鈴木明子SP2位「エンジョイして滑ることができた」=フィギュア国別
スポーツナビ 4月11日(木)21時21分配信
フィギュアスケートの世界国別対抗戦2013が11日、東京・国立代々木競技場で開幕した。
初日の女子ショートプログラム(SP)では、鈴木明子(邦和スポーツランド)が66.56点の2位でスタート。一方、浅田真央(中京大)はトリプルアクセルの転倒などが響き59.39点の5位となった。トップはロシアのアデリナ・ソトニコワで67.13点。
この結果、初日のチーム順位は、日本が合計47ポイントでトップに立った。
鈴木はジャンプで大きなミスもなく、会場内からはこの日一番のスタンディングオベーション。世界選手権後に精神的に苦しい時期もあったと振り返ったが、今回は「自分自身はすごくエンジョイして滑ることができました」と笑顔を見せた。
以下は鈴木の演技のコメント。
■鈴木明子「自分の気持ちのままに滑るスケートを取り戻そうと」
「(冒頭の)3回転−3回転が入らなかったので自分のベストではないですが、そのほかの部分はうまくいったので良かったなと思います。(2つ目を2回転にしたのは)1つ目を降りた時点で『これは(3回転を)つけてはいけない降り方だな』と判断して、とっさに2回転にした形です。
ここに来るまでは納得のいく練習もできていたので、あとは、この試合で、この1年で経験したことがどうでるかを試したいというのもありましたし、それが次のシーズンにつながると思っていました。
世界選手権が終わってから、本当に(スケートを)心から楽しむ気持ちを押し殺して、つらい方に考えてしまっていたので、(気持ちを)解放して、自分の気持ちのままに滑るスケートを取り戻そうと思って練習してきました。
練習は追い込むんですけど、気持ちまで追い詰められている感じで、練習から『ミスなくやらなきゃ』となっていて……。先生からも『失敗してもいいから思いっきりやろうよ』とすごく言われました。失敗の多い試合が続いて失敗が怖くなっていたので、そういったところを『思いきってやろう』みたいな感じでやりました」
――今日は思いっきりできたか?
「お客さんの反応も楽しむことができましたし、自分自身はすごくエンジョイして滑ることができました」
――どう気持ちを切り替えたのか?
「世界選手権の後に誕生日をはさんだのですが、今までで一番祝ってもらえて、こんなにたくさんの人が支えてくれているんだと思ったら、自分を追い込むのではなく、もっと素直に、自分の好きなスケートを楽しもうと思いました。浅田(真央)選手と村上(佳菜子)選手から手作りの色紙をもらったのが一番うれしかったです。(色紙には)『この3人でいるといつも笑ってばっかり。これからもみんなで頑張ろう』というようなことが書いてありました。世界選手権の日本チームでこういうことは初めてだったので、個人競技だけどみんなで支えて励ましあってできるというところで、自分も頑張らなきゃと思うようになりました」
最終更新:4月11日(木)22時36分