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スタンリー・ヒルトンに聞く Vol.2
アレックス・ジョーンズ インタビュー(聞き手:アレックス・ジョーンズ/アレックス・ジョーンズ・ラジオショー/2004年9月10日)
「これ(911 事変)はすべて自作自演です。つまり政府みずからが命じて行なった一種の作戦だったのです。ブッシュ本人が署名してこの命令を出したのです。ブッシュの認可のもとで、あの攻撃が行われたのです。ブッシュは反逆と大量殺戮を行なった罪人なのです。」(スタンリー・ヒルトン)
●アレックス・ジョーンズ──ついに再登場です。かつてボブ・ドール議員の参謀長役をつとめ、弁護士・法律家として輝かしい成功を収めた人物。そして今では“911事変”の遺族数百人を代表して訴訟を行なっている弁護士。つまり彼は“911 事変”に関与したとしてブッシュを相手に訴訟を行なっているのです。今や、あの有名なゾグビー世論調査でもこんな結果が出ているのです。ニューヨーク市民の半数が「911事件に政府が関与した」と見ているとね。それではこれから正味で45分間、1時間ばかりのあいだ、スタンリー・ヒルトンさんにご参加いただきましょう。スタンリーさん、御登場いただき感激です。
[中略]■スタンリー・ヒルトン──我々が裁判で訴えているのは、ブッシュとその操り人形の連中、つまりライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)、チェイニー(副大統領)、ミュラー(FBI長官)、ラムズフェルド(国防長官)、そしてテネット(CIA長官)などですが、こうした連中がみな“911 事変”の幇助と教唆を行ない、実際に“911 事変”の発生を許してしまったばかりか、“911 事変”を起こす命令まで行なっていたということです。他ならぬブッシュ本人が“911 事変”を引き起こす命令を行なっていたのです。すでに我々は「ブッシュ本人が自分に有利な政治状況を作りだして、ネオコン勢力と連中の欺瞞的な中東政略に有利に働くようなインチキな政策課題を実現させるために、みずから命令を出してああした(911 事変という)出来事を起こさせた」ということを立証できる極めて強力な証拠をいくつも入手していますし、何人もの証人も得ています。もう一つ指摘しておきたいことがある。簡単に申しますと、私が出た学校というのは、ネオコンの連中が何人か卒業している学校でもありまして、つまりシカゴ大学なんですが、60年代の末に私だけでなくウォツフォウィッツ(国防副長官)やフェイト(国防省・政策担当国防次官)などの連中も学んでいたわけでして、だからあの連中のことは個人的にも知っています。当時はいつだって、連中とこういう問題を議論していたもんですよ。実際、私はそういうテーマで卒論を書いたくらいでして。つまり「自作自演の“真珠湾奇襲”をやらかして、そのどさくさに紛れて大統領独裁制を米国に実現させる」という荒唐無稽な夢をやり遂げる方法論をね。そういう意味ではこの事変は少なくとも35年前から計画されていた、ということになるわけです。
[中略]
訴えの論拠は、基本的には3つあります。第一は連中(ブッシュとその政権および軍部の中枢人物)がこの事件の発生を命じ、それによって憲法違反を犯したことです。第二は、連中が合衆国法典31章に定められた「連邦市民虚偽届出法」に該当する不正行為を行なったということです。つまりブッシュは連邦議会に不正でなおかつ詐欺的な“証拠”なるものを提示してイラク戦争の遂行権限を手に入れたわけですよ。そして言うまでもないことですが、“911 事変”を引っ張り出してきてイラク戦争を正当化したのは彼ですからね。「サダムがあの事変に関与していたんだ」などと言い募ってね。それはみんな嘘っぱちだったわけですが。
[中略]●アレックス・ジョーンズ──かつてボブ・ドール氏の参謀長役をつとめた政治学者で弁護士。ラムズフェルド(国防長官)や他の連中と同じ大学で学び、嘘の“真珠湾攻撃”をデッチ上げてアメリカを独裁制に一変させる方法で、卒業論文を書いた男。そして今は“911 事変”を実行したかどで米国政府を訴えているわけですが、被害者のご遺族数百世帯がこの訴訟に参加し、70億ドルの損害賠償を求める一大訴訟になっています。そう、彼の名はスタンリー・ヒルトン。この放送は、ロサンジェルス、ロードアイランド、ミズーリ、フロリダをはじめ全国各地のラジオ局で放送されています。
[中略]■スタンリー・ヒルトン──[中略] 我々が訴えている相手は、ブッシュとコンドリーッザ・ライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)とチェイニー(副大統領)とミュラー(FBI長官)等々でして、この連中が“911 事変”の発生に個人的に関与したばかりか、“911 事変”の発生を命じてもいたということで訴えているのです。さらに我々は、いわゆる「ハイジャック犯」の素性についても問題にしている。つまりそのうちの一人と夫婦だった人物に証人になってもらったのですが、この「ハイジャック犯」連中は米国に飼われていた“おとりスパイ”だったのです。二重スパイだったのですよ。FBIとCIAが金を出して、わが国でのアラブ人集団の動向をスパイさせていたのです。つまり彼らは操られていた。彼らの親分だったのは、サンディエゴその他の地域を担当するFBIの某“通報屋[インフォーマント]”だったのです。そしてこれ(911 事変)は政府じきじきに手を下した秘密作戦だったわけで、ジョージ・W・ブッシュ本人が命令を下していた。ブッシュ本人が命令を下したんです。有罪であることを示す証拠は手に入れた。この件を語ってくれる文書類だけでなく証人たちもいるのです。ブッシュが能なしだったといって済む問題じゃない。実際、彼は能なしですけどね……。だけど現実問題として彼は自分で命令を出したし、この計画のことを知っていた。つまりこの事変に関しては、事前に何回かリハーサルがあった。そういうわけで彼は9月11日当日、あんなことが起きているのに無関心で無頓着な態度を見せていたわけです。ビデオにはっきりと映し出されていますが、アンドリュー・カード(大統領首席補佐官)がブッシュの耳元でひそひそと報告するわけですが、ブッシュはといえば、学童が朗読していた山羊のおはなしに夢中になっていた。ブッシュは、あれもそうしたリハーサルの一環だと思っていたわけです。この連中は、ドレスを試着するみたいに何度も何度も事前のリハーサルをしていたのですよ。ブッシュは事前にシミュレーション映像を見ていた。そして(精神分析学者の)フロイトが指摘したような“うっかり発言”を、“911 事変”からわずか数ヵ月後のカリフォルニアでの記者会見でやらかしてしまった。「1機目が最初の(WTC)タワーに突っ込むところをこの目で見てましたよ」と言ってしまったわけです。だけどその時点ではテレビの実況はやってなかったわけだから、これはありえない話です。じゃあ何かというと、彼が見たのはシミュレーション映像だったわけです。そういうわけで、これはブッシュ本人が政府命令を下していた案件だったのです。
我々は憲法にもとづいて、連中をアメリカ国民の人権を侵害したかどで提訴しました。さらにまた連邦「市民虚偽届出法(Federal Fraudulent Claims Act)」にもとづき、虚偽の主張を行ない議会をだましてインチキな銭もうけのイラク開戦を正当化したかどで、連中を訴えたわけです。そしてさらに「RICO法」すなわち「威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(Racketeer Influenced and Corrupt Organizations Act)」にもとづき、この連中が一種の“腐敗組織”となって悪事を行なっていることを裁判所に訴え出たわけです。で、私は連邦裁判所の裁判長から個人的に嫌がらせを受けました。この判事は私にじきじきに訴訟を取り下げるよう命令し、そればかりか30年以上も法廷弁護士を務めてきた私に対して法廷で仕事ができないようにしてやると脅迫したのです。私はFBIからも嫌がらせを受けました。うちのスタッフも嫌がらせや脅迫を受けましたよ。そればかりかうちの事務所に強盗が入る事件までおきました。政府の仕業ですよ、私が目下相手にしている政府のね。
[中略]
我々は証拠文書だけでなくFBIの元捜査官や情報提供者だった人物やその他諸々、たとえばペンタゴンや軍部や空軍の職員などの宣誓証言を手に入れてあります。これらの証拠は“911 事変”が多くの軍事演習[ドリル]とリハーサルの後に実施されたものであることを裏付けているのです。ブッシュは実際の“911 事変”が起こる前にテレビで何度もシミュレーションを見ていたわけです。“911 事変”の勃発から数ヵ月後にカリフォルニアで開かれた記者会見で、ブッシュはそれをうっかり口にしてしまった。「1機目の飛行機が最初の建物に突入するのをテレビで見てました」と語り、それが報道されたわけですが。だけどこれは本来ありえない話だ。だって“911 事変”を最初から中継していた映像なんてなかったわけですからね。実況中継で見ることができたのは、2機目の突入であって、1機目ではない。なのにブッシュは最初の突入を我が目で見たと言うのですから。さらに彼がじきじきに“911 事変”を起こす命令を下していた証拠も入手してあります。ブッシュの有罪を裏付ける証拠をね。巧妙に仕組まれた陰謀だったということです。連邦非常事態管理庁(FEMA)のある職員は“911 事変”の前夜、現場に入っていたことを録音証言していますよ。つまり9月10日にですね……●アレックス・ジョーンズ──それはジュリアーニ市長も何か月か前の“911 真相究明委員会”で認めましたね。「トライポッド・パート2」という演習が予定されていたのだと。連中は総司令部をすでに「ビルディング7」から他所に移していた。今になって思えば、これは実にきわめて重大な事実だ。事件全体の謎を解くカギを握っている。あなたはこの事実を何か月も前に語っていました。CIAが自分のウェブサイトで発表したりAP通信がニュースとして報道する何か月も前にね。関係者たちの証言を得たと、あなたはおっしゃっていた。その関係者の話では“911 事変”当日の朝にはいくつもの軍事演習[ドリル]が行なわれることになっていた。そしてまさにそのとおりに実行された。警備態勢を解除するための煙幕として利用されたわけだった。で、この事実がばれそうになると、CIAは大あわてで告白する始末だ。「はいはい、たしかにあの日の朝は演習をやってましたよ」とね。現時点ですでに我々は5件の軍事演習が……いや6件か……あの日にぶつけて企てられたことを突き止めている。これら5件の軍事演習ですが、そのうちの1件は9月11日当日に実際に起きた事とまさに同じ内容だった。その実施時刻までが、あの日の朝の“事変”が起きた時刻とぴったり一致していた。まさにそれが、“事変”当時にNORADのレーダーに24個もの不審な飛行物が映っていたのに警戒体制をとらなかった理由である。これはあなたに伺った話です。あなたが最初に公表したわけです。で、本題に入りますが、まあ詳しいことまで明かすのは無理としても、この事実をどうやってお知りになったかお話いただけませんか?
[中略]■スタンリー・ヒルトン──NORADと空軍の連中にじかに会って話を聞いたのです。何年も前のまだドール氏のところで働いていた時のことですが、NORADに個人的に出かけて行きまして、コロラド・スプリングスのシャイエン山要塞……つまりNORADの連中とは仲良くなっていました。NORADだけでなく空軍で働いている人たちも、「非公式[オフレコ]で」ということでこの件をはっきり語ってくれました。で、その骨子ですが、おっしゃるような軍事演習[ドリル]が5件あっただけではなく、“911 事変”の少なくとも2ヵ月前から、少なくとも35回も軍事訓練が行なわれていたのです。すべては計画ずみだったわけです。“事変”が起きた場所までぴったり同じでした。
●アレックス・ジョーンズ──で、当日にも5件の軍事演習があったと……
■スタンリー・ヒルトン──そう当日、まさにあの日です。そしてブッシュはこれを軍事演習[ドリル]だと考えていた。どうして彼は(視察先のフロリダの小学校でカード首席補佐官からWTC攻撃について耳打ちされたときに)平然とした態度をとっていたのは、まさにそういう事情があったからだとしか考えられないわけです。
●アレックス・ジョーンズ──NORADの職員や間航空管制官たちが当時どう思っていたかは既に判明してますね。「これも演習の一環か? 軍事演習なのか?」と、そんなふうに思っていたようですね。
■スタンリー・ヒルトン──ええ。
●アレックス・ジョーンズ──テープやテレビインタビューでは、彼らは軍事演習だと思い込んでいたようだ。
■スタンリー・ヒルトン──そのとおり。世間に知れわたるはるか以前から、私が申し上げていたことです。私自身がそれを知ったのは2003年3月のことで、その時に私ははっきり申し上げた。これはすべて仕組まれていたとね。これは政府の命令で行なわれた一種の作戦だったのです。ブッシュがじきじきに命令を下した。彼は国を裏切り大量殺戮を行なった罪人だ。しかも現在、司法制度を妨害しているのですよ。連邦判事やFBI捜査官たちを操って、この国においても連邦裁判所においても文句をつける筋合いのない正当な民事訴訟を阻止しようとしているのですからね。この国のれっきとした裁判長がですよ、正当な原告たちを代表しているこの私に、個人的に嫌がらせや脅迫を行なっているわけですからね。ポーラ・ジョーンズの案件でクリントン大統領が偽証を行なったと糾弾した連中だというのに、いま自分たちがそんなことをしているわけだ。それにケン・スター(クリントン不倫疑惑の特別調査官)も70年代はじめにデューク大学の法科大学院時代には私と机を並べた学友だったわけですが、これまたひどい話で、クリントンを弾劾せずに済ませてしまった。おかげで我々はいま、かつて考えられなかったような犯罪者を大統領執務室に据えてしまっている。大量殺戮をしておいて、司法制度の妨害まで行なっている悪党をね。
●アレックス・ジョーンズ──そうは言っても、連中は飛行機がビルに突っ込むなんて聞いてなかったと主張しています。テレビではそんなことばかり言っていた。ライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)もブッシュもチェイニー(副大統領)もアシュクロフト(司法長官)もね。ところがその後、我々は知ることになった。この連中があれやこれやの軍事演習を、まさにあの朝、行なっていたことを。百歩譲って彼らがじかに手を下していなくてもですよ、これで「そんな計画を耳にしたこともなかった」という連中の言い分が大ウソだったことは、はっきりしたわけです。
■スタンリー・ヒルトン──そうです。で、私は連中を証言台に立たせようとしているわけです。もう何か月も前から、連中の証人尋問を要求してきました。ところが連中はそれを拒み続けてきた。だけど遅かれ早かれ連中はウソをついていたことを認める羽目になるでしょう。いずれにせよ連中が偽証罪に問われることは、はっきりしている。彼らは平気でウソをつくし偽証もする。そういう連中ですからね。そういう連中に政府を任せてしまったのですよ、我々は。無論そのことは連中自身がよく知っているわけだけど。でも今さら連中が「ああいう軍事演習をしていたなんて知らなかった」などとシラを切ることができますか? 連中は「誰も気がつかなかった」と言う気でしょうけどね。だけどそれじゃ大昔の「ノーナシング党員」の性根と変わりはしない。そんな連中の言い分を「信頼できる」と思い込んでいる人たちがいるのだから、まったく理解できませんよ。
【訳注】ノーナッシング党員(Know-Nothings)とは、19世紀半ばの米国で発生した人種差別主義と排外主義に凝り固まった政治活動家の集団で、「ノーナッシング党(Know Nothing Party)」という政治結社のメンバーを指す。党員たちは移民や黒人に脅迫や暴行などの犯罪を行なったが、自分が属する団体について問われると「なんにも知らねえよ(Know Nothing)」とシラばっくれて組織防衛を図る掟になっていた。
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●アレックス・ジョーンズ──おっしゃるとおり。今じゃ誰もが疑問に思うわけですが、あれほどの大組織であり、AWACS(早期警戒システム)も備わったアメリカ軍が、一体なぜ“911 事件”の発生を許してしまったのか? 仮に誰かがセスナ機で飛んでいて予定のルートを外れたら5分もしないうちにF16戦闘機がやってくるでしょうに……。じつに単純な理屈ですよ。そしてこの疑問はもう一年半も前にスタンリー・ヒルトンさんがこの番組で述べていた。それからずっと後で一般のニュースもこの疑問を口に出すようになったわけですが。軍の連中はよほど人が良いのでしょうな。「あれはみんな軍事演習だ」という言い分を聞かされてすっかり真に受けてたのだから。だけど本当は演習じゃなかった。そしてABCニュースが、チェイニー(副大統領)がホワイトハウス以外の場所にある司令室にいたことを認めた。そればかりかチェイニーが「ナニナニをせよ!」という形のれっきとした命令を下していたことが明らかになっている。ヒルトン氏や他の人々から聞いた話では、内部関係者がはっきりとこう言っているのです。警戒体制が解除されていたとね。彼らはその事実を認めたわけだけれども、国家安全保障の観点から自分で発表するつもりはない、とも言っている。そういうことですよね、スタンリーさん?
■スタンリー・ヒルトン──いや、彼らはそれを認める覚悟でいますよ。ちゃんと召喚状で出頭を求めれば、彼らも法廷で証言する意思はあるし、証言せねばならないわけです。しかも我々が提起している訴訟は「連邦市民虚偽届出法」に基づくものでして、アメリカ合衆国を代表して訴えを起こしているわけです。ブッシュ政権が議会を騙したことを法廷に告発したわけです。それに合衆国法典31章の定めにもとづき、彼らは情報開示を義務づけられているのです。そういう事情だからこそ、連中は私に脅しをかけたり嫌がらせをしたり、事務所に侵入したり文書ファイルを盗んだり司法制度をあからさまに妨害したり、その他にもあれこれと犯罪行為を行なって、正当な民事訴訟をやめさせようと圧力をかけているわけだ。そうやって犯罪者とその反逆行為や大量殺戮の事実が世に出るのを妨害しているわけですよ。
●アレックス・ジョーンズ──ところで、あなたは「自殺するつもりはない」と世間に向かってはっきり宣言しておく必要があると思うのですが。ここで言っていただけますか。
■スタンリー・ヒルトン──(笑いながら)自殺するつもりなんかないですよ。家族がいますから自殺するつもりはない。脅迫についてはうんざりしてますけどね。でもその実態をお伝えすることはできます。話すのが辛いことではありますけどね、私にとってもうちのスタッフにとっても……。とりわけ自分が仕事をしている法廷の裁判長からじきじきに脅迫なんぞを受けた日にゃ……。
●アレックス・ジョーンズ──1年間も監視下に置かれながら再び世間に出て語ろうと決意なさったのは、何故ですか?
■スタンリー・ヒルトン──何故って、この1年半の間にわたしの手元に証拠がどんどん集まってきまして、あれが政府の自作自演でありアメリカ史上最大の国家反逆および大量殺戮行為となったことが、もはや疑う余地のないくらい明らかになったからです。
[中略]■スタンリー・ヒルトン──[中略] ここでもう一つお知らせしておきたいことがあります。日本の「アサヒ」というテレビ放送網が、まさに明日9月11日のプライムタイムに特別番組を放映することになっています。私は2週間まえに番組取材で8時間もインタビューを受けました。その番組に私が出ます。アメリカのマスコミは私の主張など気にかけてないから、連中も気楽でいられるかもしれないが、日本はちがう。日本の人たちは非常に真剣に、私や他の人々をインタビューして回ったのですよ。
[中略]●アレックス・ジョーンズ──スタンリーさん。グローバリスト、つまり新世界秩序を打ち立てようと企てている連中は、さらなるテロ攻撃を行なおうと狙っています。我々が手をこまねいているなら、そしてあなたや他の人々が大胆に真実を語ることをやめてしまったら、連中はさらなる攻撃へと突き進むでしょう。やつらが作り上げた“電子仕掛けのベルリンの壁”は今やここそこに亀裂が生じている。あなたを始めとする多くの心ある人々が真実を堂々と語り始めてくれたおかげです。しかしどうでしょうか? 連中は今まで行なってきた大がかりなごまかしを完遂するのでしょうか? つまり(イスラム教徒のテロリストたちが実行するぞ、と宣伝してきた)スーツケース大の核爆弾の破裂や、生物兵器をばらまきなどを実際に行なって、またも煙幕を張って、あれやこれやをごまかす気でいるのでしょうかね? もはや連中は八方ふさがりの状況です。殺人犯どもの正体は、あなたが暴き出したわけだし。我々は声を大にして告発に努めねばならない。だけど私が話をした政府の人間のなかには、こんなことを言う人もいるわけですよ──「それはそうだけど、キミがそんなことをしたら連中はもっとひどい攻撃を仕掛けて完全に抑え込むところまで行かざるを得なくなるよ」などとね。だけど敢えて私は言いますが、連中はすでにひどい攻撃を仕掛けているわけですからね。こういう役人の恫喝めいた言い分を、あなたはどう思います?
■スタンリー・ヒルトン──そうですね。連中はやる気でいると思いますよ。いくつか“不測の事態”を起こす気でいるのでしょう。だけど今は鳴りを潜めているのでしょうね。なぜなら目下、連中の前に堂々と立ちはだかり、その犯罪行為を告発する私みたいな人間が、どんどん増えているわけですから。思うに、我々がもし声を上げずにいたなら連中はもう一発やらかしていたでしょうね。連中は今も計画を捨てていないと思います。彼らの狙いは、異議申し立ての声を黙らせることなのでしょうから。そういうわけで我々は今回の訴訟で「愛国者法は憲法違反だ!」と訴えているのです。
●アレックス・ジョーンズ──世論調査の話をしましょうか。そもそも愛国者を名乗るような連中ってのは滅多にいない変人で、嫌われ者で他人から恐れられているような人間だ。だけどたまたまそういう人たちが持ち上げる「愛国」のスローガンが世にはばかると、小心者の連中がこれに便乗し始める。なにせ「愛国」を唱えるだけなら気楽にできますからね。ところがあなたはその対極にいる。我々庶民をトゲの付いた鞭で叩くような、まあ言ってみれば、アメリカに向かって手榴弾を投げ込む連中の仲間だとさえ言えましょう。ところが世間から高い評価を受けているゾグビーの世論調査を実施したみたら、なんとニューヨーク市民の半数がこう考えていることが判明した──「911 事件は政府みずからが関与した陰謀である」とね。さらに調査によっては76%もの集団が「政府による陰謀」だと考えているわけです。ヨーロッパで世論調査を行なうと3分の2がそう考えていることが判る。ドイツでは歴代の国防大臣や科学技術大臣、そのほか現職の閣僚までもが、「911 事変はアメリカ政府の陰謀である」と見ています。そのうちの3人は名の知れた保守派や革新派の政治家ですけど、堂々と名前を出してそういう意見を語っている。たとえば(イギリスの)マイケル・ミーチャー環境大臣は「米国政府の連中が“911 事変”の実行に直接手を下していなかったとしても、あらかじめ計画を知っていたことだけは確実だ」とまで言っているわけです。だって思考力を持った人間なら、あれだけあからさまなものを見せられれば政府の公式発表が実現不可能なインチキだということは分かりますからね。そういうわけで、あなたが調査に乗り出し、多くの人が注目しているわけです。いまや大勢の人々が目覚めつつある。これについてどうお考えですか? いま何が起きつつあるのでしょう?
■スタンリー・ヒルトン──まあそういうことだからこそ、連中は「愛国者法」を定めて政治的な反対勢力を抑えつけようと狙っているわけです。それは連中にとって必須の段取りなわけで、反対勢力に先手を打ってきているわけだ。連中もバカじゃないから……。彼らのことは個人的に知っていますが、ウォルフォウィッツとかそういう連中ですけど、犯罪人ですよ。だけど知恵が回るし政治的反対勢力に先制攻撃を企てているわけですよ。だからこそ、ナチスとか……連中の“先祖”や“兄弟”というべき近縁に属するナチスやスターリニストみたいに、政治的抑圧にむけてせっせと精を出しているわけだ。腐敗しきった犯罪的な政府というのは例外なくそういう策略をとる。つまり自国民を抑圧するわけです。ナチス・ドイツも共産主義ロシアも毛沢東の中国もね。そういうわけでアメリカでも「愛国者法」が出てきた。やってることは五十歩百歩なのです。連中は“911 事変”が起こる前からこれを画策してきた。つまり(「愛国者法」の制定策動も)連中の策略の一環だったわけだ。これは確実なことでして、まさに私の卒論の題材だったわけですけど。「テロリストの攻撃」なるものに追い回されるなかで、国民は法律でしっかり社会に組み込まれた政治的抑圧の制度に追い込まれていくわけです。それが「愛国者法・パート1」と「愛国者法・パート2」が次々とぶちあげられている理由ですよ。だから連中は国民をさらに抑え込もうとして、それを正当化するために「テロリストの攻撃」とやらをさらに激化させていくでしょうね。最終的にはこの国を一党独裁にもっていくつもりでしょう。そうしなければサウジの王族みたいな“兄弟分”とつるんで怪しげな思惑を追い求めることは出来ないわけですから、連中としては……。いやいやそればかりか、連中はナチス・ドイツとか共産主義ロシアなどの歴史的な“兄弟分”と同じ価値観で政治を行なおうとしているわけで、それが狙いですからね。
●アレックス・ジョーンズ──残り1、2分になってしまいました。でもこれは話しておかねばと思うのですが、ニューヨークの(共和党大会をめぐる警備状況の)件です。連中は“音波砲”を自国の市民に向けた。イラクで使われている最新兵器をですよ。そして抗議する市民たちを、スキーマスクで顔を隠した“黒ずくめの男[メン・イン・ブラック]”たちが取り囲んだ。4万1000人もの警官隊が、信任状を与えられて現場取材していたマスコミの記者たちを片っ端から逮捕したのですよ。子どもや車椅子の人々まで逮捕されました。2000人以上の市民が逮捕されて有刺鉄線でかこまれ、バスルームもついていない強制収容所に留置されたのです。当局の許可をもらわなきゃ簡易便器さえ使うことが許されなかった。警官は市民たちを思いきり怒鳴りつけていたのです。テロリズムとは全く関係ないのに……。連中は堂々と戒厳令への布石を打っているわけです。
■スタンリー・ヒルトン──まさにおっしゃる通り。「テロリスト」という言葉がひどく拡大解釈され、言葉の定義がすっかり歪められてしまった。「共産主義者[コミュニスト]」という言葉がマッカーシー旋風の魔女狩り時代に乱用されたのと同じです。ブッシュが言葉の意味を勝手に変えて、だれでも「テロリスト」だと呼ばれかねない時代になった。でも皮肉ですよね、世界最悪のテロリストは今この瞬間にもホワイトハウスの大統領執務室に座っている御本人に他ならないのだから。こんなに皮肉なことはない。これほどの偽善者なんだから、いっそのことブッシュに何か賞でもあげて『うそ?ホント?リプリーの大発見!』とか『ギネスブック』なんかに出してやりゃいいんだ。あつかましい詭弁と詐欺で世界をだました歴史的ペテン師の典型としてね。
●アレックス・ジョーンズ──その問題について一つ聞いておきたいのですが。これは私も痛感している事なので……。つまり国民はテレビを見て、人殺しどもを見るわけですね、犯罪者の連中を。そして御国にとって“救世主”のはずの連中が、法廷で非常にみじめな立場にいるのを見るわけです。これはまあ、米国史上最悪の連続殺人鬼テッド・バンディが法廷で裁かれる様をテレビで眺めているのと、さほど変わらないわけです。だけど視聴者にとって、被告席にいる罪人の素顔を知るのは辛いことだろう。つまり(ブッシュや政権中枢の連中が)裁かれる様を見るのは、国民の心を下ろし金で擦るような痛々しいものとなる。……つまり我々はいま、すべてのアメリカ人を相手に、一種の“心理検査”を強いているに等しいわけです。苦いクスリを強引に飲ませようとしているわけです。パンアメリカンの組合の話は御存知ですよね。スタンリーさん、そういうことが全面的に起きようとしているわけです、我々の面前で……。
■スタンリー・ヒルトン──ええ、非常に気がかりな状況です。私自身も独裁制とはどういうものかを理論的に研究してきた経験があります。ヒトラー政権の軍備大臣だったアルベルト・シュペーアにじかに会って話を聞いたことがあります。1981年にミュンヘンで行なったのですが……。全体主義の心理学や歴史も研究してきました。だからそういう状況が恐るべきものだということは、もはや疑いようもないのです。ところが今現在、高度なテクノロジーを駆使して、こんなことは歴史上かつてなかった経験ですが、一個の世界帝国が支配をいまにも確立せんとしているのです。テクノロジーに頼り切った、腐敗した政府による支配がね。まあそれが「エリート政府による支配」ってものなのでしょうけど。ナポレオンやヒトラーのような人物でさえ実現できなかったこと……つまりテクノロジーを駆使して、自分の国ばかりか他の国々まで、つまり全世界を支配する野望が、実現しかねない状況になっているわけです。
●アレックス・ジョーンズ──打開への道は、連中の「テロリスト」としての実態を暴き出すこと。PNAC(米国の新世紀のためのプロジェクト)が「真珠湾奇襲のようなイベントを仕掛ける必要がある」と提案していた実態を大衆にわかるよう暴き出すこと。かつて“911 事変”そっくりの「ノースウッヅ作戦」なる奇襲計画が企てられていた現実を人々にはっきり知らせること。そしてブッシュ政権の連中の(自作自演の)奇襲作戦計画を公衆の面前に引きずり出すことです。こうして国民大衆に、自分たちが吹き込まれてきた「恐怖」の正体を、じっくりと見てもらう必要があります。あと1、2年もすれば国民の8割がたが事件の真相を知るでしょう。半数じゃなく大多数がね。そうなったときに連中がどう出てくるか?
■スタンリー・ヒルトン──そうそう、だからこそ連中は、我々の真相究明を抑え込もうとするわけです。そしてその一方で、手垢にまみれた古くさい陽動作戦を仕掛けてくる。つまり新たな「テロリスト攻撃」なるものを仕掛けて、大衆の関心をそっちに引っ張り込もうとする。連中がつぎにどんな「テロ攻撃」を行なうかは誰もわからない。だけど連中がそういう“事変”を巧妙に仕掛けるだけの能力を持っていることは、これはもう解明されてしまったわけですよ。連中が何をしでかすかは、もう際限がないです。思うに、世間が仰天するような事件を、またしでかすんじゃないでしょうか。それも選挙の直前にしでかして、ブッシュはそれを口実に次期大統領ポストを掠め取るような気がします。目下の対立候補だって藁人形か影法師みたいに非力な人物ですけれど、しかしとにかく連中はもう一発秘策を打ち出してきて国民の目を“911 事変”から逸らそうとするんじゃないかな。“911 事変”への国民的疑惑がきわめて高まった場合には……。けれども本当は、人々がこういう問題を冷静に見られるようになることが必要なのです。なぜなら大衆というのは、「アラモを忘れるな!」のスローガンが叫ばれた当時と事情は変わっていませんが、こういう事件をいつまでも根に持つからです。私にとって、この事件は「アラモ」の一件と変わらない。だって「911 を忘れるな!」がスローガンに使われて、とんでもない“復讐戦争”が扇動されるわけですからね。
●アレックス・ジョーンズ──我々は岐路に立たされています。でもスタンリーさん、連中はこれほどの抵抗が出てくるなんて考えてなかったんじゃないのかな?
■スタンリー・ヒルトン──そうでしょうね。連中は見込みちがいをやらかした。腐りきって罪深いうえに無能でもあったと考えたいですね。腐敗の果てに犯罪に手を染めたからこそ、無能ぶりが噴出したのでしょう。しかしいずれにしても、政府のやりかたに憤激する人間の数が増えていけば、つまり役所や軍部の官僚機構にいて実態を知る人々に怒りが広まれば、最終的には我々の力でそうした人々を法廷に呼んで証言してもらいますよ。そして暴露してもらうのです。
●アレックス・ジョーンズ──スタンリーさん、連中の工作の全貌は、我々の努力が足りなければ、「素朴で悪意のないもの」と宣伝されてしまう恐れもあるわけです。それはヒトラーその他の連中も使った宣伝の手口です。大衆が(権力者の)悪意を見抜けないかった。だから騙され続けました。でも今や我々は(ブッシュ政権の)邪悪さに気づいた。我々は自らの生命や富や未来を犠牲にしても、自由を守ろうと立ち上がったところです。だってああいう、支配欲に凝り固まり正気を失った血に飢えた「テロリスト」どもに、屈服するわけには行きませんからね。あいつらの自由にさせて、「帝国」支配なんぞを実現させて、徴兵制を復活させられたら、我々は奴隷あつかいされて、この地球をまるごと侵略する先兵に利用されてしまいますからね。そんなことを許すわけには行かない。でも連中の背後にいるPNACは、そんな計画を練っているわけです。スタンリー・ヒルトンさん、あなたは法廷で闘いを始められた。神のご加護を願っております。本日はご出演いただき有り難うございました。来週もご参加いただけますか?
■スタンリー・ヒルトン──いいですよ。電話してください。
●アレックス・ジョーンズ──我が友に神の祝福あれ。最後に何か一言……。
■スタンリー・ヒルトン──最後に申し上げたいのは、皆さんもちょっと考えてみてほしいのです。ブッシュのような奴がホワイトハウスで権力を乱用したら、一体どんな結果になるのか? こういう人物を大統領にしておいたら、未来がどれほど危ういものになるのかを。これは過ぎ去った昔の出来事じゃないのです。これからも実行され続ける現在進行形の出来事であり、まさに今起きている出来事なのです。連中は計略を持っていて、それを実行しようとしているのです。あの連中は一人残らず、途方もなく危険な人物なのです。連中は武器を自由に使えてなおかつ危険ときている。アメリカばかりでなく全世界の、自由を愛する全ての人たちに、連中ははっきりと危険な刃[やいば]を向けているのです。
●アレックス・ジョーンズ──まさにその通りです、スタンリー・ヒルトンさん。連中は政府を乗っ取った。だけど人々の心はまだ乗っ取られていない。我々が抵抗もせずに無知のままでいることを期待することしかできないのです、連中は。
■スタンリー・ヒルトン──そして連中は「愛国者法」という締め付け法制や、脅迫やら、裁判長やFBI工作員の脅しやらで、自分たちの陰謀を暴く者を黙らせたいと望んでいるわけですよ。連中の願望ってのは、そんなものなんだ。
●アレックス・ジョーンズ──だけどあなたは挫けませんよね?
■スタンリー・ヒルトン──ええ、挫けませんとも。
【翻訳者注記】──テレ朝911特番(ビートたけしの!こんなはずでは!!)で紹介されて日本でも多くの人が知るところとなった米国のスタンリー・ヒルトン弁護士は、小ブッシュ政権を相手に911事変をめぐる集団訴訟を起こしています。彼は今年の9月11日に米国の政治陰謀事件を専門に扱うアレックス・ジョーンズ氏のラジオ番組に出演して近況を語りました。そのインタビューの模様は下記のウェブサイトで聞くことができます(http://www.prisonplanet.tv/audio/091204hilton.htm)。この録音をもとに作成した英文筆記録はすでにインターネット上に広く出回っており、たとえば下記のサイトなどで読むことができます
(http://www.jihadunspun.net/intheatre_internal.php?article=99768&list=/home.php&)。但し、この英文筆記録には、おそらく聞き取りミスのせいで、実際の録音と異なる記述が散見されます。そこで上記録音をもとに、できるだけ正確に日本語訳の筆記録を作りました。
(訳=佐藤雅彦 「木村愛二『憎まれ愚痴』」HPより)
【江原注】この訳文は、季刊『真相の深層』04冬号(通巻4号)の巻頭特集「全貌解明!!『9.11事件』 やったのはブッシュたちだ!」 で、スタンリー・ヒルトン弁護士が提訴した9.11集団訴訟の訴状(訳文)とともに掲載されている。また、翻訳者注記にある英文筆記録のリンクが切れているため、以下にオフィシャルサイトを紹介する。Transcript: Alex Jones Interviews Stanley Hilton
http://www.prisonplanet.com/articles/september2004/130904hiltontranscript.htm
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