腹ばいに転倒…真央、今季最低点5位/フィギュア
サンケイスポーツ 4月12日(金)7時0分配信
フィギュアスケート・世界国別対抗戦第1日(11日、国立代々木競技場)6カ国が参加して開幕し、2連覇を狙う日本は、女子ショートプログラム(SP)で浅田真央(22)=中京大=がトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒するなど今季自己最低の59・39点で5位と大ブレーキになったが、鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=が今季自己ベストの66・56点で同2位、男子SPでも高橋大輔(27)=関大大学院=が2位に粘り、暫定で初日首位に立った。同点の2位には米国。3位にはロシアがつけた。
【写真で見る】トリプルアクセルで前のめりに転倒
信じられない真央の姿だった。冒頭のトリプルアクセルは回転不足の着氷で、腹ばいに転倒する大失敗。観客席からの手拍子で励まされ、今季最終戦のSPをなんとか最後まで滑りきった。
「直前の6分間練習で(トリプル)アクセルを跳べず、半分ぐらいの自信でいってしまった。演技後に映像を見たら、体が後ろにそっくり返って跳んでいた」
本人も信じられないミス。2年ぶりの大技復活につながった今季SP『アイ・ガット・リズム』には思い入れが強かっただけに、今季最低得点の締めくくりでは笑顔が咲かない。振付師のカナダ人女性、ローリー・ニコル氏が、昨季途中に最愛の母・匡子さん(享年48)を亡くした浅田の憔悴(しょうすい)を見かね、笑顔を取り戻すことをテーマにつくったプログラムでもあった。
「とても気に入っているプログラムなので、今季最後に良い演技で締めくくれず残念…。足を引っ張ったけど、応援席でチームメートから『フリーでがんばろう!』と声をかけられた」
直後に滑った鈴木明子が今季自己ベストで2位に入るなど、日本選手団の強い絆に励まされた。今大会の日本はペアに出場者がいないため、大会連覇は難しいが、団体戦が正式種目となる来年のソチ五輪のためにも、今季最終戦はいい形で終えたい。
「きょうの日本1位発進は、アッコちゃん(鈴木)の力。あさって(13日)は私も良い演技をして、チームに貢献したい」
仲間とともに目指す五輪の新たな勲章も視野に、フリーでの逆襲を誓った。
最終更新:4月12日(金)8時41分