就職にすべてをかける「全身就活」なる造語も登場する今日、大学生の場合3年の12月に始まる就職活動は過酷を極める。正社員としての入社はより厳しい中、会社選びで注意すべきは違法で劣悪な労働を強いる「ブラック企業」。忌引休暇さえ許さぬような言葉が飛ぶ会社もあるという。
ネット掲示板から5年ほど前に生まれた言葉だといわれる「ブラック企業」。その実態を知らぬまま就職する若者をなくそうと、NPO法人「アジア太平洋資料センター」が啓発DVD「ブラック企業にご用心!―就活・転職の落とし穴―」(土屋トカチ監督)を製作した。
ドラマ仕立てのブラック社新人研修では、「ウチは労基法をやってません。組合も許さない。残業代はありません」との通告が。「まさか、親が死んだから休むなんて言わないでしょうね」と嫌みったらしく言う女性上司。7日に都内で開かれた上映会に出席した土屋監督は「ひと言ひと言は、いろいろな経営者の言葉から拾った。『親が死んだから休みたいなんて、しょうもないことを言うな』と本当に発言した企業人もいる」と語った。
自殺者に労災が認定されるなどした企業の例を実名で紹介。「月に200時間残業」「偽造タイムカードにサインを求められる」「37日間休みなし」「相談しようとした上司も倒れた」。劣悪な環境下での労働の末に心身が壊れ、退職や自死に追い込まれる。これがブラック企業だ。
上映会では識者によるパネルディスカッションも行われ、卒業数か月前から事実上働かせられ、アルバイト先でも“ブラック”な労働を経験している現実も明かされた。地域内で売り上げを競うコンビニで、深夜勤務のバイトがおでんを40個買わされる。チェーン喫茶店ではそれがコーヒー券10枚だったりする。
DVDを監修した「ブラック企業大賞実行委員会」は昨年から、同大賞の選定を始めた。今年も6月に発表する予定だ。
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