ。子供3人、犬一匹。

女手一つで引っ越し手続きまで全部してくれたんだから。

きっちり、家を確保できてよかった。

本当に心からホッとする。

 

 

数日後、

フジテレビ本社の人事部の労務担当から連絡が入る。

 

「長谷川君、このペットの手数料ってなんだい?」

 

この担当者、とても優しい方だった。

色々な事情から急な渡米となった僕たち一家のことを

とても気にかけてくれていた。

 

僕は事情があって、色々かかったお金だが、

当然お支払いする、と伝える。詳しくは話さなかった。

 

「長谷川君の家には、本当に迷惑をかけたからね。

 急な渡米で、何かとご入用だとは思うし、

 出来るだけ、長谷川家の負担にならないようにしてあげたいな」

 

助かる申し出だった。

正直な話、相当な出費だったし。これからの生活に不安もある。

 

僕は、では、と甘えることにする

「セキュリティーデポジットで申請できますか?」

 

セキュリティーデポジットについて、解説する。

 

日本語では、敷金と訳されがちだが、
日本のいわゆる「敷金」の概念とは
ちょっと違う。

 

基本的には「預けるだけのお金」。

 

テナントが夜逃げなどをしたときの、大家さんの保証となるお金らしい。


…夜逃げ前提の預け金があるとか、さすがアメリカ。

一応、僕の受けた説明では、

日本と違い、アメリカでは、家を借りた際、

住んでいた本人が退去する時に
家の清掃などを行い、

きれいな状態にして大家に返却する。

そのお金は自分持ち。

もちろん、僕が日本に帰国する時も、そうした。

僕の場合は20万ほどかけて、壁をきれいにして返却した。
(あとから聞いた話だと、そうではない不動産もあるらしい)

まとめると、要は「(基本的に)全額返すお金」

 

これで、帰任時に、フジテレビに対し、そのお金を返せばいいし、

当面の不安もかなり解消された。


これでだれも傷つかない…。
良かった。本当によかった

 

もちろん、この労務担当の方とのメールのやり取りも、

全部残っている。

確実に後日、ファイルとしてアップすることを約束する。
残念なのは、最終的に、

「では敷金で登録してください」

と伝えたメールだけ不用意に社内メールで送ってしまった。

こういうメールは個人メールでしておくべきだった。
そのため、残念ながら、今、僕の手元にはないが、

確実にフジテレビ社内には残っていることを報告したい。

フジテレビ人事部がそのメールを持っていることは僕自身で確認している。 

 

 

とにかく、こうして、僕のニューヨーク生活は、

多くの方々の協力を得て、ようやく幕を開けたのだ。

なんと、30そこそこのW君は

日系不動産会社を立ち上げ、ニューヨークで頑張っている

その社長本人をFCIに呼び出し、

直接、クレームを入れたというのだ。

 

ここで一つ、報告しておくことがある。

 

僕はこのブログにおいて、

自分の反省点も踏まえ、自分の取材したすべての内容を

公表する覚悟だ。

 

ただ、一方的な発言は何の説得力もないことは理解している。

 

現在、僕はこのブログ上にPDFファイルをアップできる準備を進めている。

 

僕に何が起きたのか?

それをしっかりと説明するためにも、

僕は様々な資料をこのブログ上でアップしてゆく。

 

このW君が不動産会社を呼び出しプレッシャーをかけたことなど、
その度に、僕はその担当者から報告のメールを受け、
そのメールは僕の個人メールとして残っている。

準備が出来次第、
そのメールや資料を順次、公開する。
公開する理由はもう一つあるのだが、それは後日、記載する。 

 
さて、話がよれたが、

とにかく、僕の家族はこのままでは、

本当に宿無しになる寸前まで追い詰められた。

 

不動産会社の担当者は

完全にあせっている。

 

僕は

「何とか知恵を絞りだしてほしい」

と訴えた。

多分、僕が一番あせっていた。

 

不動産会社の担当者は

懸命に考えてくれ、こんな提案をしてくれた。

 

「家賃を先に収める方法はいかがですか?」

 

 

 

大事なところなので、解説する。

 

 

 

僕たちアナウンサーの赴任期間は基本的に3年間。

佐野アナも、野島アナも福原アナも。

基本3年。

大体その周期。

 

僕の家の家賃をひと月に5000ドルと仮定しよう。

 

不動産会社が見つけてくれた家は

もともと、ペットが飼えない家だった。

それを不動産会社が説得してくれ、

やっとの思いで借りられる可能性のある家だった。

 

間違いないことは、

家賃はもう下がらないことだった。

 

僕は先に、毎月500ドル分、合計すると3年間分で日本円で

200万円ほどを先に払い込む。

大家さんには「家賃4500ドル」と契約書に書いてもらう。
 

こうすることによって、何が起きるのか?

 

 

 

フジテレビに提出する、家の契約書には

 

「毎月500ドルの値下げ交渉、成功。

 毎月の家賃は4500ドルに下がりました」

 

と書けるようになり、
不動産業者はW君にこれ以上責められることもなくなる。


僕にとってもあと2日と迫った家の交渉も成立させることが出来、

僕や僕の家族は少なくとも屋根のある場所で生活を始められる。

 

僕は不動産の担当者の努力と知恵に感謝し、

その提案に賛成した。

 

って言うか、それしかないし。

当時2歳の長女を、渡米直後から野宿させる親なんてまずいだろ。

犬。いるし。ホテル、泊まれないし。
言うまでもなく、友達、いないし。

 

その200万円は

フジテレビから渡されていた仮払金からいったんは支払う。 

仮払金とは、ニューヨークで住む様々な準備のために、

預かったお金で、使った分を後ほど本社に報告。

 

これにより、僕の持ち出しが少なくて済むので、

とても助かるのだ。

 

でもあれ?

 

そう言えば、領収書、なんて書こう

 

ここで迷った。

どうしよう…。

 

今更契約できない?

 

 

 

何言ってるんだ?

ほんとに家族が来るまであと2・3日。

家がなかったら、どこに僕の家族は泊まるんだ?

2歳の長女も含めて、子供3人と犬一匹だぞ?

 

 

詳しく話を聞くと、

W君から値下げ交渉をもっとしろ、とプレッシャーをかけられているらしい。

なるほどね…。

 

 

少し事情を説明する。

 

 

 

この、FCIにいるフジテレビ人事部のW君とは、実はもともとアナウンサーだった子だ。

 

 

僕はスポーツ実況の現場などで一緒だった時もあるし、

僕にとってはW君がニューヨークにいることは本当に心強かった。

しかし、W君には性格上、ちょっとしたクセがあることも事実だった。

 

とにかく、下の人間に対し、機嫌が悪いと、高圧的になりすぎること。

高学歴の影響もあるかわからないが、ちょっと人を見下したような態度をとるところ。

 

一番よくないところが出たのは

よりにもよって、彼の結婚式だった。

 

 

当時の僕はとくダネ!という朝の情報番組を担当しており、

その中にとても優秀なディレクターがいた。

頑張り屋さんで、現場でも素晴らしい動きをする一生懸命な子だった

 

 

そのディレクター君は当時アナウンサーをしていたW君に

結婚式のおめでとうVTRを作ってあげたのだ。

 

 

忙しく働いていたディレクター君。

でも、頼もしい同期アナウンサーであるW君のために、完全ボランティアで取材をし、

素晴らしいVTRを作っていた。

 

 

 

結婚式。

そのVTRが流される。

 

 

そんな中、大事件が起きた。

 

 

VTRを作ったディレクター君がなんと、

新郎であるW君を殴りつけたのだ!!

 

 

 

結婚式で!!

大騒動。

 

 

 

なんと、W君は、VTRを作ってくれたディレクター君に対し、

「なんなんだよ、あのVTRは!」

「作りがへたくそなんだよ!」

と、みんなの前で暴言を吐き続けたらしい。

 

 

酔ってたのかなぁ…とは思う。

 

 

でもさすがにひどい。感謝の言葉すらなく、

しかも、アナウンサーに対し、VTRの文句を言われたディレクター君は

最初、懸命に我慢していたそうだが、

あまりにもひどすぎる暴言に対し、我慢の限界に来たという。

 

 

 

ディレクター君の行動はよくない。

やはり、何があっても暴力はいかん、と思う。

 

 

しかし、

その当時、現場にいたすべての人間が、

ディレクター君のあまりに可哀想な状況に同情したと言う。

もちろん、これらは僕が周囲のディレクターたちから
聞いた話であり、実際はもっとひどかったのか、
もっと大した話ではないのか、それはわからない。

 

 

 だが、それから、である。

 

 

 

制作現場では、W君の評判がガタ落ちした。

というか、もはや現場ではW君を使う番組は全くなくなった。

 

 

仲間を馬鹿にされた形となったとくダネ!のディレクターたちも

「Wだけは絶対に使うな!」

と怒り心頭だった。

 

 

W君の仕事は、ほどなくしてスポーツ実況の研修しかなくなる。

 

 

W君は、その後、

「アナウンサーはもともと志望していなかった。経営をやりたい」

と、アナウンサー職を離れ、人事部へと移動。

 


彼はアナウンサーとしての才能がとてもある子だった。

声質もいい。

実況も鍛えればいつかはきっと上手になったろう。

アナウンス室的には彼が離れたことは痛手だったし、残念だった。

でも、このままでは、彼に将来がないこともそれは仕方のないことだった。

それくらい、制作現場では彼の事件は有名だった。

 

 

現在、W君はニューヨーク支局で、MBAの資格を取るため、勉強をしながら、

傍らで人事の仕事をしている。

 

 

そんな彼は…

 

 

ニューヨークでも、やはり、

まり変わっていなかった。

 

 

 

言ってることが間違ってるとか、合ってる、ではない。

 

 

 

自分よりも立場が弱かったり、

性格的に大人しい人間に対して、

ちょっと、横柄な態度をとるところが治っていなかった。

 

 

 

彼は、僕がお世話になっている日系の不動産会社に連絡を取り、

こう言ったそうだ。

 

 

 

「長谷川の家についてだが、値下げ交渉が全然できていないのではないか?

 

 ニューヨークの不動産は値下げ交渉をするのが常識

 

 その程度の値下げ交渉も出来ないのであれば、

 

 御社との付き合い方も考えてゆかないといけないですね

 

 

なんと、W君の要求は

一か月につき、500ドル(5万円近く)もの値下げをさせろ、というものだったらしい。

 

 

一月に500ドルって!!

 

 

ヤクザですか?!

下がるわけないし、そんな金額…。

 

 

 

そうして、

前回のブログの最後のコメントが届くのである。

「すいません、あの家の契約ですが…出来ないかもしれません…」


そう。すでに書いたとおり、

ニューヨークの日本人社会において、

フジテレビに逆らうことは中小の会社には死を意味する(らしい。良く知らないが)。

 

 

 

値下げ交渉が出来ない以上、

このまま、契約するわけにはいかない…と言う。

 

 

 

 

ちょっと待ってくれ。

だから、家族が来るまであと3日なんだってば!!

 

 

 

 

 

相当にあせる。

W君に翌日、いの一番に言う。

 

 

「できればあの家で契約したいんだが…」

 

 

忘れもしない。

W君は自信満々にこう言った。

 

 

「何言ってるんですか?長谷川さん(笑)。
 ニューヨークではね、文句を言わなかったら、それで負け、の社会なんですよ!」

 

 

…僕、ニューヨークに来て、まだ1週間とかだし。

そう言われたら、そうなんですか、と言うしかないし。

 

 

というか、よく考えたら、W君の言ってることの方が正しいじゃないか。
アメリカは自己責任の国。主張することは当然の権利だ。

 

それに、方法はどうあれ、

W君は僕のためにどれだけ頑張ってくれているだろう…。

 

 

 

その不動産会社の女性が英語が下手だとか、

キャパが狭くて二つのことが出来ないタイプ、とか

笑いながら馬鹿にしてたのは少し気になったが、

急な赴任直後の僕なんて、今はまだみんなに甘えることしかできない。

 

 

 

任せよう。

 

 

 

すると、その翌日だった。

不動産業者から連絡が入る。

まさかの連絡だった。

 

 

 

 

「長谷川さん、弊社の社長がFCIのWさんに呼びだされ、

 

 クレームを入れられました」

今日は2話分投稿します。
分けて書きました。

 

まず前半。後半がもともと用意してあった昨日のブログの続きです。

 

え?なんで分けて書くのかって?
はい。ブログの文字数の関係です。


よく、小出しにせずにまとめて書かんかい!


というお叱りを受けますが、
ブログって言っても、文字制限あるみたいです。
今、限界まで書いてますので、
ご容赦を。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

くの方からコメントをいただいた。

 

「後輩の加藤綾子アナをいじめるな(怒)!」

 

あー。

なるほど。

 

長谷川の中で、完全にボケのつもりであっても、

そう受け取らなかったり、

それを悪用して、彼女の評判を落とそうとする人もいるかもしれないしね。

 

 

2話前に加藤アナのブログをいじったのは

もちろんただのからかいです。

ほとんどの方には言うまでもないですが。

彼女がそんなおかしなこと、するわけない。

でも、昨日1日でこのブログ、218万人が見てくれたらしい。

いろんな人がいて当然。コメントに彼女がひどい、とか中には嫌い、というものがあったので、

僕の中の彼女のエピソードを一つ紹介したい。

 

加藤綾子アナがまだ入社1年目の頃だった。

アナ室の7・8人で飲みに行った時。

アナ室だしね。みんな、しゃべる、しゃべる。

他のアナの噂話であったり、面白エピソードであったり。

ま、どの会社でもあるレベル。

 

その時、誰かがある女性アナウンサーのことをあまりよくないように言っていた。

なんだったかなぁ…

男に軽い、とか…違ったか?…ダメな男に引っかかりやすい、だっけ?

 

忘れた。


とにかく、その女性アナウンサーにとってネガティブな話題が起こった。

 

 

 

その時、机がポーン、と。

見ると、おしぼりを丸めて固めた加藤が机をポンポンたたきながら怒ってる。

 

「○○さん、そんな人じゃありません!みんな何も知らないくせに!」

 

いや~でもさ~

という先輩アナ数人に対して、

一歩も引かないパン子。

 

おーたいしたもんだ、こりゃ。先輩アナ達に対して。

なんでも、その女性アナに世話になったことがあるらしい。

当人に直接言うならまだしも、こんな場所でネタにされて可哀想だ、という。

 

 

 

あはは、面白いやつだ。

普通、1年目なんて、もっと先輩にビビってるぞ。

真っ直ぐ。

そんな言葉がぴったり。
彼女の家庭環境がそうさせているみたいだが、

特にお父様とお兄様が、加藤のこと、超ラブ☆

愛されて育ったんだなー、と思う。

 

 

 

そんな加藤なので、2話前のようなネタにしたのです。

はい。あるわけないから。

でも、説明が足りなかったかもですな。

彼女のことが嫌いな人も好きな人も、

 

ごめんなさい。

 

不用意で言葉足らずでしたね。

ほとんどの人がネタであることはわかってるでしょうが、

そうじゃなくて、気分が悪くなった人、謝りますね。

 

これからも応援してあげてください。

とても優しい子です。いや、ほんと。

 

 

 

今後は後輩をいじるのはやめるようにしないとね(←反省中)。

そもそも、そんな場合じゃないし。

 

 

 

 

しかし、ちょっと気づいたが、

ブログって、実はなかなかいい。

こういう、すぐにでもフォローすべき事や

お詫びや訂正を入れるべきところ、

もちろん悪意はなくても、結果としてうまく伝わらなかった部分を

自分の言葉で捕捉できるってすごい。

 


僕は今まで、こんな当たり前のことも出来なかった。

 

 

 

 

 

さて、では、昨日からの続き。こっちは結構緊迫した状態でした。→続く




ブログ本文に入る前にここで一つ、お詫びです。
 
大変申し訳ありませんが、
 
コメントをまだ全部承認できてません。
 
申し訳ありません。全部読んでるんですが、
 
とにかく、ちょっと量が多すぎて、「承認」ってのが追い付かないのです。
 
昨日1日で、このブログ、131万アクセスでした。
 
届いたコメント、1000までしか表示できないみたいで、
 
いくつ届いたのかももう、良く分からない。
 
 
 
 
長谷川へのコメント、
 
ちゃんと全部読んでます。
 
すべての方にありがとうございます。
 
応援も、励ましも。本当に力になります。
 
あ、ちなみに誹謗中傷、ウェルカムです。まったく気にせず送ってください。
 
大丈夫。
 
僕、ビクともしないから♪

と、言うか、意外と勉強になるコメント、あるし。
 
どんな皆さんも、文句言いながらついつい見たくなっちゃうように
 
今後も工夫して書いてゆこうと思ってます。
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
子供たちの転校手続きもある。
 
犬の出国の準備もある。
 
ビザも申請しなければいけない。
 
 
 
 
大体、家はどうするんだ?
 
僕の家、まだローン、残ってるぞ??
 
 
 
 
三井のリハウスに募集を出す。
 
 
 
 
 
とにかく、時間がない。
 
暴力的な金額でもいい。
 
誰でもいいから住んでくれればいいや。
 
 
 
 
結果、ローンが大量に残ってる家、ひどい金額で、貸しに出す。

マジで。

息吸ってるだけで大損。
 
 
 
 

すごくいいテナントさんが住んでくれたので、それはラッキーだが、かなりきつい。
 
 
 
 
 
車も全部処分。ひっどい金額。
 
大損害だ。しょうがない。
 
自分で決めた道だ。
 
 
 
 
 
 
そんな中、フジテレビのサポートはさすがの一言だった。
 
見事な手順で進めてくれ、
 
僕はストレスなく、
 
アメリカ行きの報道ビザを手に入れる。6週間もあれば全く問題なかった。
 
 
 
 
結果、
 
僕は無事に9月16日に渡米。
 
残りの家族は10月4日にアメリカに来ることとなった。

チケットも発券した。

なんと、フジテレビ、ビジネスクラス取ってくれた♪

ビジネスですよ!うひょー(←人生初ビジネス)


 
 
 
 
 
 
 
アメリカでも、
 
フジテレビのサポートは素晴らしいの一言。
 
英語が何一つできない僕を
 
FCIというフジテレビのニューヨーク支局のような会社のスタッフたちは
 
何不自由ないほどにサポートをしてくれた。
 
 
 
 
 
 
そんな中、

たった一つだけ、問題が起きた。
 
 
 
 
 
それが、ここまでの問題になるとは当時はとても思えなかった。
 
すべてをフジテレビに任せておけばいい、
 
そう安心しきっていた。
 
やはり、あの渡米には、無理があったのだ。
 
今でもそう思っている。
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「長谷川さんはとても話しやすい方ですね。Wさんと話をするときはどうしても緊張してしまって」
 
 
 
 
渡米後、すぐに家族と住む家を探しはじめた。
 
僕が日本語しか話せないので、
 
地元ニューヨークの日系の不動産屋さんに頼む。
 
その不動産屋さんの車で、家を見て回ってるときに、
 
ニューヨークにおけるフジテレビの存在、というものを聞いた。
 
 
 
 
ニューヨークの日本人社会は狭いこと。
 
うわさなどは本当に良く広まること。
 
その中心こそがフジテレビであり、
 
実はニューヨークでしっかりと独自で放送をしている局は
 
フジテレビしかないため、
 
ニューヨークの日本人社会でフジテレビに逆らうことは
 
中小の企業にとって、かなり厳しい状態になる、など、
 
へーと思う話が多かった。
 
 
 
 
そんなに力、あるんだー。
 
 
 
 
当時の僕の日記にも書いてあるが、
 
実はニューヨークではフジテレビは結構、
 
恐れられ、権力を持っているのだそうだ。
 
 
 
 
なんだか、ちょっと考えすぎな気もするが、
 
とにかく、そんな風に思ってる、という話を聞きながら、
 
家を見て回った。
 
 
 
 
 
やっと1軒見つかる。この家で決められればいいな。
 
なんとか、契約に進めれば…。
 
不動産会社の方にお礼を言って、
 
僕はすぐに勤務に戻る。
 
 
 
 
国連の取材。
 
イチロー選手の10年連続200本安打。
 
 
 
 
相変わらず、次々と入る色々な仕事と平行して、
 
家族がアメリカで暮らす準備を進める。
 
 
 
 
中古車のガリバーニューヨーク支店(←あるんです。店長さん、麻雀すっごい強い)の
 
協力も得て、車も手に入った。
 
さて、後は家だけだ。
 
 
 

 
 

 
アメリカの家の契約には
 
必ず弁護士が介入しなければいけないらしい。
 
もう、あとちょっとだね。
 
でもま、何とかなるか。
 
皆さん、ほんとに、優秀…
 
 
 
 
そんな僕に不動産会社の担当から連絡が入った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「長谷川さん、家の契約ですが、厳しいかもしれません
 
 
 
 



家族が来る期限は

残り、3日と迫っていた。 



…何があったのかわからないが、
 
急にアクセスが増えた。
 
なんで?どうなってるの?
 
 
 
 
パソコンについてもう少し詳しかったらよかったが、
 
とにかく、昨日一日で、僕のブログ、28万人が見てくれた。
 
 
 
 
フジテレビのパン子よ(←加藤綾子アナのあだ名)、
 
お前のオフィシャルブログ、「あやこふぅ」、
 
確か一日、3万ビューくらいじゃなかったっけ?
 
もっと頑張れよ。
 
退職した男性アナに、人気NO1女子アナが負けてどうする?
 
 
 
 
 
思うんだが、タイトルに引きがないんじゃないか?
 
「ふぅ」て。
 
明日から僕を見習って
 
「貧血!加藤綾子の ODAIBA JOURNEY!」
 
にでも変えてみたら多少アクセス伸びるんじゃない?
 
「第1話、今日も生野アナとつかみ合い」的な。
 
「第2話、本番直前に長野美郷ちゃんの原稿を隠しちゃいました☆」みたいな。
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
後輩に毒づいとる場合か?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブログについて…
 
緊張感が足りないのでは?(←正論)
 
というお声をいただきました。
 
 
 
 
ええ。
 
まぁ…。
 
 
 
 
なんというか、関西人のサガと言いますか…
 
あんまり深刻になりすぎて、
 
大丈夫か?こいつ?的な感じになってもしょうがないと思うのです。
 
そもそも、
 
長谷川、もうちゃんと前を向いて
 
進み始めてるんですから。
 
 
 
 
 
 

 
でも、ここからの話は、
 
当然、おちゃらけてばかりもいられない。
 
 
 
そうです。
 
 
 
僕は「伝える」ためにフジテレビを辞めたのです。
 
皆さんに、僕を信じてくれてたすべての人に、
 
 
 
 
「やっていないこと」


 
「やってない」
 
 
と、ただ言うためだけに。
 
 
 
 
 
 
 
 
分かってます。
 
きっと、こんなブログを書いたって、
 
伝わらない人には伝わらない。
 
僕を「横領犯だ」と見る人は少なくなることはなく、
 
子供たちもこれからつらい思いをすることもあるでしょう。
 
 
 
 
構いません。
 
 
 
 
それでも書きます。
 
いつの日か、誤解が解ける日が来るかもしれない。
 
いつの日か、真実が届く日が来るかもしれない。
 
その日を信じて、
 
僕は何があったかを、今日、記すのです。
 
 
 
 
 
すべての話は3年近く前。あの年の夏から始まりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

 
 
 
 
 
2010年夏。
 
驚きの情報が走った。
 
 
 
ある後輩が、当時のニューヨーク支局勤務、
 
佐野アナウンサーの後任として赴任する、という話だ。
 
 
 
 
いや…ちょっと待ってくれ…?
 
 
 
 
その後輩って…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
よく現場で一緒だった後輩君。
 
かわいがってお昼ご飯などもたまに行っていた。
 
彼は僕のことを慕ってくれ、
 
他の人には話さないような個人的な話まで、
 
いろいろと話してくれていた。
 
 
 
 
 
彼の家庭はいろいろと事情があり、
 
多くは語る気はないが、
 
僕の知る限り、彼は間違いなく、
 
ニューヨークに行けるような家庭環境にはないはずだった。
 
 
 
 
 
大丈夫なのか?
 
 
 
 
僕はすぐに連絡を取った。
 
 
 
 
 
 
 
 
いやな予感は的中する。
 
 
 
 
 
 
 
案の定だった。
 
彼は懸命に、拒否していた。
 
しかし、上司からかなり高圧的に
 
こう言われたという。
 
 
 

 
お前はアナとしての才能がないんだからニューヨーク行きというチャンスを与えてやってるんだ!」
 

 
「断れば、会社の中での今後の立場もどうなるか分かったもんじゃないぞ、それを理解しとけよ!」
 
 
 

 
わずか入社して数年の後輩に対する言葉とは思えない数々。
 
上記した2つは公に話せる範囲の限界であり、
 
実際はもっとひどい言葉の数々をかけられている。
 
 
 

そもそも、こんな入社数年の子に、将来的な才能があるかどうかなんか、
 
分かるわけもなし。
 
 
 
 
僕はこの後輩君と何度も現場で一緒になったが、
 
インタビューもなかなか上手かったし、
 
現場感もリポートもセンスがあった。
 
少なくとも
 
「アナとしての才能がない」
 
などと言われる筋合いのある人間ではとてもなかった。
 
 
 
 
 
 
僕たちアナウンサーは
 
テレビに出た分や週刊誌に出た分のみが評価される。
 
 
 

 
はっきり行って水物の商売。
 
入社して数年の人間には
 
僕たちアナウンサーの最大の武器であり力である
 
 
 
 
「知名度」
 
 
 
 
という武器がない。
 
このまま、ニューヨークに行って3年やそこら、勤務してしまったら
 
彼はいろいろなものを失ってしまう。
 
 
 


少なくとも、地道に練習や訓練を重ねるべき時間に、
 
あまりにも多くを失ってしまう。
 
 





見かねて、僕は上司に声をかけた。
 
「僕でよければ行きましょうか?」
 
 
 
 
 
これが僕のアメリカ行きの本当の裏事情。
 
実はこの話、本当に誰にもしてきてない。
 
でも、今回は全部話す、と明言した以上、隠してもしょうがない。 
 
 
 
 
上司は喜んでくれたし、
 
人事部もホッと胸をなでおろしたようだ。
 
ま、僕も色々と自分を鍛えてみたかった時期。
 
家族とも話し合い、
 
さて、3ヶ月ほどかけて準備して…
 
そう思っていた矢先に、
 
上司から想像してなかった言葉を聞くことになる。
 
 
 
 
 
 
「佐野(アナ)さ、10月からレギュラー、決まってるんだよな。結構時間ないんで、準備急いでね」
 
 
 
 
 
 
フジテレビは
 
 

佐野アナの後任が決まる前に、
 
佐野アナの帰国を決めてしまっていた。

 
 
 
いや、もっと正確に言うと、
 
佐野アナの10月からのレギュラーを決めてしまっていた。

長谷川、後輩に話を聞いたの、
 
7月の最後。
 
佐野アナ、ニューヨークからの帰任、9月中旬(←決定済み)。
 
 
 
 
 
え?それって…
 
 
 
 
 
 
渡米準備、たった6週間ですか???
 
(↑子供3人、持ち家、車あり、犬一匹)
 
 
 
 

お騒がせしています、長谷川です。
 
 
 
 
こんな、何か月も前にアナじゃなくなった人間について
 
色々と話題にしていただいているのはありがたい限りですが、
 
まー…
 
ひどいもんで…
 
 
 
 
「長谷川アナ、反撃宣言!『当時の私の年収は2400万!』」
 
 
 
 
すごい数の
 
批判と中傷の嵐(大笑)!!
 
 
 
 
 
 
いいんです。
 
皆さん、見ておいてください。
 
まだこのブログは世間の人、ほとんど見ていない。
 
というか、見られない。
 
 
 
僕の名前で検索しても、
 
このブログなんか出てこないんです。
 
僕を誹謗中傷する記事の方が多すぎて、
 
上になんか上がってこないからです。
 
 
 
 
 
昨日、しっかりお伝えした通り、
 
僕はあんな「」内のセリフなんか言ってないし、
 
って言うか、年収知らないから言えないし。
 
 
 
 
皆さん、よく見ておいて欲しいんです。
 
 
 
 
 
僕は今まで、ずっとこうでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このブログを見られている以上、
 
今、これを見ているあなたは
 
僕のフェイスブック上の友人や
 
そのお友達がほとんどでしょう。
 
 
 
 
ネットの世界ってこうなるんだってことをよく見ておいてください。
 
 
 
 
僕は今まで、ずっとこうでした。
 
慣れっこです。
 
 
 
 
 
言ってないこと、やってないことを
 
とにかく勝手に作り上げられ、
 
勝手に批判され、
 
僕は何も言えず、出来ないまま、
 
「あいつ、地に落ちたよねー」
 
なんて言われるもんなんです。
 
 
 
 
 
 
 
ちなみに、今、フジテレビ内では、
 
「年収とか言ってて痛いよな」
 
「あいつ、マジで終わった」
 
と、各所で言われているそうです。
 
 
 
 
 
 
 
ちゃんと耳に入ってます。
 
いいのです。
 
言わせておいてください。
 
何言っても無駄だから。
 
そういう人たち、ただ単に人を馬鹿にしたいだけ。
 
その対象に、僕はなりやすいだけです。
 
 
 
 
 
一つ、お願いです。このブログを見ている、
 
特にフジテレビ関係者。
 
間違ってもこれから、そんな場で、
 
 
 
 
僕のことをかばったりしないように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
僕は自分の正義を貫くためにここで、今、話をするだけで、
 
これは単に僕の戦いです。
 
 
 
 
みんなにはフジテレビの中の流れや
 
空気ってもんがある。
 
今後の生活と仕事がある。
 
下手な同情心で、今の自分の立場を悪くしないように。
 
僕はもっとつらい思いをした人を知ってる。
 
ひどい苦しみを乗り越えた人を知ってる。
 
 
 
 
全然、大丈夫。
 
アナウンサー的には上の「全然」の使い方、
 
 
 
 
 
 
間違ってるけどね!
 
  (※「全然~」は本来、あとに続く文章が否定的な内容に使う言葉です)
 
 
 



 
でも、ひょっとしたら、今後とか、
 
テリー伊藤さんとかテレビで言ってそうだよね。
 
「この長谷川ってのはいかんですねー、世話になった会社に対し、カッコ悪いよ!」
 
みたいな(笑)。
 
 
 
 
皆さんはそれ見て、心の中で笑っておいてください。
 
大丈夫。僕は。
 
 

 
 
 

さて、ブログの再開にあたって、
 
お知らせをひとつ。
 
 
 
 
以前、長谷川はニューヨーク支局勤務中に
 
ブログを書いていました。
 
タイトルは
 
「熱血!長谷川豊のAMERICAN JOURNEY」
 

 
 
 「熱血」て!(笑)というツッコミはこの際、無視することとして、
 
ありがたいことに、
 
多くの方々に楽しんでいただいていたようで、
 
僕がアナウンサーを辞める、というときに
 
フジテレビにも多くの問い合わせがきたようです。
 
 
 

 
「長谷川アナのブログがもう見られないのは悲しい」
 
 
 
 
 
メッセージ、長谷川も見ることができました。嬉しかったです。
 
一つ一つの励ましのお便り、
 
本当にありがとうございました。
 
 
 
 
と、言うわけで。
 
復活させておきました!
 
上のバナーの一つの「ニューヨーク時代のブログ」
 
をクリックしていただければ

懐かしいブログが表示されます。 
 
 
 
 
懐かしい、去年までのブログですが、
 
アメリカ生活の珍道中が記されています。
 
暇つぶしにでもどうぞ♪
 
 
 
 
 
え?
 
こんなことして大丈夫かって?
 
はい。大丈夫です。
 
え?何で大丈夫かって?
 
そうですね…
 
 
 
 
 
 
著作権法的には長谷川が当時記していたブログは法人著作物の対象となるので著作権自体はニューヨークにあるFCIというフジテレビの関連会社が保有していることになるのでは?という意見がありますが、そもそも法人著作物とは(1)法人等の発意に基づくもの(2)法人等の業務に従事する者が職務上作成するもの(3)法人等が自己の名義で公表するもの(4)作成時の契約、勤務規則に別段の定めがないこと、との取り決めがあるのですが、私のブログに関して申し上げると、(1)に関しては全くその通りなんですが、(2)に関しては長谷川個人の「感情の吐露」をはじめとするかなり個人的な話やエピソードが中心となっており、到底「業務上の作成」と言える範囲を超えておることは明らかであり、さらに(3)における、条件は全く当てはまらず、フジテレビでもFCIでもなく、あのブログは私の個人名での名義であります(タイトルが「長谷川豊の~」)。その上で、ブログ作成段階においても(4)の職務規定の特段の説明も全くなかったことから、完全な法人著作物というよりはFCIと私個人のやや共同著作物の色合いが強いと考えられます。さらに、今回のブログ復活に際して、私は残っていた個人データを使用し、行間を変え、新たなエピソードも盛り込み、完全に一から新しい私個人の著作物としての制作をしていることが明白であるために、著作権法上、なんの違反行為もないものと推察されます。
 

 
 
 
 
みたいな感じの理由です。
 
 
 
 
ナニ言ってるかわからない?
 
いいんです。
 
わからなくて。
 
まとめれば、
 
大丈夫っす、という事です。
 
 
 
 
 
フジテレビが嫌がらせに
 
くだらないこと言ってきたら、
 
すぐにそれも公表しますね♪
 
 
 

 
 
はい?
 
僕がニューヨークから帰ってきて、
 
フジテレビで何してたかって?
 
ええ。7か月間程…
 
 
 
 
 
 
著作権契約部という所で働いてました。
 
 
 
 
 
 
ちなみに、
 
去年の11月にあった
 
「ビジネス著作権検定~初級~」
 
見事合格♪
 
 
 
すごくない?
 
ビジネス著作権検定の資格持ってる元アナウンサーって聞いたことない。
 
 
 
 
誰か、ウィキペディアにあげといてください☆
 
 
 
 
ちなみに、著作権で働いてた7か月ですが…
 
「著作権契約部の長谷川です」
 
って、かなりの数、言いましたけど、
 
 
 
 
 
 
絶対一回も噛まなかったぞ!
 
 
 
 
 
↑こんな事、いちいち喜んでる奴、著作権部で働いちゃダメだよね。
 
それではみんなも言ってみよー。
 
「著作権契約部」、連続3回♪

ブログを再スタートさせた。
 
 

昨日、4月2日の昼頃にアップ。
 
多くの方の反応をいただいたし、
 
何人かはフェイスブックでリンクとかいうのをしてくれたらしい。
 
 
 
感謝しかない。
 
とにかく、何を言われても、
 
今までと何もかもが違う点がある。

 
自分で発信できることだ。
 
 
 
 

 
 
 
 
夕方になって友人から連絡が来る。
 
 
 
「夕刊紙にお前の記事が出てるぞ!」
 
 
 
 
 
 
 
 
身に覚えはある。
 
先日、取材を受けた。
 
でも、ほとんど答えられなかった。
 
と、言うのも、取材を受けた時、
 
僕はフジテレビの社員だった(←最後の日)。
 
 
 
 
フジテレビの社員には社員就業規則、というものがあって、
 
そこに書いてある。
 
「フジテレビの人間として知り得た情報などを口外してはならない」
 
 
 
 
いくら、退職届を出しているとは言え、
 
社員である以上、会社の規則には従う。
 
あとで何か言われるのもつまらないし。
 
 
 
 
 
 
まぁ、辞めたからって、何でもかんでも喋れるわけじゃないけどね。
 
もちろん守秘義務ってものはあるから。
 
 
 
 
 
で、コンビニに買いに行く。
 
あ…あった!
 
 
 KIMG0157
 
 
 
 
 










なんというか…
 
ものすごく
 
 
 
 
 
 

 
 
面白そうな記事になっとる(涙)!!
 
 
 
いや…あの…
 
はっきり言って
 
このブログ、そんな、面白そうな話じゃないんだけど…
 
ハードル上げるの、やめてもらえます?
 
 
 
 

 
どれどれ?
 
記事内容は確かに、へーと思う内容もあり、
 
取材に来られた記者さんは結構他も当ってるらしく、
 
確かに結構いろいろと言い当ててはいた。
 
 
 
 

 
ん?
 
 KIMG0158
 
 

 





僕のコメント、載ってるぞ。
 
「残念ですが、本日まではフジ社員なので詳細をお話しすることはできません」
 
あー、そうそう。
 
言った言った。
 
ほんとね、4月2日以降に来ていただいたら良かったのに…。
 
 
 
 

「ただ、当時の私の年収は2400万円
 
 手取りで100万円以上いただいていた。
 
 それで200万円の不正に手を染めた、と言われるのは心外ですね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
言ってないし(ガーン)!!
 
 
 

しかも、年収の金額、初耳だし!!!
 
 
 
 
 

 
 
えー、
 
長谷川、ニューヨーク勤務時代について言うと…
 
年収…
 
 
 
 
 
知らない。
 
 
 
 
 
いや、ほんと。
 
 
FCIで働いてた人に裏取ってもらえば分かる。
 
 
 
 

手取り金額はわかる。
 
ひょっとしたら記者さんの書いた金額が合ってるのかもしれないが、
 
税金は、会社が僕たちの知らないところで支払ってたので、
 
そもそも、年収、ホントにわからない。
 
 
 
 
 
まぁ、でも、この記者さんはちゃんと他も取材してたし、
 
そこはなんだか嬉しかった。
 
一か所だけ、フジテレビの名誉のためにも、
 
訂正してあげたい箇所はあったが、
 
まぁ、それは後々、やるとして。
 
 
 
 
 
 
ひどかったのは去年の報道だった。
 
僕はアメリカにいた。
 
何もできない。
 
会社員だった。
 
何の反論もできない。
 
 
 
 
 
それをいいことに、
 
特にネットの世界ではやりたい放題。

どうか皆さん、
 
あの当時の記事、今のうちに保存しておいて欲しい。
 
 
 
 
はい?
 
 
 

そう。
 
保存しといてください。
 
「長谷川豊」
 
とかで検索すれば、いくらでも出てくる。
 
ひどい誹謗中傷が。
 
 
 
 
 
 
 
 
これから僕がすべてを話す。
 
ネットの適当な誹謗中傷や
 
勝手な記事内容が
 
どれほどいい加減でふざけているのか、よく理解できるはず。 
 
 
 
 
 
 
どれほど恥ずかしい連中か、良く分かる。
 
 
 
 
例えば、ものすごい数のコピーペーストで貼られていたのがこちら↓
 
 フジ関係者が話す。
「これがまたセコい“横領”理由でして。
本社からニューヨークに派遣されるアナウンサーの毎月の住居費は

ほぼ決まっているんです。

ただ、長谷川アナはペットを飼っているので、
“ペット可のところにしてほしい″
といい、
これまでよりも高い住居費をもらっていたそうなんです。
でも、調べてみると、そのペットは
いなかったそうです。
その差額を横領していたようですね」
 


勝手に僕が横領してた話になっており、その理由がこうだとのこと。
 
…どこの関係者さんか知らないが、
 
何となくそれっぽい話、するのやめなさい。
 
 
 
 
 

 
ペット、飼っとったわい!!
 
写真













 

我が家一の美女(←性格美人) カイン(10歳♀)です。ブログにも何度も登場してます。

 お久しぶりです。

覚えていない人も多いと思う。

その前に、そもそも、初めましての人も多いだろう。




そんなすべての皆さん、こんにちは。

長谷川豊です。
 
もともと、僕はフジテレビのアナウンサーでした。
 
 
 

思い出した、という人もいるかもしれない。

去年の6月、いきなり、テレビ画面から姿を消した

フジアナ、いたでしょ?

あの時、ヤフーニュースで2日間ほどトップニュースだったから見た人も多いかもしれない。

ニュースアクセスランキング、ずっと1位だったなー。

2位が小沢イチローさんの離婚のニュースだったなー。



…小沢さん、頑張れよ。

僕に負けてどうする(←微妙に嬉しい)。






2012年6月12日。

ヤフーニュース。



「長谷川アナ、ニューヨーク滞在費用の不正使用で降職処分」



まぁ、見ちゃうよね。僕が全く関係ない人なら見るな。

あの、テレビで偉そうに女子アナに毒づいてた人が

不正ですか!??



友達と言ってると思う。

「やっちゃたよねー、あいつ。不正はいかんよねー」

 
 
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

さて、僕はブログを再開することにした。

全てを伝えるために。

僕は情報を伝え続けてきた人間だ。

政治家に対し、

「説明責任は感じないんですか!?」

と迫ってマイクを突き出していた人間だ。

自分のニュースだけ知らんぷりってか?




出来るか。そんな卑怯な真似。




このブログは僕のアナウンサーとしての、

伝え手としての、

最後のメッセージであり、最後の詳細リポートである。

あの時何が起きたのか?

僕が一体何をしたのか?
 

 
 

全てを明らかにするため、表現者としての最後の責任を取るために

もう一度、パソコンに向かい、

僕はブログ(←無料)をスタートするにいたった。




あ、ちなみに言い忘れていたが、









フジテレビ、









辞めてきました(昨日)♪

KIMG0110







      
      長い間、ほんとお世話になりました!大好きな球体展望室にさらば!!

profile







m1
日生学園第一高等学校
立命館大学 産業社会学部 情報メディアコース メディアリテラシー論専攻
フジテレビアナウンサー

m2
2000年~2010年 「情報プレゼンター とくダネ!」
1999年~2010年 競馬実況担当
2010年~2012年 ニューヨーク支局勤務 「めざましテレビ」「とくダネ!」内コーナー担当
その他担当番組など
野球実況・モータースポーツ実況・「怪傑!満点パパ」「26時間テレビ」「うまプロ」その他多数

m3
舞台鑑賞(キャラメルボックス・劇団四季の大ファン)
ゴルフ
日本全国の美味しいもの巡り
(五反田の寿司「いの瀬」・銀座の焼き鳥「葡萄屋」・福岡空港近くの天ぷら「ひらお」・讃岐うどん「なかむら」
「神座ラーメン」・仙台の牛タン「青葉亭」・札幌ラーメン「すみれ」・奈良「彩華ラーメン」などなど)
家族と過ごす時間

m4
NHK全国高校放送コンテスト 朗読部門・番組製作部門 三重県代表 
全国高校生総合文化祭 弁論部門 優秀賞 全国3位
国民文化祭 朗読部門 優秀賞 全国1位 

このページのトップヘ