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【プロ野球】

巨人 31イニングゼロ行進

2013年4月12日 紙面から

◇阪神3−0巨人

 阪神は3試合連続無失点で今季初のカード勝ち越し。榎田が8回途中2安打で先発初勝利。久保はプロ初セーブ。打線は1回に鳥谷、3回はマートン、8回には福留が適時打した。巨人は2安打で球団ワーストタイの31イニング連続無得点。

      ◇

 またもや、スコアボードに「0」を並べた。底冷えの巨人打線からこの日も快音は生まれなかった。わずか2安打。これでは勝てるわけがない。榎田からの投手リレーの前に零封負け。7日の中日戦(東京ドーム)の8回から31イニング連続無得点となり、1985年と昨年に記録した球団ワースト記録に肩を並べた。

 「2安打ではね…。得点はなかなか入りづらいでしょう」と原監督。最初は淡々とした口調だった。しかし、事態は看過できない。伝統の一戦の歴史の中で、巨人が3戦連続無得点だったのは史上初。「2度も3度も失敗をしているようではプロとして恥ずかしいこと」。悔しさが募る指揮官は選手に猛省を促した。

 開幕7連勝とは別人になったチーム。この日は阿部をスタメンから外して、実松を起用する打線のプチ改造を実行。窮状の打開を図った。しかし、1回の2死三塁を逃してしまうと、気温が5度近くまで下がったグラウンドのように、勢いが冷え込んでしまった。

 「何とかしたいという気持ちがあった」と4番に入った村田は語るが、この気持ちが焦りにつながり、ボール球に手を出す悪循環。さらに東京ドームと違う寒さで体も思うように動かない。負のスパイラルに入った打線は貧打の泥沼から最後まで抜け出せなかった。

 今季初の連敗。「いろんな記録を作るね。すべてを教訓として次につなげることが大事」。原監督は会見をこう締めくくった。山あり谷ありがペナントレース。苦い薬を飲むこともある。12日からは東京ドームでヤクルト戦。指揮官がわれわれのお城と呼ぶ本拠地で出直しだ。 (川越亮太)

 

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