スポーツ

[虎四ミーティング]
太田由希奈(プロフィギュアスケーター)<前編>「真央ちゃんは好奇心旺盛!?」

2013年04月12日(金) スポーツコミュニケーションズ

努力家の真央

二宮: 太田さんは現役時代、浅田真央選手と一緒に滑ったことはありますか?
太田: 真央ちゃんは、4歳下なんですよ。だから私がジュニア(13歳~18歳)の時に真央ちゃんはノービス(9歳~12歳)、私がシニアに上がったら真央ちゃんはジュニアと、いつも入れ違いだったんです。一緒に試合に出たのはシニア時代の数年間なので、それほど多くありません。ただ、彼女がノービスやジュニア時代に推薦で全日本選手権に出場したりもしていたので、よく知っています。小さい時から、好奇心旺盛ですごく面白い子でした。

二宮: たとえばどんな面白さがあったのでしょう?
太田: とにかく、やることなすこと面白かったですね。お笑い芸人になれるんじゃないかと思うぐらいでしたよ(笑)。

二宮: ハハハハ。日本チームにとっては、天真爛漫な末っ子のような存在だったんでしょうね。浅田真央選手には、同じフィギュアスケーターにお姉さんの舞さんがいますが、彼女はどんなタイプですか?
太田: 舞ちゃんは、私と年が近かったので、世界ジュニア選手権で同室になったこともありました。彼女はいつも私に気を遣ってくれていて、部屋でもお風呂でも私を優先させてくれました。舞ちゃんは「由希奈ちゃんの邪魔にならないように」みたいな感じで、気配りしてくれましたね。

二宮: スケーターとしては、浅田姉妹はどんな違いがありましたか?
太田: 真央ちゃんはすごく練習をする努力型で、舞ちゃんの方はどちらかというと天才型でしたね。ジャンプでもスピンでもパッとできる、と先生方から聞いたことがあります。真央ちゃんは、粘り強く、ずっと練習している。一方、舞ちゃんはすぐにできてしまうから、ササッと練習して、サッと上がってしまうそうです。

二宮: 身近に目標がある妹は、“お姉ちゃんを抜いてやろう”と負けん気が強くなるんでしょうね
太田: そういう思いもあったと思います。真央ちゃんは、いつも「舞には負けない」って、言っていましたからね。

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