許されない謝罪を、「言い訳や反論まじりの謝罪」「遅い謝罪」「処分のともなわない謝罪」など10に分類する。例えば、ハンセン病元患者の宿泊を拒否したアイレディース宮殿黒川温泉ホテルは、記者会見で「認識不足から迷惑をかけて申し訳ない」と詫びつつ、「宿泊拒否の判断はホテル業として当然」と言い訳したことで、批判を長期化させた。顧客情報漏洩が発覚した際、ジャパネットたかたは営業自粛したのに対し、ソフトバンクBBはコマーシャルを大量に流し続け、街頭での勧誘活動もやめなかった。記者会見や広告などでの謝罪の量はソフトバンクBBの方がずっと多かったが、好感を持たれて許されたのはジャパネットたかただった。
企業トップは、謝罪に臨む「心」を補強し、謝罪の「技」を学び、謝罪を支える「体制」を整えておくことが必要。「はじめに『罪の認識』をする」「“タダ”である記者会見を活用する」「潔い謝罪は“男を上げるチャンス”と心得る」など、許される謝罪の12のポイントをまとめる。
(日経ビジネス 2004/12/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
|
|