革命戦士・長州力(61)が、2020年東京五輪招致に“待った”をかけた。
レスリングで1972年ミュンヘン五輪に出場した長州は、20年五輪から除外候補となったレスリングの競技存続を訴えるため10日、母校の専修大学レスリング部を訪れた。訪問は約20年ぶりで、レスリングシューズに履き替えた長州は後輩をマンツーマンで指導(=写真)。「レスリングはオリンピックが始まって以来、ずっとメダルを取ってる種目。ずっとやってほしい」とアピールした。
ところが一方で、長州の思わぬ発言で報道陣が騒然となる場面があった。東京五輪招致について「オリンピックへの予算があるなら東北に使ってほしいというのはある」と切り出したのだ。
長州は「東京でやるのはいい」と五輪招致そのものに反対しているわけではない。では、なぜ“待った”をかけたのか。本紙に真意を明かした。「(決まったら)東北の人もよかったって思うかね? まずこっち側をどうにかしてくださいっていう人が多いんじゃないかな。実際、復興ができなくて悩んで命を絶つ人もいる。仮設住宅の中で亡くなる人もいる。除染も進んでいない」
長州は東日本大震災発生後、率先して被災地でボランティア活動に従事した。炊き出しや慰問で被災者を激励し、夏には海の家に被災者を招待。昨年10月にはプロレスの試合も行い、被災地の現状を見つめてきた。それだけに説得力はある。
五輪招致には億単位の予算がつぎ込まれ、招致が実現すれば国立競技場のリニューアルや関連施設の建設が急ピッチで進む。「(五輪が)決まったら早く取りかかるよね。でも被災地は2年たってもそのまま。五輪施設がどんどんできるのを見て被災地の人が喜ぶのかなと。日本国民全員で同じ(幸せな)状態で見たいじゃん」。長州の発言は招致活動に一石を投じそうだ。
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