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「TPPで医薬品入手困難に」患者らデモ
4月11日 18時32分

「TPPで医薬品入手困難に」患者らデモ
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マレーシアでは、TPP=環太平洋パートナーシップ協定によって、製薬会社の知的財産の保護が強化され、価格が安い「ジェネリック医薬品」が手に入りにくくなるのではないかという懸念が広がっていて、患者らがこの動きに反対するデモを行いました。

TPP交渉では、アメリカの求めで、医薬品の特許の期間を延長したり、特許の範囲を拡大したりして、製薬会社の知的財産の保護を強化することが話し合われているとされています。
これについて、交渉参加国のマレーシアでは、特許が切れたりして成分が同じでも価格が安い「ジェネリック医薬品」が、手に入りにくくなるのではないかという懸念が広がっていて、11日、首都クアラルンプールにあるアメリカ大使館の前で、患者らがこの動きに反対するデモを行いました。
参加したエイズウイルスの感染者や支援者らおよそ100人は、「アメリカは要求を取り下げろ」などと叫び、代表者が要望を書いた書類を大使館側に手渡しました。
デモを主催した団体の代表は、「貧しい人たちは、高価な薬を購入すれば生活を維持できない。TPPは、豊かな者に有利な不公平なものだ」と主張していました。
マレーシア政府は、TPPによってアメリカなど多くの国との貿易が拡大するとしていますが、こうした国内の反対意見も踏まえて交渉を進めることにしています。

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