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【プロ野球】

ボウ2発 33イニングぶり得点 巨人連敗2でストップ

2013年4月13日 紙面から

巨人−ヤクルト 2回裏無死一塁、ボウカーが中越えに逆転4号2ランを放つ(武藤健一撮影)=東京ドームで

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◇巨人8−3ヤクルト

 巨人が1分けを挟んだ連敗を2で止めた。2−3の6回に阿部の中前打で追い付き、ボウカーの2本塁打目となる5号3ランとロペスの4号ソロで突き放した。ヤクルトは2度のリードを守れず、3安打した雄平の6回の拙守も響いた。

     ◇

 0点地獄からチームを救ったのは助っ人だった。甲子園3連戦で無得点に終わった巨人は1回も無得点。32イニング連続無得点の球団ワースト記録を樹立してしまった。その直後、ボウカーの一撃が呪縛を解き放った。

 オレンジユニホームを着用する今季初の「橙魂(とうこん)デー」。オレンジ一色に染まったスタンドが揺れた。2回無死一塁からロマンの内角直球をとらえ、右中間スタンドへ逆転2ラン。チーム33イニングぶりの得点をたたき出すと、もう止まらない。一度は逆転され、追いついた直後の6回1死一、二塁から、今度は右翼席へ勝ち越し5号3ランをかっ飛ばした。国民栄誉賞に内定した長嶋茂雄終身名誉監督も見守った試合に大爆発。お立ち台では中日・小田ばりに日本語で「やりましたーっ」と声を張り上げた。

 「甲子園では投手が頑張ってくれたのに、つらい3連戦になった。今度は野手が、という気持ちでポジティブにいくしかないと思っていた」。昨年は出場わずか69試合。3本塁打、10打点と悲惨な数字に終わった。日本シリーズの2本塁打で辛くも生き残った29歳が今季、巻き返しのためにテーマに掲げたのは選球眼の向上だ。ボール球を振らされ続けた反省を踏まえつつも、持ち前の積極性は失わず、好結果につなげている。

 原監督も「起死(回生)とは言わないけども、良い価値のある2本でした」と感服した2発。昨年の日本シリーズでも第1戦、第5戦で日本ハムのエース吉川から会心の一発を放ち、日本一をたぐり寄せたボウカー。チームを一振りで勝利に導く力が、この男には宿っている。 (臼杵秀之)

 

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