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最終更新:2013年4月11日(木) 21時35分

トラブルでドア閉まらず、専用布でふさいで電車走行

 千葉県のJR京葉線でトラブルのためドアが開いたままの状態で通勤客らを乗せた電車が走りました。最高時速は100キロ。専用の布でふさいだ状態でしたが、安全管理に問題はなかったのでしょうか。

 「ドアが閉まります。次の電車ご利用ください」(アナウンス)

 これは、10日午前8時半ごろ、千葉県のJR京葉線・西船橋駅で撮影され、動画サイトに投稿された映像です。ドアの戸袋に乗客のリュックサックのひもが引き込まれ、ドアが閉まらなくなったため、JRは異例の対応をとりました。

 「朝の通勤ラッシュ時、代わりの電車が手配できなかったため、JR東日本は、高さ1.4メートル、幅1.3メートルほどの幕でドアをふさいで電車の運行を続けました」(記者)

 ドアを開けたまま13分遅れで発車した電車。JR東日本は、乗員1人を乗車させ、ドアを布で覆った状態で、東京駅までの往復48キロの区間、最高時速100キロで運行を続けました。東京駅までの30分間は、車内は新聞を開いて読めないほどの込み具合だったといいます。

 「大変ですね、びっくりしました。自分だったら降りてタクシーとかを使うかなと思うんですけど」(JR京葉線の利用客)

 (Q.自分が乗ってたら?)
 「危ないし。他の車両に移りたい」(JR京葉線の利用客)

 今回使われた黄色の布は「緊締幕(きんていまく)」と呼ばれ、JR東日本では「有人」の駅すべてに置かれ、大きな駅では4、5本がホーム上で管理されているといいます。雨の日や風の強い日は使わない、必ず職員が電車に同乗し、幕の前にスペースを空けるなどの使用条件があり、京葉線では数年に一度使われるということです。

 乗客を驚かせた異例の対応。JR東日本は、「幕を使うための定期訓練もしていて安全に問題はない。後続の電車のお客様の影響を最小限に食い止めるために幕を使用した」とコメントしています。(11日17:53)

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