【石渡伸治】米軍機が前橋市周辺上空で訓練している様子を地元のアマチュア写真家が撮影した。横転や背面飛行の様子を連続写真でとらえた。航空法は、人や家屋が密集する地域上空における背面飛行などを原則禁止しているが、日米地位協定に伴う特例法で、米軍機にはこの規定が適用されないという。周辺では1990年代から訓練に苦情が寄せられてきた。
群馬県榛東村在住の森野洋一郎さん(72)が3月11日昼に自宅の玄関先から撮影した。前橋市や渋川市の付近上空を米軍機4機が行き来しながら横転や背面飛行、降下を繰り返したという。そのうちの1機の動きを12秒間にわたり撮影した。
在日米軍を監視している市民団体「リムピース」は、撮影された飛行について「対地攻撃訓練ではないか。飛行訓練の実態がこれほど明らかになった写真はない」と話している。
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朝日新聞社会部