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【大リーグ】

上原、2季ぶり白星吹っ飛ぶ 1イニング無失点も守護神大炎上

2013年4月12日 紙面から

◇オリオールズ 8−5 レッドソックス

 本拠地デビュー戦はややほろ苦かった…。レッドソックスの上原浩治投手(38)は10日(日本時間11日)、地元ボストンでのオリオールズ戦で3−3の同点で迎えた6回に2番手で登板、1奪三振を含む無安打無失点と移籍後初の地元初登板で堂々の投球を披露した。直後に味方打線が勝ち越し、勝利投手の権利も得たが、守護神ジョエル・ハンラハン(31)が9回に逆転を許し、自身の2年ぶり白星もチームの勝利も消えた。ただ、シーズンは始まったばかり。自身のブログに「また明日から頑張ろう!!」とつづるなど前を向いた。

 自身もストッパー経験があり、最後を締める難しさは痛いほど分かる。共同電によると、上原は「抑えが打たれたら仕方ない」と5失点の守護神ハンラハンをかばったが、すぐそこにまで勝利が来ていただけに“ガッカリ感”もにじませた。

 2点リードで迎えた9回。マウンドにはハンラハン。いきなり被弾し、1点差に詰め寄られたが、その後2死走者なしまでこぎつけ、最後の打者フラーティも追い込んだ。あと1球で、2011年9月21日のアスレチックス戦以来となる白星が上原の元に転がり込んでくる…はずだった。

 だが、試合はここから暗転。フラーティに左前にはじき返されると、2四球と暴投で試合は振りだしに。なお2死二、三塁から2年目マチャドに3点弾を浴びた。過去2年で計76セーブを挙げてきたハンラハンも「これが抑えの宿命。ヒーローになる日もあれば、戦犯となる日もある」と消え入るような声で話すのがやっとだった。

 上原の仕事は見事の一言だった。雨による中断後という難しい状況で、4番ジョーンズから始まる攻撃を三者凡退。上原は「公式戦が始まったら内容は関係ない。ゼロで終わったらそれでいい」といつも通り淡々と語ったが、直後の味方の2得点も、その小気味良い投球と無関係ではなかった。

 3番手で登板した田沢純一投手(26)も「上原さんがいい投球をしたので、何とか続きたかった」と7回の1イニングを無安打無失点で切り抜け、8回のベイリーにつなぐ。だが、最後の最後で詰めを欠き、上原の本拠地“初舞台”が白星で彩られることはなかった。

 上原は「いい形でクローザーに渡ったんだけど、オリオールズの粘りに負けたね」(自身のブログ)。昨年9月1日のインディアンス戦から続く公式戦での連続無失点試合登板記録は17にまで伸び、地元ファンに“頼りになる男”というイメージは植え付けられた。それで十分と言わんばかりに「また明日から頑張る」と前を向いた。

 

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