2006-09-23 09:40:22

ピアノのある生活

テーマ:ピアノ

家のピアノ module moduleの中のピアノ


こっちに来るとき、気がかりだったことの一つは、実は

「ピアノが弾けるかどうか」

ということだった。


知らない人も多いと思うが、私は家にいる時はどんなに忙しくても、

ほぼ毎日ピアノを弾く。

(きちんとした専門教育を受けたわけではないので、そんなに上手くはないが)

これがある意味、精神安定剤になっているので、ほんの3~4日の出張でも

ピアノが弾けない日が続くと、けっこうストレスが溜まったりする。。。


借家を決める時に家主さんから送ってもらった写真には何も写っていなかったので、

まさか家にピアノがあるとは思っていなかったのだが、入ってビックリ!

実はピアノがあったのである(上左の写真)


Gulbransenというまったく聞いたことのないメーカーで、後で調べたところ

によると、どうも1950年代に製造されたピアノらしい。


弾いてみてまたビックリ!

まったく調律というものをしたことがないのではないかと思われるほど音が

狂っているのと、タッチがバラバラなのはさておき(さておけないが)。。。

二つの鍵盤はまったく音が鳴らず(弦が切れているのか、何かのネジが

はずれているのか)、ダンパーがまったく効かない(つまり、音を延ばす

ことができない)。。。


これでは弾いても気持ち悪くなるだけで、(なまじピアノがないよりも、

つい弾いてしまう分)余計にストレスになりかねない・・・


ここで現れたのが、オタスケマンである。

ヴァージニア大学生物学部教授のK氏(日本人)。

(前にシャーロッツビル日本補習教室の秋祭りの項で書いた、「手作りの

ルーレット」の製作者と同一人物である)


このK氏、とにかく器用!

専門は電気魚(電気ウナギとか電気ナマズとか)の研究らしいが、何でも

自分で作っちゃう、直しちゃう、という人なのである。

ピアノも弾けるようだが、本を読んだだけでなく、ちゃんと学校に通って

調律を学んだというから本格的である。


ということを、秋祭りの時に聞いて、さっそく「家のピアノ、ぜいたくは言わない

が、せめて全部の音が鳴り、ダンパーが使える程度には補修できないか」

と頼んでみた。

ひょいひょいと引き受けてくださったK氏、さっそく2日後にわが家に。


「なんだこれなら・・・」という感じで、1時間ほどかけて見事に上記の程度

まで補修完了!

「また調律は、時間のあるときに来て、してあげるから」

というありがたいお言葉もいただいた。

なんか、地獄で仏に会った、とでもいう感じ。


さらに、もうちょっとまともなピアノが弾ける場所も見つかった。

ヴァージニア大学には音楽学部があり、その練習室(moduleという防音の

部屋でピアノが1台置いてある)が借りられる、ということがわかったのだ。

(上右の写真がmodule、外の廊下が反射して映っているので広さがわか

りにくいと思うが、まあ、3人ぎりぎり入れるかというぐらい、こういうmodule

が全部で11室ある。下の写真が今日弾いた11番のmoduleにあるピアノ。

先週弾いた3番のmoduleもそうだったが、KAWAIのピアノである


ここのmoduleは、音楽学部の学生が講義や練習で優先的に使う時間

(月~木の午前11時から午後5時まで)を除いては、大学のIDカードさえ

あれば誰にでも使わせてもらえるのである。

(月~木の午前9時~11時までと5時以降、金、土、日はほぼ全日!)


まったくもって、ありがたい話である(実際、私が行った時の使用名簿

を見ると、けっこう音楽学部以外の学生や職員が使っているようだ)。

日本の音楽大学や音楽学部のことはよく知らないが、こういうことは

できるのだろうか?


このことを教えてくれたのも、先述のK氏の奥さんである。

(K夫人はシャーロッツビルの市民オーケストラでオーボエを吹いており

シャーロッツビルの音楽事情には詳しい。前に紹介したシャーロッツビル

日本補習教室の元締めでもあり、日本にいる間にメールで連絡をとった

私たちに「家を貸したいと言っている人がいるんだけど・・・」と

今借りている家の家主さんを紹介してくれたのも彼女である)


まったくもって、K夫妻には足を向けて寝られない。

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